長野県松本市の松本城。
1504年に小笠原氏の一族の島立貞永が、林城の支城のひとつとして深志城を築いた事に始まります。
1582年の小笠原貞慶の時に松本城と改名されました。
1590年に豊臣秀吉により徳川家康が関東に移封されると、小笠原氏も下総古河へ移り石川数正が入城し、康長によって近世城郭に改修されました。
このころに、現在も残る国宝の天守、乾小天守、渡櫓などが完成しました。
石川氏が改易されてからは、徳川譜代大名が城主となりました。
1633年頃に辰巳付櫓、月見櫓が建てられました。
現在でも本丸に天守、乾小天守、渡櫓、辰巳付櫓、月見櫓が現存し国宝に指定され、南アルプスとの景観は松本城唯一の絶景となっています。
松本城・基本情報、アクセス
所在地:〒390-0873 長野県松本市丸の内4-1
城 主:石川氏、小笠原氏、戸田氏、松平氏、堀田氏、水野氏
形 式:平城
文化財史跡:国指定史跡、国宝(天守、乾小天守、渡櫓、辰巳付櫓、月見櫓)
日本100名城スタンプ場所:松本城管理事務所
松本城・駐車場

松本城の南側に市営松本城大手門立体駐車場(東洋計器大手門駐車場)があります。
有料ですが、437台駐められる大きな駐車場です。「松本市立博物館」が直ぐ近くにあるので便利です。
【東洋計器大手門駐車場】
営業時間:7:30~22:30
料 金:30分毎150円(22:00~8:30まで1030円)
ウェブサイト:松本城大手門駐車場ー松本市ホームページ
また、松本城の北側に「松本市営開智駐車場」があります。
110台程停められる広さの有料駐車場です。松本城に近い駐車場なので、満車になる可能性が高い場所となっています。
【松本市営開智駐車場】
営業時間:8:00~18:00
料 金:1時間200円 以後30分毎に100円
ウェブサイト:松本市営開智大型駐車場のご利用について|国宝 松本城
松本城・御城印

松本城 御城印(石川家)600円
松本城の御城印が販売されています。
松本城本丸内にある「松本城管事務所」で1枚300円(小笠原家、戸田家)、600円(石川家)で購入する事が出来ます。
日本100名城のスタンプもこちらに設置されています。
【松本城管理事務所】
所在地:〒390‐0873 長野県松本市丸の内4‐1
営業時間:通常8:30~17:00、夏季8:00~18:00、正月三が日10:00から15:30
休業日:12月29日~12月31日
ウェブサイト:国宝 松本城-松本城をより楽しむ公式ホームページ
松本城・縄張り図

松本城は長野県中西部の松本盆地にある扇地上に築かれた平城です。
惣堀の中に本丸、二の丸、三の丸と主要部分があり、惣堀上の北側2ヵ所、西側1ヵ所、東側1ヵ所に馬出、南側は桝形虎口が設けられています
本丸をコの字に囲むように二の丸、本丸、二の丸を囲むように三の丸が配置され各曲輪間は水堀で区切られています。
松本城・三の丸
松本市立博物館

松本城の三の丸は女鳥羽川北側にあります
現在は市街地がしていてほとんど遺構はありませんが、「松本市立博物館」があります。
博物館では松本城のダイナミックなジオラマや松本の商業、自然、社会に関する資料が展示されていて、見応えがあります。
【松本市立博物館】
所在地:〒390‐0874 長野県松本市大手3丁目2‐21
開館時間:9:00~17:00
入館料:大人800円、大学生250円、高校生以下無料、市内在住70歳以上無料
休館日:火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:松本市立博物館
四柱神社

三の丸の南側には四柱神社があります。
四柱神社は「天之御中主神」「高皇産霊神」「神皇産霊神」「天照大神」を祀っている神社ですべての願いが叶うと云われています。
近くには「なわて通り商店街」では様々な雑貨店や飲食店があり、多くの観光客で賑わっています。
【四柱神社】
松本城・二の丸
太鼓門

松本城の東側に三の丸から二の丸へ入る為の虎口があります。
手前の高麗門を抜けると石垣で四角く囲まれた虎口、枡形門になっています。
枡形内に侵入してきた敵を3方向から攻撃できるように設計されています。
枡形虎口の出口には太鼓門が建てられています。
1999年に復元された櫓門です。
門のそばには鏡石(玄蕃石)という登城者を驚かせる大きな石が据えられています。
二の丸御殿跡

二の丸の東側には御殿跡があります。
二の丸御殿は1594年に天守に続き建てられたとも、松平直政(1633~1638年)が城主の時に建てられたとも云われています。
本丸御殿が焼失してしまった後に、二の丸御殿に政庁の機能や藩主の居所が移されました。
土蔵

二の丸御殿跡の隅に土蔵があります。
1867年に建てられた蔵で、当時は御金蔵として利用されていました。
1876年の火災で焼け残り、1984年に解体修理が完了

太鼓門を抜けると本丸の入り口である、枡形門があります。
ここはいったん通過し、二の丸南東から天守を見ます。
天守(国宝)二の丸から見る

先ほどの枡形門を横目に通り過ぎると天守が見えて来ます。
遠くには雪が積もった南アルプスの山々が見え絶景です。
信州ならではの景色で、他のお城でありません。

天守が中心にあり、左側に乾小天守が渡櫓で連結していて、右側には辰巳付櫓と月見櫓が付属しています。
いずれも現存する建築物で国宝に指定されています。
天守は五重六階で、隅部には袴型の石落としが設置されていますが、中央にも石落としが設けられているのが特徴的です。
地盤が悪く高い石垣が築けずないので、防御力を高める為に中央にも設けられたようです。

天守群は階下は下見板張りで上部は白漆喰で造られています。
下見板張りの黒色は柿渋という比較的安価なもので塗っているのが一般的ですが、松本城の場合は高価な漆塗りです。
他のお城には無く、黒色の艶が違います。
戦国時代真っ只中に築かれた無骨な天守、乾小天守と、平和な江戸時代に築かれた月見櫓の組み合わせが絶妙です。
荒々しさと風情を両立していて見飽きません。

二の丸西側からは、赤い橋越しに天守を見ることが出来ます。
ここからの景色も良いです。
乾小天守の最上階の窓が花頭窓になっているのが特徴的です。
それにしても敵を弓や鉄砲で攻撃するための穴、狭間が至る所にあります。
戦国時代の厳しさを垣間見る事ができます。
松本城・本丸
二の門

本丸の南側に本丸の入り口である、枡形虎口があります。
手前には土橋と二の門である高麗門があります。
両側の控塀には狭間が無数にあり、土橋や、堀越しの敵を攻撃できるようになっています。
一の門(黒門)

二の門を通ると、枡形になっています。
敵が直進できないように二の門と一の門がずらして設置されています。
一の門は別名黒門と呼ばれ、復元された櫓門です。
門に近付いた敵を攻撃できるように櫓がL字になっていて、厳重な構えになっています。
【松本城天守(本丸)】
所在地:〒390-0873 長野県松本市丸の内4-1
開場時間:通常 8:30~17:00(入場は16:30まで)
ゴールデンウィーク、夏期 8:00~18:00(入場は17:30まで)
入場料:大人700円・小中学生300円・小学生未満無料
休場日:年末(12月29日~31日)
本丸御殿跡

黒門を通ると本丸です。
当時本丸には本丸御殿が築かれていました。
現時は瓦で御殿のあった位置が記されています。
1726年に焼失してしまう迄は、ここで藩の政務が執り行われていました。
焼失以後は再建されること無く、二の丸御殿に機能が移りました。
天守(国宝)

本丸側から天守に近付いて見ると、迫力が凄いです。
漆黒の漆塗りの壁と、突上げ戸、狭間が多数あり威圧感を放っています。

天守へは渡り櫓から入ります。
内部は天守を初めそれぞれの櫓をぐるっと一周見て回ることができます。
やはり現存の建物は歴史の重みがあり、見応えがあります。
天守の階段は全国トップクラスの急勾配なので、滑らないように気を付けましょう。
月見櫓(国宝)

月見櫓は江戸時代に三代将軍徳川家光が善光寺に訪れ際、松本城に宿泊するということを受けて建てられました。
太平の世に建てられたので天守とは違い、開放的な造りになっています。
舞良戸を開け放し、文字通り月見を行う為の施設です。赤い回縁が印象的です。
まとめ

【松本城の見どころ】
・五重六階の大天守、三重四階の乾小天守、天守を繋ぐ渡櫓、二重の辰己附櫓、風流な月見櫓と圧巻な現存天守群
・本丸の入口に復元された高麗門と黒門の迫力ある桝形虎口
・二の丸東側の城内最大級の玄蕃石が据えられている、堂々とした太鼓門
ウェブサイト:国宝 松本城-松本城をより楽しむ公式ホームページ


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