長野県松本市にある林小城(はやしこじょう)。
1446年に府中小笠原氏と飯田の小笠原氏の間で家督争いが起こり、府中小笠原氏が井川館から東に4㎞の山に林城を築城しました。
林城は山の尾根に林大城を本拠の築き、大嵩崎谷を挟んだ山の尾根に林小城を築きました。
尾根上に無数の曲輪群や堀切などが設けられ、標高774mに主郭が位置しています。
林大城と林小城で連携、補完し合う事で強固な城郭としています。
1550年に武田晴信(信玄)が信濃に侵攻して来た際に落城しました。
現在城跡は、林大城と井川館と共に国の史跡に指定され、主郭を取り巻く石積みや堀切、土塁等が残され見どころとなっています。
林小城・基本情報、アクセス
所在地:〒390‐0221 長野県松本市里山辺
城 主:小笠原氏
形 式:山城、連郭式
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
林小城・駐車場

林城の専用駐車場はありませんが、林大城から北へ1.5㎞程の所にある「松本市教育文化センター」の駐車場をお借り事が出来ます。
60台程停められる広さの無料駐車場で、8:30~22:00までの間で利用出来ます。
トイレはセンター内にあります。林小城の登山口(大嵩崎集落側)までは歩いて20分程掛かります。
【松本市教育文化センター】
所在地:〒390‐0221 長野県松本市里山2930‐1
開館時間:火曜日~土曜日 9:00~22:00・日曜日、祝日 9:00~17:00
入館料:無料
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:教育文化センターの施設概要‐松本市ホームページ
林小城・縄張り図

林小城は林大城から大嵩崎谷を挟んだ尾根上に築かれています。
標高774mに主郭があり、北東に副郭が付属する形となり、主郭背後の尾根上には大きな堀切が築かれています。
北東側と北西側の尾根には多数の小曲輪群が築かれ、林大城と共通しています。
林小城・登山口
登城口

林小城の登山口は東側の大嵩崎集落と西側の御府古墳跡側の2ヵ所あります。
東側の大嵩崎集落側が林大城や駐車場のある、松本市教育センターに近いのでオススメです。
登山口から主郭までは30分程で行くことが出来ます。

登山口の説明板のある場所を進むとフェンスが見えて来ます。
害獣除けのフェンスはチェーンとフックで閉められているので、自分で解いて中に入った後に元通りに戻して閉めます。
地獄の釜

フェンスの先に地獄の釜があります。
地獄の釜は林小城の水の手と考えられていて、沼は底なしとも云われていました。
現在は石材や木材が入れられて底なしにはなっていませんが、昔は馬一頭が引き込まれたと云われています。
登山道

林小城の登山道は少し整備されている感じです。
林大城と比べるとそこまで整備されていませんが、途中に林小城の案内板が設置されているので、迷う事はないかと思います。

途中の尾根の斜面を通る所には倒木があり注意が必要です。
林小城・副郭
石積み

登山道を登って行くと副郭が見えて来ます。
副郭の入口の手前左側を見ると上部に石積みが残されている事が分かります。
石材の一つひとつは小さく自然石を使用したもののように見受けられます。
虎口跡

副郭の虎口は少し曲がるようになっていて、土塁の切れ間が入口となっています。
そこまで技巧的な虎口ではなく中世の山城と云った印象です。
副郭内部

副郭は主郭の北側にL字状に付属しています。
主郭より一段低い場所にありますが、主郭より少し大きい面積があるように感じられます。
畝状竪堀群

主郭と副郭の東西斜面には畝状竪堀群が築かれています。
それぞれ片側の斜面に7~8条程の竪堀が築かれていて、副郭の西側から見る事が出来ます。
畝状竪堀群は良好に残されていて見どころです。
林小城・主郭
石積み

副郭から主郭北側に残されている石積みを見る事が出来ます。
石積みは小さな石材を1m程積み上げていて、郭の端部に沿って丸く築かれているのが特徴的です。
主郭北側の石積みは長野県の特徴的な石積みを見る事が出来て、見どころです。
主郭内部

主郭は標高774mにあり、北側の麓からの比高は150mあります。
主郭は長方形で周囲は土塁で囲まれていて、特に南側は高い土塁となっています。
主郭には林小城の説明板が設置されていて、西側の眺望が少し良いです。
堀切

主郭の南側には堀切が築かれています。
堀切は深さが4~5m、幅は5~7m程あるかと思われ、縄張り図を見ると長さが150m以上あります。
主郭南側の堀切は林小城で最大級で見どころです。
まとめ

【林小城の見どころ】
・主郭北側の小さな石材で積まれ、弧を描く石積み
・主郭南側の林小城最大級の堀切
・主郭、副郭の東西斜面に築かれている畝状竪堀群
ウェブサイト:4 林城跡‐松本市ホームページ

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