長野県小諸市にある小諸城です。
大井氏の鍋蓋城を武田信玄が攻略し、山本勘助が縄張り整備しました。
その後、仙石秀久が近世城郭に改修し、このときに三重の天守が建てられました。
江戸時代に松平氏が上田城へ転封となった後は、青山氏、酒井氏、牧野氏が城主となりました。
全国的にも珍しく本丸が城下町より低い位置にある為、穴城とも呼ばれています。
現在では懐古園の扁額が掛かる三の門、大手門が現存、本丸には天守台が残されていて見どころとなっています。
小諸城・基本情報、アクセス
所在地:〒384-0804 長野県小諸市丁311
城 主:武田氏、仙石氏、青山氏、酒井氏、牧野氏
形 式:穴城
文化財史跡:重要文化財2件(大手門、三の門)
日本100名城スタンプ場所:懐古園事務所
小諸城・駐車場
お城の北側に懐古園駐車場があります。
有料ですが、50台程駐車出来る大きめの駐車場です。
本丸とは逆方向になりますが、駐車場の東に5分程歩いた所に、大手門があります。
小諸城・三の丸
大手門(重要文化財)
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大手門は仙石秀久が城主の時に建てられた、現存の櫓門です。
江戸から大工を呼び寄せ、瓦は三河から取り寄せ、瓦葺きの屋根になっています。
建てられた当時は瓦葺きは珍しく、瓦門とも呼ばれていました。
とても堂々とした櫓門見応えがあります。
見落としがちなので、最初に見るのが良いと思います。
小諸宿本陣主屋
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大手門から西に歩いて2・3分の所に小諸宿本陣主屋があります。
小諸宿本陣主屋は北国街道の小諸宿に設置され、参勤交代の大名が宿泊しました。
現在は歴史資料館として公開されています。
小諸城の模型が展示されているので、見てみては如何でしょうか。
小諸城の料金所の手前には、三の門があります。
【小諸城(懐古園)】
所在地:〒384-0804 長野県小諸市丁331
開園時間:9:00~17:00(冬期は9:00~16:30)
入園料:高校生以上500円・小中学生200円
休園日:12月~3月中旬の毎週水曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
三の門(重要文化財)
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三の門は寄棟造りの門で、懐古園の扁額が掲げられています。
三の門は江戸時代(1765年)に建てられたもので、重要文化財に指定されています。
通常の櫓門とは雰囲気が違って、趣がありますね。
料金所を通り、二ノ丸へ向かいます。
小諸城・二の丸
二の門跡
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二の丸の手前には二の門跡があります。
石垣で虎口が形成されていて、右に折れ曲がっています。
横矢が掛かるようになっていますね。防御に抜かりなしですね。
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二ノ丸への階段です。
徳川本陣と書かれた幟旗が立てられています。
曲輪内部
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この二の丸に、第一次上田合戦、第二次上田合戦の時に、徳川軍の本陣が敷かれました。
関ヶ原の戦いの前哨戦である、第二次上田合戦では総大将徳川秀忠がここに居たと思うと歴史ロマンがあります。
本陣にするということは、ここ小諸は要害な場所だったということですね。
空堀
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本丸の手前には大きな空堀があります。
写真では分かりづらいですが、とても深く、堀幅も広いので迫力があります。
現在は紅葉谷と呼ばれていて、紅葉がたくさんあります。
堀に架かる黒門橋を渡って本丸に入ります。
小諸城・本丸
本丸の石垣と紅葉
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本丸に入ると目の前に石垣が立ち塞がります。
野面積みで荒々しく積まれた石垣と、黄色の銀杏?紅葉?が綺麗で風情があります。
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右手の通路へ行って振り返った写真です。
苔生した石垣と紅葉がとても綺麗です。色とりどりでカラフルです。
真っ直ぐ歩いて行くと、藤村記念館があります。
明治時代の小説家 島崎藤村の資料が展示されています。
さらに先には天守台があります。
天守台
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天守台は仙石氏によって築かれました。
隅部が緩い感じの算木積みになっていますが、野面積みの荒々しい石垣が格好いいです。
当時はこの天守台の上に三重の天守がありましたが、落雷で焼失してしまいました。
この格好いい天守台の上に建つ天守を、見てみたかったです。
西側の石垣
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本丸の西側には苔生した石垣がずーっと続いています。
散歩をするには最高ですね。
天守台登り口
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本丸内から天守台の上に登る事が出来ます。
足下が凸凹していて、柵も無いので落ちないように注意が必要です。
景色
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天守台からは遠くの山が見えます。
紅葉していて山がオレンジになっていて、綺麗です。
懐古神社
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本丸内には懐古神社があります。
明治時代に旧小諸藩士によって創建されました。
菅原道真、火之迦具土命が祀られています。
学問の神様なので、受験祈願する方もいらっしゃるみたいです。
神社横には、山本勘助が愛用した鏡石というものがあります。ツヤツヤの石です。
小諸城・馬場曲輪
武器庫
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馬場曲輪の天守台の近くには武器庫があります。
この武器庫は江戸時代に藩主の牧野氏が建てたものです。
当時の建物を元に復元されたようです。
内部は2階建てになっていて、ちょっとした資料が展示されています。
小諸城・水の手
展望台と堀
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本丸の北西には水の手展望台があります。
その横は火山岩台地の浸食した谷を、そのまま堀に利用しています。
かなりの大きさでとても深く、幅が広いです。
小諸城は北、西、南側をこのような谷に囲まれている天然の要害です。
堅固なお城を築くには絶好の場所ですね。
まとめ
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小諸城は現存する三の門、苔生した石垣、自然地形を利用した縄張り、谷間の紅葉等とても風光明媚なお城です。
また、南側には無料の動物園もあるので、散策するにはもってこいです。
紅葉の秋はもちろん、様々な四季に訪れたいお城ですね。
小諸城ウェブサイト
https://www.city.komoro.lg.jp/kaikoen/index.html
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