三石城の駐車場や見どころを紹介!

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お城

岡山県備前市にある三石城。

1333年に地頭の伊東大和二郎により築城されたと「太平記」に記されています。

1336年に九州へ敗走する足利尊氏が石橋和義に守備を命じて、新田義貞軍を足止めしました。

その後、赤松則祐が備前守護、浦上宗隆が守護代となると浦上氏の拠点となります。

1441年に嘉吉の乱が起こり赤松満祐が室町幕府6代将軍足利義教を暗殺し、山名宗全により居城を攻撃され自害します。

備前は山名氏の支配下となりますが、1467年の応仁の乱で赤松政則が備前守護となると浦上氏も守護代に復帰します。

浦上村宗の時に主家の赤松氏との関係の悪化が決定的となると、1519年に赤松義村は三石城を攻囲しますが、浦上村宗は撃退します。

1554年に浦上宗景が天神山城を築き移ると、三石城は廃城となります。

現在でも天王山山頂に大手門跡の石垣や堀切、郭跡などが残され見どころとなっています。

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三石城・基本情報、アクセス

所在地:〒705‐0132 岡山県備前市三石

城 主:浦上氏

形 式:山城、連郭式

文化財史跡:県指定史跡

日本100名城スタンプ:該当なし

三石城・駐車場

三石城址駐車場

三石城の北側に三石城址駐車場があります。

深谷の滝へ続く道から行くことが出来ますが、道が狭く注意が必要です。

2台程停められる広さの駐車場となっていて、トイレはありません。

三石城・縄張り図

三石城の復元図(現地案内板より)

三石城は標高291mの天王山の山頂に築かれた山城です。

最も高い場所に本丸があり、南側の尾根に二の丸、三の丸が連なっている中世の連郭式山城となっています。

西側に石垣を使用した大手門、本丸の北側に堀切で隔てた鶯丸があり、背後を守っています。

三石城・登山口

登城口

北側駐車場の登城口に立つ三石城の説明板

三石城の登城道は北側の駐車場から行く道と、南側の西国街道から行く道があります。

北側の駐車場からだと車で山頂付近まで登っている為、尾根伝いの高低差があまりない道となっています。

北側の登城口から本丸までは30~40分程となっています。

登城道

登城道に途中にある第一展望所

北側の登城道は第一展望所や第二展望所があり、見晴らしが良く、歩いていて非日常感が感じられます。

道も整備されているので歩き易くなっています。

三石城・鶯丸

鶯丸内部

鶯丸内部の様子

登城道を進んで行くと鶯丸があります。

鶯丸は本丸の北側、背後にある郭で、堀切で隔てられて独立しています。

尾根伝いに背後から迫る敵に対して築かれていて重要な郭となっています。

横堀

鶯丸西側に築かれている横堀

鶯丸の西側には横堀が築かれています。

横堀は深さが1~2m程で鶯丸の西側一帯に築かれ、鶯丸北側の堀切へと繋がっているように見受けられます。

堀切

本丸と鶯丸の間に築かれてる堀切

本丸と鶯丸の間には堀切が築かれています。

堀切は深さが6~7m、幅は4~5m程はあるかと思われ岩盤を削って築かれたものとなっています。

本丸と鶯丸の間に築かれた堀切は城内最大規模で迫力があり、見どころです。

三石城・大手

大手門跡

三石城南西側にある大手門跡

三石城の南西側に大手門跡があります。

大手門跡には現在でも石垣が残されていて、門の形が分かるようになっています。

当時は復元図のように石垣の間に門、石垣の上に塀が建てられていた事が想像出来ます。

大手門跡は三石城で最も良好に残されている石垣があり、見どころです。

石垣

大手門跡を下から見た石垣

石垣は最も高い所で3m程はあり、大手門は登城する者を威圧し、城主の威厳を保つ目的もあったかと思われます。

自然の石を利用した野面積みで、技術が未発達な中世の戦国時代の雰囲気が感じられます。

大手門跡北側の石垣

大手門跡は石垣が築かれている事により、城兵が集まる内部の郭の形が良く分かります。

中世に山頂部付近の高所にこれだけの石垣が築く事が出来るというのは、城主の力があることが伺えます。

三石城・馬場跡

馬場跡の様子

三の丸の西側の石段下がった場所に馬場跡があります。

馬場跡は細長い郭で、馬が飼われていた場所と思われます。

三石城・三の丸

三の丸内部の様子

三石城の最南端に三の丸があります。

三の丸は二の丸の一段下にある細長い郭で、南側には枯れる事がないと云われる井戸があります。

三石城内には7つの井戸があったとされ、籠城に必須な水源が多数あるのは堅城の証しです。

三石城・二の丸

二の丸内部の様子

本丸と三の丸の間に二の丸があります。

二の丸は三の間よりも一段高い場所にあり、北側に本丸に入る為の虎口跡が残されています。

三石城・本丸

本丸内部

本丸に立つ三石城の説明板

天王山の頂部に本丸があります。

本丸には三石城の説明板が設置されていて、三石城の復元図が掲載されています。

本丸には石材がゴロゴロと転がっている様子が特徴的で、内部には居館が建てられていたと推定されています。

軍用石

本丸内部に置かれている軍用石

本丸内部には軍用石と呼ばれるものがあります。

恐らく敵に投げつける投石用のものかと思われますが、詳細は不明です。

まとめ

本丸内部に散乱する石材

【三石城の見どころ】

大手門跡に良好に残り門の形が分かる、高さ3m程の野面積みの石垣

本丸と鶯丸の間に築かれた岩盤を削って造られた堀切

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ウェブサイト:三石城跡‐岡山県ホームページ

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