岡山県津山市の津山城です。
関ヶ原の功により入封した森忠政が、13年の歳月を掛けて築城した平山城です。
1697年に森家が断絶し、広島藩主浅野氏の預かりとなります。
1698年松平宣富が城主となると、明治維新まで松平家が代々城主となります。
城地は比高50m程の鶴山で、一二三段と云われる3段又は4段に築かれた石垣が壮観です。
森忠政の時に四重五階地下一階の層塔型の天守が本丸に建てられましたが、明治時代に取り壊されてしまいました。
2005年に古写真や指図などを参考に、城内最大級の備中櫓が復元され津山城のシンボルとなっています。
また、「さくら名所百選」に選ばれており、春のシーズン期には城内が桜で埋め尽くされ、たくさんの花見客で賑わっています。
津山城・基本情報、アクセス
所在地:〒708-0022 岡山県津山市山下
城 主:森氏、越前松平氏
形 式:平山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:津山城備中櫓受付
津山城・駐車場
お城の西側に鶴山公園専用駐車場があります。
無料で20台程駐車出来ますが、入口が狭いのが難点です。
混んでいる場合は、鶴山文化センター駐車場等もあります。
表門にある受付で入場を払い、冠木門跡を通り、三の丸へ向かいます。
【津山城・鶴山公園】
所在地:〒708-0022 岡山県津山市山下135
営業時間:4月~9月 8:40~19:00・10月~3月 8:40~17:00
さくらまつり期間中 7:30~22:00
休館日:12月29日~12月31日
入場料:大人310円・中学生以下無料
津山城・三の丸
虎口
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冠木門を通り左へ折れると写真の三の丸へ入る虎口になります。
大手口の冠木門から三の丸へ入るには、左へ2回曲がらなければ行けません。
左右の石垣の上から、常に横矢が掛かるようになっています。
早速、お城の入口から徹底された縄張りです。
虎口の階段を上り、三の丸に向かいます。
表中門
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三の丸に入り右手に向かうと、表中門跡があります。
表中門は二の丸へ入る為の虎口になります。
打込接ぎで積まれた石垣が非常に高く、通路の幅もとても広いです。
堂々としていて、威厳のある門ですね。
また、表中門は津山城最大の門で、形式は櫓門でした。
江戸城や大坂城に匹敵する大きさだったようです。
現存していたら圧巻だったでしょうね。見てみたかったです。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_3962-1024x682.jpg)
表中門の途中にある右手の階段を上ると、備中櫓を遠くから見ることが出来ます。
それにしても、石垣だらけで迫力あります。
備中櫓と桜(三の丸東側から見た)
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三の丸東側から見た備中櫓です。桜のシーズンだったので、桜が満開です。
備中櫓を囲むように桜が咲いていてとても綺麗です。
お城と桜の相性は最高ですね。ここは津山城一の、写真スポットですね。
先ほどの階段を降り、二の丸の入口である、四脚門跡を通ります。
津山城・二の丸
備中櫓と桜(二の丸から見た)
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二の丸から見た備中櫓です。
2005年に復元された櫓です。
備中櫓は大手の表中門から二の丸へ入って来た敵を迎え撃つ櫓です。
二重の櫓で建物の形が珍しいです。各所に付けられた出格子窓が特徴的です。
二の丸から切手門へ向かいます。
切手門
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切手門跡から見た備中櫓です。綺麗に桜に囲まれていますね。
横から見ると奥行きがそこまでないので、細長い櫓ですね。
表鉄門を通り本丸へ向かいます。
津山城・本丸
石垣(合雁木)
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本丸はかなり広いです。
東側には高い石垣があります。
石垣の上に登るための合雁木(向かい合った階段)があり、両方の雁木(階段)から一気に城兵が登る事が出来るようになっています。
ちなみに現在は登ることは出来ません。
備中櫓(本丸内部側から見た)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_3857-1024x682.jpg)
本丸から備中櫓の内部に入る事が出来ます。
本丸の御殿の一部としても使われていたので、本丸側は開放的になっています。
備中櫓内部は、御座間や御茶席などの畳敷きの部屋が制限されています。
また、津山城のビデオも見ることが出来ます。
天守台
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備中櫓の横には天守台があります。
現在天守はありませんが、当時は四重五階地下一階で上の階が規則的に小さくなっていく、層塔型の天守がありました。
最上階以外には破風がまったく無かったようです。
備中櫓(本丸西側から見た)
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本丸の西側からは、津山の町並みが一望出来ます。
石垣の上に立つ備中櫓と桜が見えて、風通りが良く絶景です。
一二三段の石垣
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_3909-1024x682.jpg)
栗積櫓横の櫓台から見た天守台方面です。
石垣が積みの郭が段々に連なっているのが分かります。
一二三段と云われる石垣群ですね。
大手方面から三の丸、二の丸、本丸と段々になっているのが見えたら良いのですが、ここからでも綺麗に段々になっているのを見ることが出来ます。
裏鉄門
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裏鉄門は、本丸に入る為のもう一つの門です。
搦手の門ですね。文字通り門扉全体に鉄板が貼り付けられていました。
門扉の南側に番所もあったようです。
通路の幅が狭く少人数で守ることが出来そうですね。
裏鉄門の先には、裏中門跡があります。
裏中門
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_3918-1024x682.jpg)
裏中門から本丸方向を見上げた景色です。
裏中門は本丸の搦手と二の丸を接続している門です。
門の南側には排水溝があったことが確認されています。
本丸からの水を三の丸へ排水していたようです。
それにしても、石垣の壁がそびえていて、搦手の防御もバッチリですね。
津山城・鶴山館
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最後に三の丸には鶴山館があります。
津山藩の学問所として明治時代に建てられたものです。
内部にはちょっとした資料が展示されています。
また、桜シーズンには地場産品が販売していました。
まとめ
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津山城はとにかく石垣の迫力がすごいお城です。
綺麗に段々に積まれた石垣は圧巻です。
また、備中櫓も復元されているので、見所の多い魅力的なお城でした。
是非桜のシーズンに訪れてみては如何でしょうか?
津山城のウェブサイト
https://www.city.tsuyama.lg.jp/city/index2.php?id=3449
桜がきれいなオススメのお城
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