真篠城の駐車場や見どころ(主郭の土塁や畝状竪堀など)を紹介!

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お城

山梨県巨摩郡南部町にある真篠城(まじのじょう)。

天文から永禄年代(1532~1569年)に武田信玄の命により築城された山城。

武田信玄の家臣である原大隅守が警護したと云われています。

富士川の西側にある真篠集落から北西の標高260mの城山にあり、甲斐と駿河の国境警備や連絡拠点としての機能があります。

現在でも主郭や北曲輪、南曲輪、東曲輪があり、主郭の土塁、虎口跡、東曲輪の横堀、南曲輪の畝状竪堀群が残され見どころとなっています。

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真篠城・基本情報、アクセス

所在地:〒409‐2102 山梨県巨摩郡南部町福士1281

城 主:原大隅守

形 式:山城

文化財史跡:県指定史跡

日本100名城スタンプ:該当なし

真篠城・駐車場

駐車場までの道の途中にある真篠城説明板

真篠城の駐車場へ行く道の途中に真篠城の説明板が設置されています。

真篠城の説明板はここにしかないので、必読です。

真篠城の東側にある駐車場

真篠城の東側に専用駐車場があります。

駐車場は3台程停められる広さですが、未舗装で傾斜地にあるので注意が必要です。

トイレもないので事前に済ませて置きましょう。

真篠城・縄張り図

真篠城の縄張り図(現地案内板より)

真篠城は標高260mの山地にあり、東側に富士川が流れる要害となっています。

山頂部に主郭があり、北の尾根に北曲輪、西の尾根に西曲輪、東側に東曲輪、南側に南曲輪を配置し、更に主郭の周囲には段曲輪(帯曲輪)が築かれています。

大手は駿河方面の南側と思われ、南曲輪には畝状竪堀群が築かれ防備が強化されています。

真篠城・登城口

駐車場横の登城口

駐車場のすぐ横に登城口があります。

登城口から主郭までは歩いて15分程かかります。

登城道があまり整備されていないので、迷わないように注意が必要です。

真篠城・東曲輪

東曲輪内部

登城道の途中にある東曲輪

登城口を真っ直ぐ進んで行くと東曲輪が右手に見えて来ます。

東曲輪が平坦な土地ではなく、傾斜地となっています。

横堀

東曲輪の東端にある横堀

東曲輪の藪の中を進んで行くと横堀があります。

横堀は深さが3~5m、幅は10m以上あり、傾斜地となっているので竪堀のようになっています。

横堀は規模が大きく良好に残されているので、真篠城の見どころです。

竪堀のように斜面を落ちて行く空堀

横堀の先は土塁のようになっていて迫力があります。

東曲輪の藪を進むのは少し大変ですが、真篠城にせっかく訪れたなら見ておきたい遺構です。

真篠城・主郭

段曲輪(南側)

主郭南側の段曲輪

登城道を真っ直ぐ進むと主郭下段にある段曲輪に着きます。

段曲輪は主郭を補完する曲輪で、現在はかなり藪となっています。

東虎口跡

主郭外側から見た東虎口跡

段曲輪の東側面を辿って行くと主郭の東虎口があります。

東虎口は両側に土塁が築かれていて、ほぼ真っ直ぐな平虎口となっています。

主郭内側から見た東虎口跡

主郭内部から見ると虎口の様子が分かります。

土塁の切れ間に造られた主郭東虎口は良好に残されていて、真篠城の見どころのひとつとなっています。

主郭内部

主郭内部の様子

主郭は真篠城の一番高い場所且つ、中心に位置する曲輪となっています。

他の曲輪は傾斜地となっていますが、主郭は平坦地でかなり広い曲輪です。

外周を土塁に囲まれている曲輪内の様子が好きです。

土塁

主郭東側の土塁

主郭は外周部には土塁が築かれています。

土塁は高さが1.5~2m程あり、主郭の外周を取り巻いています。

主郭の土塁は良好に残されていて、見どころです。

主郭南側の土塁

主郭南側の土塁は南側の虎口に接していて、横矢が掛かるようになっています。

土塁がL字に曲がっている所が良いです。

段曲輪(北側)

主郭北側にある段曲輪

主郭の北側にも段曲輪(帯曲輪)が築かれています。

段曲輪から主郭を見ると高低差が実感できます。

段曲輪の北の先に尾根が続いていて、北曲輪と堀切が築かれているようです。

南虎口跡

主郭の南虎口跡

主郭の南側にも虎口跡があります。

南虎口は土塁で四角い空間(桝形)が造られていた気配があります。

当時はおそらく桝形を左に曲がって主郭に入るものだったと思われます。

真篠城・南曲輪

堀切

南曲輪手前にある堀切

主郭の南側の尾根の先に南曲輪があり、その手前に堀切が築かれています。

堀切は非常に大きなもので、自然の地形をそのまま利用したような印象を受けます。

南曲輪内部

南曲輪内部の様子

南曲輪も傾斜地となっていて平坦な所は少ないです。

傾斜地と藪の中なので、転倒しないように注意が必要です。

畝状竪堀群

南曲輪の南側にある畝状竪堀群

南曲輪の南側先端部に畝状竪堀群があります。

畝状竪堀群はそれぞれの堀の深さは1.5m程ですが、竪堀が5~6本築かれていて壮観です。

畝状竪堀群が良好に残されているのは珍しく、真篠城の一番の見どころです。

壮観な畝状竪堀群

畝状竪堀群は最初平坦地に築かれ横堀となっていますが、その先は斜面を落ちて行って竪堀となっています。

南曲輪の畝状竪堀群までは案内板もなく、冬でも藪の中を突き進まないといけませんが、真篠城に来たら絶対に見ておきたい遺構です。

畝状竪堀群にたどり着くと藪漕ぎして良かったと思えます。

まとめ

斜面を落ちて行く畝状竪堀群

真篠城は南曲輪の畝状竪堀群が一番の見どころです。

他にも主郭の虎口跡、土塁、東曲輪の横堀など意外と見どころが多い山城となっています。

ただあまり整備されていないので、山城に慣れた中級者や上級者向けのお城です。

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