島根県松江市の松江城です。
1607年に堀尾吉晴が宍道湖の近くの、亀田山に築城した平山城です。
1610年に建てられた天守は、四重五階地下一階で望楼型で前面に付櫓が附属し、豪快な姿となっています。
現存する天守は日本に十二基しかなく、その中でも国宝に指定されている天守は、松江城天守を初め五基のみとなっており、大変貴重な建築物となっています。
宍道湖のそばに築かれお城の主要部は水堀に囲まれ、二の丸の高石垣の上には太鼓櫓や中櫓、南櫓が再建されており、当時の威容を見る事ができます。
松江城はとにかく現存する国宝天守が見どころです。黒い下見板張りには狭間が多数切られ、威圧感のある天守は必見です。
松江城・基本情報、アクセス
所在地:〒690-0887 島根県松江市殿町1-5
城 主:堀尾氏、京極氏、松平氏
形 式:平山城
文化財史跡:国宝天守・国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:松江城天守受付窓口
松江城・駐車場
駐車場はお城の南側に大手門駐車場がありますが、台数が多くは止められません。
大手門から少し離れた場所には200台ほど止められる、タイムズ駐車場があります。
こちらの方が空いていると思います。
【松江城周辺の駐車場】
松江城・御城印
松江城 御城印 1枚350円
松江城の御城印が販売されています。
松江城内の「ぶらっと松江観光案内所」で1枚350円で購入する事ができます。
【ぶらっと松江観光案内所】
松江城・大手門
水堀と石垣
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早速、水堀越しの石垣と櫓がお出迎えします。
石垣の上には太鼓櫓と南櫓があります。
復元された櫓ですが、やはり櫓があると良いですね。
狭間や石落としが有り、敵を寄せ付けない威圧感があります。
また、近くには遊覧船の船着き場が有り、松江城の堀を船で廻ることができます。
私は時間が無く乗れなかったですが、時間に余裕がある方は是非どうぞ。
堀尾吉晴像
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松江城の入口付近には、堀尾吉晴像があります。
堀尾吉晴は豊臣秀吉に仕え、山崎の戦いや九州征伐、小田原合戦など数々の戦功を上げた武将です。
関ヶ原の戦いでは徳川家康の東軍にに付き、出雲国戸田24万石に加増されました。
月山富田城を居城としていましたが、山城で手瀬間となった為、松江城を築城しました。
馬溜まり(外曲輪)
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堀尾吉晴公の銅像がある大手門を抜けると、目の前にはとてつもない高さの石垣が前方に立ち塞がります。
さらに石垣の上には土塀と、太鼓櫓が建てられています。
この中は馬溜りという曲輪で、枡形門になっています。
この先の門を攻めると、この石垣の上から弓矢、鉄砲で攻撃されます。横矢掛かりです。
馬溜りを抜けて二ノ丸へ向かいます。
松江城・二の丸
太鼓櫓
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ここでも馬溜りで見た太鼓櫓があります。
この先には三の門跡があり、階段状で歩きにくくなっていて、さらに横から攻撃されてしまいます。
まさに鉄壁の守りです。
三之門跡を超えて少し右に行くと天守が見えます。
三之門
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三之門跡の近くからは、松江城の天守を見る事ができます。
この石垣越しに見える天守良いですね。思わずこの道へ誘われてしまいます。
南櫓
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二ノ丸には太鼓櫓、中櫓、南櫓が復元されています。
太鼓櫓は持ち通り太鼓を打ち、時刻や集合の呼びかけをする櫓。
中櫓は武具を保管する櫓。
南櫓は2階建てになっており、見張りまたは、保管庫となっていたようです。
中を見学できる櫓もありますので、是非見てはいかがでしょうか。
興雲閣(県指定有形文化財)
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現在二ノ丸には興雲閣という、明治期(1903年)に建てられた洋館があります。
興雲閣は明治天皇の行在所に使用する為に建てられ、内部は壮麗な装飾が施されています。
戦国時代とも現代とも違う雰囲気が味わえます。
松江城・本丸
一之門
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本丸に入口には一之門跡があります。
石垣で枡形が形成されていて、左に折れている事が分ります。
横矢が掛けられるように縄張りされ、厳重な虎口となっています。
天守(国宝)
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本丸内にドーンと堂々と天守が待ち構えています。
国宝の現存天守です。ちなみに、国宝の天守は五基。現存天守は十二基です。
外観四重内部五階地下一階で、黒い下見板張りで覆われていて迫力があります。
天守の手前には付櫓が有り、付櫓内部に入った敵を攻撃するための狭間も切られています。
徹底した守りです。
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松江城天守は一見すると外観が五重の様に見えますが、前面にある三重目の屋根は大きな千鳥破風となっています。
徳川家に配慮して五重の天守は築けなかったが、でも威厳のある天守を築きたいという思いだったのでしょうか。
景色
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天守内部には天守の完成時期が判明する根拠となった祈祷札(レプリカ)が展示されています。
この札の発見で2015年に松江城天守が国宝に指定される事になりました。
松江城天守が国宝に指定される前の国宝天守は4基でしたが、まさか増えるとは思っていませんでした。
天守内部の柱には包み板と呼ばれる柱があります。
鎹や鉄輪で留められていて、割れ隠しや不良材を整える意味があるようです。
武家屋敷
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松江城周辺には松江歴史館、武家屋敷、小泉八雲旧居など見所満載です。
まるまる1日は観光できるので、ゆっくり散策すると良いと思います。
最後に
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松江城は戦国時代真っ只中を経験した堀尾吉晴、子の忠氏が築いた守りに徹底したお城です。
いうまでもなく国宝に指定されている、現存天守が見どころです。
この現代まで天守が残っているので、存分に魅力を味わう事ができます。
松江城ウェブサイト
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