沖縄県うるま市の勝連城です。
発掘調査により13世紀末~14世紀初期に築城されたと考えられています。
勝連城主である勝連按司は海外との貿易により力を蓄え、中山王尚氏も認めるほどとなって行きました。
15世紀には勝連按司の阿麻和利が城主となり最盛期を迎えます。
尚氏の重臣である護佐丸は阿麻和利を監視する為、対岸にある中城城に入城しました。
阿麻和利は護佐丸に謀反の動きがあるとして、護佐丸を尚氏の力により排除しました。
しかし、阿麻和利自身の謀反が発覚すると尚氏の軍に攻められ敗れました。
現在でも中城湾に面した勝連半島の丘陵地にある城跡には、一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪、四の曲輪、東の曲輪が連なっています。
中でも三の曲輪や一の曲輪の外郭部に築かれた曲線の石垣は沖縄県独自の城郭遺構となっており、世界文化遺産にも指定されています。
勝連城・基本情報、アクセス
所在地:〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原3908
城 主:阿麻和利等
形 式:山城
文化財史跡:世界文化遺産・国指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:勝連城跡休憩所
勝連城・駐車場
勝連城跡休憩所に無料駐車場があり、20台ほど駐車出来ます。
勝連城跡休憩所には、続日本100名城スタンプとお土産があり、勝連城の資料も展示されています。
勝連城・四の曲輪
曲線を描いた石垣
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駐車場から道路を横断し、少し歩くと勝連城が見えてきます。
いきなり勝連城の広大な石垣群がお出迎えします。
本州にはない、沖縄独特の綺麗な曲線を描いた石垣です。
高さもあり特別な石垣積みの技術があるのでしょうか?
近付いて見てみます。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_6316-1024x682.jpg)
三の曲輪の石垣です。
ここから見る石垣が一番迫力があり好きです。
ラピュタみたいで幻想的で不思議な雰囲気です。
三の曲輪へ向かいます。
三ノ曲輪への階段
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_6329-1024x682.jpg)
三の曲輪への階段です。
しっかりと整備されているので登りやすいです。
海も見えてきて、まるで天国への階段みたいです。そんな雰囲気があります。
勝連城・三の曲輪
城門跡
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階段を登りきると城門跡があります。
現在は城門はありませんが、当時は4本の柱で屋根を支える、四脚門がありました。
三の曲輪の一段高くなった所が、二の曲輪です。
勝連城・二の曲輪
社殿跡
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二の曲輪には殿舎跡があります。
礎石が配置されていて、正面17m、奥行き14.5mの、かなり大きな建物だったようです。
勝連城の政務を執り行った場所だったのでしょうか?
ウシヌガジマ
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殿舎跡の近くには、ウシヌガジマという場所があります。
この洞窟は、危険が及んだ際に逃げ込む所であったと伝えられています。
首里王府軍に攻められた際に、城主の阿麻和利がこの洞窟を抜けて、現在の読谷村まで逃げ延びたとの伝説があります。
続いて、一の曲輪へ向かいます。
勝連城・一の曲輪
一の曲輪への階段
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一の曲輪への階段は、幅が狭く登り辛いです。
雨で濡れているので、滑りそうです。
この階段は勝連城の最終防衛ラインなので、階段を上るにつれて幅が狭くなっています。
少人数でもお城を守れるように工夫されています。
曲輪内部
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一の曲輪は岩盤を削って造られ、瓦葺きの建物があったようです。
沖縄のお城グスクの中では、瓦葺きの建物があったのは、首里城と浦添城と、この勝連城だけです。
まとめ
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15世紀頃、阿麻和利が城主となって、対外貿易を行い、勝連を繁栄させました。
宿敵となる護佐丸を倒し、天下統一を夢見ますが、王府軍に攻められ、勝連城は落城しました。
勝連城は阿麻和利の歴史ロマンと、沖縄独特の曲線を描いた石垣が見所のお城でした。
勝連城ウェブサイト
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