島根県安来市の月山富田城です。
飯梨川に面した月山に築いた尼子氏の本拠地の山城です。
1565年に毛利元就に攻めましたが堅城の為、落城まで1年半もの時間を要する事になりました。
月山富田城が落城した事により、尼子氏は滅亡してしまいます。
尼子三傑のひとりである山中鹿之助(幸盛)が尼子氏再興の為に、各地に奔走し戦いますが、毛利氏に捕らえられ、備中松山城へ連行される中で謀殺されてしまいます。
1600年に堀尾吉晴が月山富田城に入城し大改修行いますが、山城で城下が手狭となった為、1611年に松江に居城を移します。
現在では、三ノ丸や山中御殿に築かれた石垣が残されており、花ノ壇には主屋と侍所として掘立柱建物が復元され見どころとなっています。
月山富田城・基本情報、アクセス
所在地:〒692-0403 島根県安来市広瀬町富田
城 主:尼子氏、毛利氏、堀尾氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:安来市立歴史資料館
月山富田城・御城印
月山富田城 御城印 1枚300円
月山富田城の御城印が販売されています。
安来市立歴史資料館の受付で1枚300で購入することができます。
尼子経久が描かれているのは現地版で、通常は山中鹿之助が描かれています。
月山富田城・駐車場
駐車場は、月山富田城の麓にある安来市立歴史資料館に20台ほど駐められる場所があります。
月山富田城・千畳平
月山富田城は登り口が3カ所あります。
菅谷口、お子守口、塩谷口です。
資料館からはお子守口が近いのでこちらから登って行きます。
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登り道に途中が石畳になっているので雰囲気があります。
もう少し登ると千畳平に出ます。
千畳平
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千畳平という広い曲輪です。
眼下には飯梨川と歴史資料館の駐車場が見えます。石垣も使われていますね。
先へ進むと太鼓段、奥書院平になります。
太鼓段は尼子経久時代に太鼓を打ち時刻を知らせたり、士気を高める為に使われていました。
山中鹿之助像
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奥書院平には山中鹿之助の像があります。
尼子氏に仕えていた武将で、尼子氏が滅亡した後、尼子勝久を奉じて尼子家再興の為に戦います。
しかし、毛利軍との戦いで捕らえられ備中松山城へ護送中に暗殺されてしまいます。
「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈ったことが有名です。
苦難を乗り越える事で成長できるので、たくさん試練を与えてという意味ですね。すごい考え方です。
月山富田城・花ノ壇
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先へ進むと花ノ壇です。
花が植えられていたので花の壇というらしいです。
山頂と山麓の中間にあり連絡が取りやすいことから、上級武士が住んでいました。
ここは建物が復元されています。中には顔はめパネルがあります。是非どうぞ。
月山富田城・山中御殿
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先へ進むと山中御殿になります。
月山富田城で一番広い曲輪です。
月山富田城の3つの登り口、菅谷口、お子守口、塩谷口がこの山中御殿に通じます。
軍事、政治上共に非常に重要な曲輪です。
七曲がりという急勾配のつづら折れの坂道を登ると、三ノ丸になります。
七曲がりはかなりしんどく休憩しながら登ります。
月山富田城・三ノ丸
石垣
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三ノ丸の段積みになった石垣があります。
石垣は二段になっていて、毛利氏や吉川氏時代に築かれた段築といわれる方法で築かれています。
山頂にこの大きさの石垣が積んであるのは迫力満点です。
曲輪内部
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三ノ丸には鳥居があります。
山の頂上なので風通りが良く、景色が良いです。
奥には二ノ丸があります。
月山富田城・二ノ丸
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本丸から見た二ノ丸です。
ここも建物が復元されています。
本丸と二ノ丸の間は人工的に尾根を切削した、堀切があります。
容易に尾根伝いに本丸まで行けないように工夫されています。
月山富田城・本丸
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本丸の奥には神社があり独特な雰囲気です。変わった形の石碑もあります。
月山富田城は比高が高く山の地形を生かした堅城です。
毛利元就が攻め落とすまでに1年半の月日が掛かった事が納得です。
尼子氏の本拠城なので、守る方も必死です。
最後に
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月山富田城は三ノ丸や二の丸、山中御殿などに築かれた石垣が見どころです。
また、花ノ壇には掘立柱建物が復元されていて、当時の雰囲気を味わう事ができます。
尼子氏の本拠地として築かれた巨大な山城には、尾根伝いにいくつもの曲輪が築かれ、当時の威容が伝わってきます。
月山富田城ウェブサイト
https://yasugi-kankou.com/see/676/
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