観音寺城の駐車場や御城印、見どころ

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お城

滋賀県近江八幡市にある観音寺城。

標高432mの繖山に築かれた近江守護佐々木六角氏の居城です。

築城年代はハッキリと分かっていませんが、南北朝時代に六角氏頼が北畠顕家に備えて入城したと記録が残されています。

室町時代の応仁の乱では3度に渡り、攻城戦が行われました。

戦国時代に六角義賢、義治は浅井長政に野良田の戦いで敗れると、観音寺騒動と呼ばれるお家騒動が発生し衰退します。

1568年に織田信長が足利義昭を擁して上洛する軍を起こすと六角氏は敵対しますが、支城を落とされると観音寺城から逃亡しました。

その後、織田氏の城として使用されていた可能性がありますが、廃城となります。

現在でも本丸に続く大手道の石段や石垣、平井丸虎口の石垣、池田丸、淡路丸などの石垣が残されていて見どころとなっています。

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観音寺城・基本情報、アクセス

所在地:〒521‐1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺

城 主:六角氏

形 式:山城、連郭式

文化財史跡:国指定史跡

日本100名城スタンプ:安土城郭資料館、桑實寺、観音正寺、石寺楽市会館

観音寺城・駐車場

観音正寺裏参道駐車場

観音寺城の南側と東側に観音正寺の駐車場があるので、こちらの駐車場を利用すると良いでしょう。

どちらの駐車場も10台程停められる広さの有料駐車場です。トイレは観音正寺の境内にあります。

林道の途中に料金所があり普通車は1回600円、営業時間(終了時間)と冬季は通行止めになるので注意が必要です。

【観音正寺表参道駐車場】

所在地:〒521‐1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺

営業時間:9:00~16:00

料 金:普通車600円・軽自動車400円・バイク300円

休業日:12月上旬~3月中旬

【観音正寺裏参道駐車場】

所在地:〒521‐1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺

営業時間:8:00~16:30

料 金:普通車600円・軽自動車400円・バイク300円

休業日:12月26日~1月3日

観音寺城・御城印

 観音寺城 御城印 1枚350円

観音寺城の御城印が販売されています。

観音正寺の受付で1枚350円で購入する事ができます。

御城印は紙ではなくシールタイプになっている珍しいものとなっています。

繖山 観音正寺

観音正寺入口

観音寺城の隣には観音正寺があります。

観音正寺は1400年前に聖徳太子が繖山で開創されました。

西国三十三所観音霊場の第三十二番札所として多くの人々が参拝しています。

観音正寺の本堂

観音正寺の奥に本堂があり、江戸時代に再建された書院や仁王像、護摩堂、地蔵堂などの建物があります。

日本100名城のスタンプは書庫(事務所)に設置されています。

【繖山 観音正寺】

所在地:〒521‐1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺2

宗 派:天台宗 単立

御本尊:千手観音坐像

拝観料:大人500円・中学生、高校生300円・小学生以下無料

拝観時間:8:00~17:00

ウェブサイト:人魚伝説の寺 観音正寺

観音寺城・登城口

観音正寺の境内から延びる観音寺城登城口

観音正寺の境内に観音寺城への登城口があります。

登城口から本丸までは歩いて15~20分程掛かります。

観音寺城・本丸

石段

本丸の大手口の石段

本丸の大手口には石段が築かれています。

石段の横の壁面にも石が積まれていて、石積みと石段の間には排水路のような機構も造られています。

本丸へ真っすぐと続く石段は安土城に似ていて、苔生した石が趣があります。

曲輪内部

本丸に立つ石碑と説明板

本丸は標高395mに位置していて、広さは2000㎡程あります。

本丸には石碑と観音寺城の説明板が立てられていて、溜枡(貯水槽)が残されています。

石垣

本丸の西側に築かれている豪快な石垣

本丸の西側には石垣が築かれています。

石垣は自然石を使用した野面積みで、高さは3~4m程はあり迫力があります。

本丸西側の石垣は荒々しい豪快な石垣は見どころです。

喰い違い虎口

石垣で造られている喰い違い虎口

本丸の北側には喰い違い虎口が築かれています。

石垣で虎口を折り曲げる事により敵が直進できないように工夫されていて、両側の石垣が迫力あります。

本丸の喰い違い虎口は石垣造りで良好に残されいていて見どころです。

観音寺城・平井丸

虎口

平井丸の虎口に残る大きな石材が使われている石垣

本丸の南側に平井氏の居館があったと云われる平井丸があります。

平井丸の虎口には一つひとつの石が大きな石垣が築かれていて、中央には石段も造られています。

観音寺城で最も大きな石で築かれた石垣造りの虎口は、壮観で見どころです。

石垣

虎口の横に延びる石垣

虎口石垣は本丸方向へと続いていて、先には4、5段の石段も造られています。

石垣は30m以上に渡り築かれていて壮観で、古代遺跡のような独特な雰囲気となっています。

平井丸の下段は落合氏屋敷跡との石碑が立てられています。

平井丸南隅部の石垣

平井丸の南、西側にも石垣が築かれています。

石垣は高さが4m程あり、隅部はゆるーい算木積みのようになっていて、石垣積み技術の過渡期を感じる事ができます。

観音寺城・池田丸

曲輪内部

池田丸に立つ池田氏屋敷跡の石碑

平井丸の南側に池田丸があります。

池田丸は広さが2700㎡ある細長い曲輪で本丸よりも広い曲輪となっています。

池田丸の南側では発掘調査により、庭園付きの主殿や溜桝が確認されています。

石垣

池田丸西側の石垣

池田丸の西側には石垣が築かれています。

石垣の高さは2~3m程で、池田丸の西側50m以上に渡り築かれています。

虎口

池田丸西側の虎口

池田丸西側の石垣の途中に虎口があります。

虎口はシンプルな平虎口ですが、両側に積まれた石垣が良いです。

観音寺城・大石垣

大石垣

絶壁に築かれている大石垣

池田丸の1、2段程下がった南側には大石垣があります。

大石垣は高さが4~5m程あり、周囲の木々が伐採されているので、絶壁に築かれている様子が一目瞭然です。

八幡山城の出丸の石垣に似ていて、面白いです。

大石垣は周囲の景色も含めて壮観で、見どころです。

大石垣と風景

大石垣は外周部に人ひとり歩けるほどの通路があるので、石垣を間近に見る事ができます。

石垣は乱積みと云われる技法で積まれている為、見ていて飽きないです。

大石垣は池田丸から行くことができますが、足場が少し悪い所があるので、注意が必要です。

観音寺城・淡路丸

石垣

淡路丸西側の石垣

観音寺城の東端に淡路丸があります。

淡路丸は府施氏の居館跡と云われ、出丸のような曲輪となっています。

広さは東西43m、南北50mあり、周囲は石垣が築かれています。

淡路丸内部から見た石垣

石垣は高さが1~2m程で、所々崩れている場所もありますが、比較的良好に残されています。

淡路丸は「観音正寺裏参道駐車場」から観音正寺に向かう途中にあります。

まとめ

平井丸の虎口の石段と石垣

観音寺城は本丸の石垣、喰い違い虎口、平井丸の虎口の石垣、池田丸下段にある大石垣が見どころです。

佐々木六角氏の居城とだけあって一つひとつの石が大きい石垣は迫力があり、他の城郭とは一味違った雰囲気が魅力的です。

観音寺城ウェブサイト:繖三観音 繖山(観音寺城)

滋賀県のオススメのお城:安土城彦根城八幡山城三雲城小谷城

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