お城の紹介をします。
静岡県御前崎市の釜原城(かまっぱらじょう)です。
釜原城の麓にある聖道寺の前身の寺の大旦那のお城であり、南北朝時代に落城したと伝えられています。
戦国時代に徳川氏と武田氏の高天神城をめぐる攻防の際に、釜原城は改修されました。
また、麓にある殿之谷遺跡では鎌倉時代の山茶碗や白磁皿が出土されています。
現在では、本曲輪、二の曲輪、見晴台などの曲輪跡に、堀切が残されていて見どころとなっています。
釜原城・基本情報、アクセス
所在地:〒437-1611 静岡県御前崎市新野
城 主:真言宗の寺の大旦那
形 式:山城 連郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ場所:該当無し
釜原城・駐車場
釜原城の東側に、専用駐車場があります。
5台ほど駐められる、無料駐車場です。
専用の駐車場が用意されているのはありがたいです。
釜原城・縄張り
釜原城は山頂部に東西250mに渡り3つの曲輪を連ねた、連郭式の山城です。
東側から二の曲輪、本曲輪が配置され、曲輪間は堀切で隔てられています。
また、本曲輪の北側には尾根が続いている為、こちらも堀切で敵の侵入を遮断しています。
本曲輪の西側の尾根続きの160m先には、出曲輪が築かれています。
出曲輪は高天神城へ向けて築かれ、馬出の機能を持っています。
釜原城・登城道
駐車場から二の曲輪までは、5~6分程歩けば着きます。
道も整備されているので、安心です。
釜原城・二の曲輪
釜原城の東に位置する二の曲輪です。
二の曲輪は本曲輪に隣接しており、主要な曲輪です。
現在の二の曲輪には、NTTの電話中継塔が建てられています。
大堀切
二の曲輪と本曲輪の間には、大堀切が築かれています。
尾根全体を掘削しておらず、やや北側だけを堀残し土橋としています。
土橋の両側は断崖となっており、本曲輪への敵の侵入を防いでいます。
土橋の南側の堀切です。
草で覆われていますが、尾根が掘削された様子が分かります。
本曲輪目前の堀切なので、大規模で迫力があります。
釜原城・本曲輪
大堀切の先が本曲輪の入口となっています。
釜原城の中心にあるのが、本曲輪です。
本曲輪は釜原城で最も大きく曲輪で、桜が多数植樹してあり整備されています。
満開ではないですが、桜が調度咲いていて綺麗です。
堀切①
本曲輪の北側には、3つの尾根が続いていて、それぞれに堀切が築かれています。
3箇所の内の2箇所の堀切が見学可能で、案内板が設置されています。
こちらの堀切は、本曲輪の直前に築かれています。
堀切により斜面が急になっていて、本曲輪に侵入しづらくなっています。
堀切②
本曲輪の北西にも、堀切が見学できる場所があります。
案内板が設置されているのは、分かりやすくて良いです。
こちらの堀切はV字型になっていて、堀切の形が分かりやすいです。
堀切の深さは3m程あり、良好に残されています。
堀切の先は行き止まりとなっています。
釜原城・出曲輪(見晴台)
本曲輪の西側には、出曲輪の入口があります。
大堀切
出曲輪へ向かう尾根にも大堀切が築かれています。
こちらの大堀切は、草が生えていないので遺構がよく見えます。
本曲輪の東、北、西側全てに堀切が築かれていて、厳重な防備になっていることが分かります。
見晴台
細い尾根を160m進んで行くと、出曲輪(見晴台)があります。
出曲輪は出丸や馬出の機能を持つ曲輪で、物見の機能もあるかと思います。
釜原城の最前線基地ですね。
見晴台からの景色です。
見晴台からは、菊川方面を見る事ができて、写真のやや左側が高天神城のある方角です。
天気が良く、景色が良いので爽快です。
最後に
釜原城は小規模なお城ですが、曲輪に桜が植えられていたり、案内板が設置されていたりと良く整備されています。
曲輪の間に築かれた各堀切は良好に残されていて、見どころとなっています。
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