お城の紹介をします。
愛知県新城市の塞之神城です。
1570~1573年に奥平氏と武田氏との和睦の証として築かれた山城です。
また、奥平氏が来住する以前、米福長者時代に存在していたとも考えられています。
文殊山城の近くの標高628mの山頂に築かれ、御城の規模は150m×900mに及びます。
現在でも主郭の虎口や外周部には土塁、尾根には堀切などが残され見どころとなっています。
塞之神城・基本情報、アクセス
所在地:〒441-1414 愛知県新城市作手清岳クザ畑2
城 主:奥平氏
形 式:山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
塞之神城・駐車場
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0878-1-1024x682.jpg)
塞之神城の専用駐車場はありません。
しかし、文殊山城から歩いて塞之神城に行くことができるので、文殊山城の駐車場を利用すると良いでしょう。
文殊山城の駐車場は3台程駐められます。
塞之神城・縄張り
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0917-1024x682.jpg)
塞之神城は標高628mの山頂に築かれた山城です。
中心部に主郭があり、周囲は土塁で囲まれ、虎口が南側と東側に設けられています。
主郭の東側には馬出のような曲輪が存在し、その先の尾根には堀切が築かれています。
主郭の西側にも曲輪が複数設けられ、西端には大きな堀切が築かれています。
塞之神城・登城道
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0902-1-1024x682.jpg)
文殊山城の脇に塞之神城への道があります。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0906-1024x682.jpg)
比較的道が整備されていて、歩き易いです。
途中から笹が広がる道になりますが、それでも普通に歩く事ができます。
堀切
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0907-1024x682.jpg)
登城道を20分位歩いて行くと、塞之神城の西端に着きます。
塞之神城の西端には堀切が築かれています。
堀切の深さは2m、幅も2m程はあり、規模が大きいです。
塞之神城・主郭
虎口
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0914-1024x682.jpg)
堀切を越えていくつかの曲輪の先へ進んでいくと、主郭の虎口があります。
虎口への道は途中で左に折れていて、侵入しづらい縄張りになっています。
虎口の両側には土塁が築かれているので、横矢が掛かるように工夫されています。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0921-1-1024x682.jpg)
主郭内部から見た虎口です。
虎口の両側には、土塁が高く築かれていることが分かります。
また、土塁のそばには塞之神城の案内板が設置されていて、縄張り図も掲載されているので、ありがたいです。
内部
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0922-1024x682.jpg)
主郭の内部は平坦な地が広がっていて、塞之神城で最も広い曲輪です。
土塁
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0923-1024x682.jpg)
主郭の外周は土塁で囲まれています。
土塁は高さが2m程あり、かなり良好な形で残されているので、見どころです。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0925-1024x682.jpg)
特に主郭西側の土塁がコの字に良く残っているので、壮観です。
山奥の山頂にこれだけのお城の遺構が残されているのは驚きです。
お城好きな人が見たらテンションが上がるのは間違いないです。
塞之神城・東側の曲輪
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0939-1024x682.jpg)
主郭の東側にも虎口があり、この虎口を降りていくと東側の曲輪に行くことができます。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0938-1024x682.jpg)
主郭の東側の曲輪です。
主郭東側の曲輪は馬出のような形になっていて、外周部にはうっすらと土塁の跡が残されています。
坂道の途中にあるので、見逃してしまわないように注意して見ると良いでしょう。
堀切
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0941-1024x682.jpg)
東側の曲輪の先へ進んで行くと、堀切があります。
堀切は一部を堀残して土橋を形成しているように見受けられます。
土橋の両側は掘削されていて、敵の侵入を防いでいます。
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0943-1024x682.jpg)
堀切の深さは2m、幅も2m程あり、迫力があります。
ちなみにこの堀切の先にはお城の遺構はないので、引き返します。
最後に
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_0956-1024x682.jpg)
塞之神城は主郭の土塁が一番の見どころです。
意外と土塁や虎口、堀切などの遺構が多数残されているので、文殊山城とセットで訪れる事をオススメします。
愛知県のオススメのお城
コメント