お城の紹介をします。
愛知県豊田市の足助城です。
鎌倉時代に足助氏が居城した、足助七屋敷のひとつとして伝えられていますが、発掘調査では当時の遺構が発見されていません。
現在残されている遺構は、15世紀以降に鈴木氏が築いたものが発見されています。
1571年には武田信玄が攻略し、1573年にまで武田氏の城代が在城していました。
現在では、標高301mの真弓山山頂に高櫓や長屋、物見台などが復元され、中世の山城の姿を体感する事ができます。
足助城・基本情報、アクセス
所在地:〒444-2424 愛知県豊田市足助町須沢39-2
城 主:鈴木氏
形 式:山城 連郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ場所:該当無し
足助城・駐車場
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足助城には専用駐車場があります。
40台程駐められる無料駐車場で、受付の先にはトイレも完備しています。
足助城・御城印
足助城 御城印
足助城の御城印もあります。
足助城の入口の受付で、1枚300円で購入する事ができます。
足助城・縄張り
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足助城は標高301mの真弓山山頂に築かれた山城です。
山頂に本丸があり、西に延びる尾根には掘削して造られた西の丸や腰曲輪が段々に築かれ、南側の南の丸には厨が建てられ本丸に次ぐ主要な曲輪となっています。
南に延びる尾根には大規模な堀切を築く事によって、南の丸から迎撃でき敵の侵入を防いでいます。
足助城・登城口
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受付で入城料を払い先へ進むと登城口があります。
門が再現されていて、ワクワク感が高まってきます。桜も咲いていて綺麗です。
堀切
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門の先へと進むと、南の丸が正面に見えて来ます。
南の丸付近には厨や物見台が復元されていて、中世山城を感じる事ができます。
南の丸の南側には堀切が築かれていました。
現在は遺構が失われてしまっていますが、当時は大きな堀切があり、敵の侵入を防いでいました。
足助城・南の丸腰曲輪
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堀切の先を順路通り左に進んで行くと、南の丸腰曲輪があります。
南の丸腰曲輪は南の丸の外側に築かれ、西南の谷間を監視していたと考えられています。
小さな建物も建てられていたようです。現在は大きな岩が複数あり、独特な雰囲気があります。
足助城・井戸跡
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南の丸腰曲輪の先へ進むと井戸跡があります。
井戸跡は山の斜面に築かれていて、湧水を貯めて水源を確保していたようです。
現在は埋められていますが、ジメジメしていて水が確保できそうな場所です。
足助城・西の丸腰曲輪
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井戸跡の先には西の丸腰曲輪があります。
西の丸腰曲輪は西の丸の西側に築かれていて、西側の防備を強めています。
西の丸腰曲輪の先端部分は掻き上げた土で固められていて、小さな小屋の跡も発見されています。
足助城・西の丸
虎口
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西の丸の腰曲輪から回り込むと、西の丸の虎口があります。
現在門はありませんが、虎口へ向かう斜面を歩いている間は、西の丸から横矢が掛かるようになっています。
柵列
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西の丸は比較的大きな曲輪で、足助城の主要な曲輪のひとつと思われます。
西の丸からは岡崎や名古屋方面を見渡す事ができます。
また、西の丸の外周には木の柵が立てられていて、敵の侵入を防いでいます。
柵の二段目は鉄砲を撃つ時の台になるように工夫されています。
西物見台
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西の丸には、二棟以上の建物があった事が分かっています。
西の丸の岩盤の上には、西物見台が復元されています。
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西物見台は掘立柱の櫓で、2.7×5.4mの大きさの、二階建てとなってます。
二階部分の櫓内部には矢・弓などの武具が保管されていたと考えられています。
また、二階建てなので、岡崎・名古屋方面の物見にも活用されていました。
立派な物見櫓が復元されていて、壮観ですね。
足助城・本丸腰曲輪
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本丸の外周には腰曲輪が複数あります。
西の丸と南の丸を結ぶ腰曲輪には、足助城で唯一、礎石を使った建物があった事が分かっています。
足助城・南の丸
はねあげ戸
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南の丸の虎口には、はねあげ戸が再現されています。
はねあげ戸は通常は戸を上げた状態で使用し、敵が迫って来た時には閉める事で、侵入を防ぐ事が簡単にできます。
はねあげ戸を再現しているお城は、足助城でしか見たことがなく、中世の山城感が伝わってきます。
内部
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南の丸は本丸の南側に位置する、扇状の曲輪です。
南の丸にはかまど小屋や二棟の厨が復元されていて、見応えがあります。
かまど小屋
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南の丸にはかまど小屋があり、足助城の調理場として利用されていました。
かまどには並べられた焼けた石、炭や灰が散乱していて、炊事が行われていたと考えられています。
こうゆうものがあると当時の生活感が伝わってきて、良いですね。
厨(くりや)
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南の丸には厨が二棟復元されています。
厨の大きさは、11.8×6.4mと10.3×3.6mもあります。
厨は両方とも内部を見学する事ができます。
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厨は食事の準備はもちろん、武士の宿泊場所や武具の手入れやワラジ作りも行っていたと考えられています。
内部も当時の様子が再現されていて、戦国時代の雰囲気を味わう事ができます。
足助城・南物見台
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南の丸の一段高い曲輪には、物見台が復元されています。
南の物見台は簡易的なものとして、推定復元されています。
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南物見台は信州への街道や鶏足城を望む事ができます。
また、南の丸の厨の石が置かれた屋根が見えて、雰囲気があります。
足助城・本丸
虎口
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本丸の虎口には簡易的な門が復元されています。
門の先が足助城の本丸になります。
高櫓と長屋
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本丸には高櫓と長屋が復元されています。
中世の無骨な二重櫓と長屋が山頂に築かれている様は格好良くて圧巻です。
長屋は本丸を警備した武士が詰め場所なのか、武具を保管する物置だったのかハッキリと分かっていません。
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高櫓は掘立柱跡を参考にして、復元された二重の櫓です。
発掘調査の柱穴から、二期以上の建物が建てられていたことが分かっていて、復元されている高櫓は後期のものになります。
高櫓の外観は下部は下見板張りで、突上げ戸が配されています。反対側には出格子窓もあります。
屋根は板葺きとなっていて、近世の天守とは違った印象があり、格好いいです。
高櫓からの景色
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高櫓の内部も見学する事ができます。
1階には、城主が座る「上段の間」や、戦の評定を行う「広間」などがあります。
2階には畳敷きの座敷があり、来客の対応をする場として使用されていました。
また、2階からは足助の町並みを一望する事ができて、爽快です。
足助城・北曲輪
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本丸の北側には北曲輪があります。
北曲輪は信州への街道を見る事ができ、4.5×6.8m規模の建物があった事も分かっています。
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北曲輪付近からは高櫓を見る事ができます。
高櫓には小さな付櫓が附属していることが分かります。
付櫓内部は厠として利用されていました。
最後に
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足助城は高櫓を初めとする中世山城の城郭建築物が復元されていて、内部を見学する事ができるのが魅力的です。
足助城内に足を踏み入れると、戦国時代にタイムスリップした雰囲気を体感する事ができるので、オススメのお城です。
足助城ウェブサイト
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