大分県佐伯市にある佐伯城。
1601年に豊後国佐伯に入部した毛利高政が築城した山城です。
番匠川の河口近くの八幡山に6年の歳月を掛けて築城し、山頂部に本丸や西の丸が築かれました。
1617年に二の丸の失火により天守と本丸が焼失してしまいます。
1637年の高尚の時に山麓部の三の丸が増築されて、山頂の居館、藩の政庁が移されます。
1709年の高慶の時に天守以外の建物が再建されます。
1871年に佐伯城は廃城となり、三の丸以外の建物が払い下げられます。
現在は国の史跡に指定され、山頂部の本丸、二の丸、西出丸、北出丸の石垣群や、三の丸の櫓門が現存し見どころとなっています。
佐伯城・基本情報、アクセス
所在地:〒876‐0012 大分県佐伯市字城山76‐1
城 主:毛利氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡、県指定有形文化財(三の丸櫓門)
続日本100名城スタンプ:佐伯市歴史資料館
佐伯城・御城印

佐伯城 御城印 1枚300円
佐伯城の御城印が販売されています。
佐伯城の東側にある「佐伯市 城下町観光交流館」で1枚300円で購入する事が出来ます。
交流館ではコーヒーやソフトクリームなどが販売されている喫茶もあるので、休憩に良い場所となっています。
【佐伯市 城下町観光交流館】
佐伯城・駐車場

佐伯城の南東側山麓部に「佐伯市歴史資料館」の駐車場があります。
100台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは資料館内や三の丸跡にあります。
佐伯城・縄張り図

佐伯城は番匠川河口近くにある標高144mの八幡山に築かれた山城です。
山頂部に本丸を中心に二の丸や西の丸、北出丸などの石垣造りの主要部があり、南東側山麓部に三の丸が配置されています。
山頂部の西の丸や北出丸、本丸外曲輪の先には捨曲輪と呼ばれる曲輪があり、戦時に防衛拠点となる工夫がされています。
佐伯城・三の丸
佐伯市歴史資料館

三の丸の近くには「佐伯市歴史資料館」があります。
佐伯の原始~近世までの資料が展示されていて、特に佐伯城の復元模型もあるので必見です。
佐伯城の続日本100名城のスタンプも設置されています。
【佐伯市歴史資料館】
所在地:〒876‐0831 大分県佐伯市大手町1丁目2-25
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般300円、小中高校生100円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:歴史資料館/佐伯市
毛利家御居間(市指定有形文化財)

佐伯市歴史資料館の隣には「毛利家御居間」があります。
1893~1907年までの間、13代当主毛利高範が暮らした屋敷の一部で、1890年に建てらえたと云われてます。
現在の建物は可能な限り当時も部材を使用しつつ復元されたもので、御居間、次の間、御化粧の間を見る事が出来ます。
三の丸櫓門(県指定有形文化財)

三の丸の入口には三の丸櫓門があります。
1637年 三代藩主毛利高尚の時に居館を山頂部から三の丸に移した際に建てられた門です。
2度建て替えが行われていて、現在の櫓門は1832年に建て替えられたもので、佐伯城の貴重な城郭建築物となっています。
三の丸櫓門は両側に長い庇が付いているのが特徴的で、三の丸の石垣と合わせて迫力があり見どころです。
佐伯城・登山道
登城の道

三の丸の先に佐伯城山頂部への登山口があります。
登城道は南東側に3ヵ所、北西側に1ヵ所あり、南東側にある登城の道が当時の道で一番良いと思います。
登山口から山頂の本丸までは20~30分程で行くことが出来ます。
登山道(登城の道)

登城の道は比較的整備されている道ですが、つづら折れの道が続くので登山の装備で登ると良いでしょう。
登山道は山頂部までは一本道なので迷う事はないかと思います。
佐伯城・西の丸
虎口跡

山頂部の南西部に西の丸があります。
西の丸の東側には虎口跡があり、現在でも石垣と石段が残されています。
虎口は左に折れる様になっていて、当時は門が建てられていたと思われます。
西の丸内部

現在の西の丸に建物は残されていませんが、当時は二重櫓、馬屋、番所、大門、土塀等の城郭建築物があったとされています。
佐伯城の山頂部は曲輪の外側に柵などは無いので、転落しないように注意が必要です。
景色

西の丸からは番匠川や佐伯大橋、煙草山、又五郎山などの山々を一望する事が出来て爽快です。
ベンチがあるので景色を見ながら休憩するのに良いです。
佐伯城・二の丸
虎口跡

西の丸の東側に二の丸があり、両郭の間に虎口跡があります。
当時の虎口には石垣の上に渡櫓が建てられていて、通路はやや右に折れる様に曲げられています。
現在でも石垣が残されていて、当時の虎口の様子を知ることが出来て見どころです。
二の丸内部

二の丸は西の丸と本丸の間にある曲輪で、本丸と同等規模の広さとなっています。
現在建物はありませんが1728年に建てられた屋形と呼ばれる建物があり、藩主と重臣が年始のお祝いの場として利用されました。
また、二重櫓と平櫓もあり、山上の面積を有効活用する為に一部が張り出す懸け造りの手法が採用されていました。
佐伯城・本丸
石垣(西側、南側)

二の丸の東側に本丸があり、二の丸から本丸の石垣を見る事が出来ます。
本丸は本丸外曲輪と天守台がある本丸と二段に分かれていて、総石垣の曲輪となっています。
山頂部に築かれている本丸の石垣群は高さが6mあり壮観で迫力があり、佐伯城一番の見どころです。
廊下橋跡

二の丸と本丸の間に廊下橋跡があります。
廊下橋は屋根が付いた橋で、唯一天守台のある本丸に入る為の通路となっていました。
現在では小さな橋があり、実際に渡って本丸に入る事が出来ます。
天守台

本丸の中心に天守台があります。
築城当初に天守台には三重三階の南向きの天守が建てられていたと云われていますが、程なく失われてしまいます。
その後は、城の修理の際の儀式の場として利用されたようです。
石垣(東側)

本丸の東側には本丸外曲輪から本丸に登る為の石段がありますが、築城当時にはこの石段はありませんでした。
毛利神社創建後に築かれたもので、両側の石垣もこの時に積み直されています。
石垣(北側)

本丸北側には雛壇上に積まれた石垣があります。
本丸外曲輪の北側斜面が1734年に風雨により崩れた為、復旧保護する際に4段の石垣が築かれました。
本丸の石垣と合わせて段上に積まれた石垣群は壮観で、見どころです。
景色

本丸からは佐伯市の町並みと佐伯湾を一望する事が出来ます。
天気が良い日には豊後水道を挟んだ四国の山々も見る事が出来て壮観です。
佐伯城・北出丸
虎口跡

本丸北側に北出丸があり、両曲輪の間には虎口跡があります。
虎口は石垣により折り曲げられていて、通路の幅も狭められ一度に大人数が通る事が出来ないようになっています。
北出丸内部

北出丸は本丸の北側尾根上に築かれた細長い曲輪となっています。
北出丸には西側の麓から登る登山道である若宮の道があり、本丸北西斜面にある雄池、雌池を見る事が出来ます。
まとめ

【佐伯城の見どころ】
・八幡山の山頂部本丸に積まれた高さ6mの壮観な石垣群
・本丸外曲輪北側に積まれた雛段状の4段の石垣と本丸北側の石垣
・二の丸と西の丸を繋ぐ虎口跡に残されている石垣
・三の丸に残されている佐伯城の貴重な城郭建築物である三の丸櫓門

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