お城を紹介をします。
大分県中津市の中津城です。
1588年に豊臣秀吉の天下取りに貢献した、黒田官兵衛が築城した水城です。
黒田官兵衛が留守の間、嫡男である長政が敵対していた宇都宮鎮房を城内に招き謀殺しました。
1600年にお城が未完成のまま黒田氏が筑前(福岡)に転封となると、細川忠興が城主となり中津城を改修し完成させました。
1632年に細川氏が熊本に転封となると、小笠原長次が城主となり、中津藩が誕生します。
1717年に奥平氏が城主となると、明治維新まで奥平氏が中津藩主として治めました。
現在では、中津川の河口に築かれた城跡には、五重五階の模擬天守が建てられ見どころとなっています。
また、日本三大水城(中津城・今治城・高松城)の一つに数えられています。
中津城・基本情報、アクセス
所在地:〒871-0050 大分県中津市二ノ丁本丸
城 主:黒田氏・細川氏・小笠原氏・奥平氏
形 式:水城 梯郭式
文化財史跡:大分県指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:中津城内(9:00~17:00)
中津城・駐車場
駐車場は、お城の南側と北側に各20台ほど止められる、無料駐車場があります。
さっそく、南側の駐車場から天守閣へ向かいます。
中津城・御城印
中津城 御城印 左側通常版・右側限定版
中津城では御城印が販売されています。
天守閣内で通常版は1枚300円で購入する事が可能です。
限定版はたまたま運良く購入する事ができましたが、現在は購入できるのか不明です。
中津城・本丸
虎口
天守閣へ向途中に石垣が残って場所があります。
毎回思うのですが、駐車場からお城へ向かう途中に石垣が見えると、わくわくします。
町中だった所から、お城の雰囲気が伝わってくるのが良いです。
先へ進むと天守閣が見えてきます。
模擬天守
堀の向こうに天守閣と二重櫓が見えます。
天守閣は1964年に萩城天守を参考に、鉄筋コンクリートで建てられました。
天守閣は五重五階の望楼型で、外壁は黒い下見板張りとなっていて格好良いです。
天守が当時に建てられていたかどうかはハッキリと分かっておらず、黒田官兵衛の手紙には「天守に銭を積んで蓄えた」とありますが、江戸時代の絵図に天守は描かれていません。
本丸内に入ると天守閣の入り口があります。
天守閣の内部は「旧奥平家歴史資料館」となっていて、奥平家の展示品があり、長篠の戦いに関する物もあるので、なかなか見応えがあります。
また、続100名城スタンプが設置されていたり、御城印も販売されています。
最上階は展望台になっています。
【中津城天守閣(旧奥平家歴史資料館)】
景色
天守閣最上階からは、中津川が見えます。
中津川を天然の堀として使用しており、後ろ堅固なお城です。
また、周防灘に近く掘りには海水が使われており、日本三大水城の一つに数えられています。
黒田官兵衛は、水運交通の便が良いこの中津に、お城を建てたのはさすがだと思います。
船を使えば中国地方、四国地方、瀬戸内海を通り大坂まで行くこともできます。
細川家と黒田家の石垣
お城の北側には黒田家時代の石垣と、細川家時代の石垣が一度に見れる所があります。
石垣に斜めの線が入っていて、跡から石垣を継ぎ足しているのが分かります。
ここまではっきりと見えるのは、珍しい遺構ですね。
福澤諭吉記念館
中津城から歩いて5分くらいの所に、福澤諭吉記念館と旧居があります。
中津は福澤諭吉の出身地だそうです。
意外と福澤諭吉はなにをした人か知らなかったので、良い勉強になります。
旧居も趣があり良い雰囲気です。
【福澤諭吉旧居・福澤諭吉記念館】
所在地:〒871-0088 大分県中津市留守居町586
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:高校生以上400円・中学生以下200円・未就学児無料
休館日:12月31日
ウェブサイト:https://fukuzawakyukyo.com/
最後に
中津城は本丸に建てられた、五重五階の天守閣が見どころです。
また、黒田家の石垣に細川家の石垣が継ぎ足して築かれた所はなかなか面白い遺構です。
中津城のウェブサイト
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