小倉城(埼玉県)の御城印や駐車場、見どころを紹介!

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お城

埼玉県比企郡ときがわ町にある小倉城。

築城時期や城主は不明ですが、江戸時代の「新編武蔵風土記稿」では後北条氏の重臣である遠山氏が城主であると伝えられています。

また、「武蔵誌」では上田氏とも云われ、天文年間~永禄年間の頃に最盛期を迎えました。

小倉城は秩父山地と関東平野の境にあり、大きく蛇行する槻川の先端部に築かれています。

槻川から都幾川、古荒川の河川交通、陸路では鎌倉街道と山根筋(八王子~鉢形)の中間に位置する、要衝に築かれています。

現在では、菅谷館跡、杉山城跡、松山城跡と共に国の史跡に指定され、板状の石を使用した石垣や桝形虎口跡、堀切が残され見どころとなっています。

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小倉城・基本情報、アクセス

所在地:〒355‐0341 埼玉県比企郡ときがわ町田黒608

城 主:遠山氏、上田氏

形 式:山城、連郭式

文化財史跡:国指定史跡

日本100名城スタンプ:該当なし

小倉城・御城印

明覚駅内観光案内所ここから

 小倉城 御城印 1枚500円

小倉城の御城印が販売されています。

小倉城から南へ3㎞程行った所の明覚駅内にある「観光案内所ここから」で1枚500円で購入する事が出来ます。

【観光案内所ここから】

所在地:〒355‐0354 埼玉県比企郡ときがわ町番匠475‐2

営業時間:9:00~17:00

休業日:月、火曜日

ウェブサイト:ときがわ町観光協会公式サイト

小倉城・駐車場

小倉城跡駐車場

小倉城の東側に「小倉城跡駐車場」があります。

10台程停められる無料駐車場です。トイレは駐車場近くの登山口にあります。

小倉城・縄張り図

小倉城縄張り図(現地案内板より)

小倉城は蛇行する槻川が西側、北側、東側を流れる丘陵地に築かれた山城です。

頂部に本郭と郭2が尾根上に並び、南西側に郭3、西側に郭4が築かれています。

それぞれの郭は堀切で区切られていて、本郭の北側には桝形虎口が形成され厳重な縄張りとなっています。

小倉城・腰郭

空堀

腰郭南側の空堀

駐車場から登山道を登って行くと本郭下段の腰郭が見えて来ます。

腰郭の手前側には空堀跡があり、現在は腰郭に入る道がありますが、散策路として整備されたものかと思われます。

石垣

腰郭南側壁面に築かれている石垣

腰郭の側面には石垣が築かれています。

石垣は高さが3m程あり、結晶片岩と呼ばれる平たい石を利用していて水平に積んだ珍しいものとなっています。

腰郭の石垣は関東では珍しい石材を利用したものを近くで見る事が出来て、見どころです。

小倉城・本郭

桝形虎口跡

本郭北側の岩盤を削って造られた桝形虎口跡

本郭から一段下がった北側には桝形虎口跡があります。

桝形虎口は岩盤を削って敵が真っ直ぐ進めないように、通路が工夫されています。

虎口入口の両袖部には石積みが確認されていて、更に門が建てられていたと考えられています。

本郭北側の桝形虎口跡は、戦国時代の虎口が良好に残されていて見どころです。

北虎口跡

本郭の北側の大きく曲がる北虎口跡

本郭の北側には北虎口跡があります。

北虎口は大きく屈曲したスロープ状になっていて、虎口の両袖部には石積みが積まれています。

更に東袖からは礎石と石列が確認され、門が建てられていて堅固な虎口であったと思われます。

本郭(郭1)内部

本郭に建つ小倉城の説明板と石碑

本郭は二段に造成され、北側、南側、東側の3ヵ所に虎口があります。

発掘調査により掘立柱建物跡や礎石が確認され、3~4棟程の建物があったと考えられています。

本郭の東側の土塁上からは松山城跡や菅谷館跡、槻川などを一望する事が出来ます。

土塁

本郭南側の石積みが内部に残されている土塁

本郭の外周部には土塁が残されてます。

南側土塁の内側には3段の石積みが確認されていて、雁木のような形状になっていました。

また、瀬戸美濃の徳利片や在地産の角火鉢片が検出され、石積みは戦国時代後期の築造と考えられています。

小倉城・郭3

堀切(切通し)

郭3と本郭の間に築かれている堀切

本郭の東側に郭3があり、郭の間には堀切(切通し)が築かれています。

堀切は岩盤を削ったもので高さ3m、幅5m程の規模となっています。

当時堀切には木橋が架けられていて本郭へと行き来が出来る様になっていて、郭3側には橋台が残されています。

※現在の橋は復元ではなく作業用の橋で渡る事は出来ません。

郭3と本郭の間の堀切は、岩盤を削って壁面が垂直に切り立っている珍しい形式で見どころです。

石垣

郭3の最大高さ5m、総延長100mにも及ぶ石垣

郭3の切岸部には石垣が築かれています。

石垣は結晶片岩を利用して平積みに築かれたもので、高さは5m、総延長100mにも及ぶ城内最大となっています。

当時は小倉城東側麓の大福寺方面から見ると、石の壁の様に見えて圧巻の光景となっていたと思われます。

郭3の壁面の石垣は小倉城で最大級の規模で、良好に残されていて見どころです。

小倉城・郭2

郭2内部の様子

本郭の南側に郭2があります。

本郭と郭2の間には大きな堀切が築かれていて、郭2は本郭に次ぐ重要な郭であったと思われます。

南側端部には櫓台状の高まりがあり、眼下の大堀切へ横矢が掛けられるようにされています。

小倉城・郭4

大堀切

郭2と郭4の間に築かれている大堀切

郭2の南側に郭4があります。

両郭の間には城内最大級の大堀切が築かれていて、途中でクランクして横矢が掛けられるようになっています。

現在は東側に散策路として通行できるように造成されていますが、当時は尾根が完全に断ち切られていて、木橋で通行するようになっていました。

竪堀

大堀切から竪堀となって斜面を落ちて行く

大堀切の両端部は竪堀となって斜面を落ちて行くようになっています。

特に東側の竪堀は途中で折れ曲がっていて、現在で良好に遺構が残されています。

郭2と郭4の間の折れが設けられた大堀切と竪堀は、規模も大きく技巧的で見どころです。

まとめ

本郭北側の南側から見た桝形虎口跡

【小倉城の見どころ】

本郭したの腰郭に築かれている結晶片岩を利用した石垣

本郭下段北側の岩盤を削り、戦国時代の虎口の形が良好に残されている桝形虎口跡

本郭と郭3の間に築かれた岩盤を削った垂直な堀切

郭3の外周部に築かれた高さ5m、総延長100mにも及ぶ城内最大の石垣

郭2と郭4の間に築かれている折れを伴う城内最大の大堀切とそのまま繋がる竪堀

ウェブサイト:埼玉県ときがわ町‐国指定史跡‐小倉城跡

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