埼玉県大里郡の鉢形城です。
1476年に山内上杉氏の家臣、長尾氏によって荒川と深沢川の間にある台地に築かれました。
1560年に北条氏康の四男である北条氏邦が鉢形城を改修します。
自然地形を巧みに取り入れ、深沢川の外側にも曲輪を築き、堅固な城へと変貌しました。
1590年の豊臣秀吉の小田原攻めの際に、秀吉勢の大軍に城を取り囲まれます。
籠城戦の末、城兵の助命を条件に降伏します。その後、まもなく廃城となります。
現在では、三の曲輪に復元された四脚門、三の曲輪と二の曲輪の間の空堀が見どころとなっています。
鉢形城・基本情報、アクセス
所在地:〒369-1224 埼玉県大里郡寄居町鉢形2496-2
城 主:長尾氏、上杉氏、北条氏
形 式:平山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:鉢形城歴史館受付
鉢形城・駐車場
鉢形城歴史館の駐車場を利用するのが良いかと思います。
お城を見て回る前に鉢形城歴史館で予習をするのが良いです。
【鉢形城歴史館】
所在地:〒369-1224 埼玉県大里群寄居町大字鉢形2496-2
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
入場料:一般200円・学生等100円・小中学生、70歳以上無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
鉢形城・外曲輪
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鉢形城歴史館の近くに外曲輪があります。
曲輪の外側には長い土塁があります。
北条氏邦が新たに築いた曲輪です。
鉢形城・三の曲輪
虎口
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鉢形城の西側に三の曲輪があります。
三の曲輪のさらに西側には馬出が築かれ、防御力を高めています。
写真中央が虎口になっていて、左側には石積み、右側には四脚門が復元されています。
四脚門
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三の曲輪と秩父曲輪の間には四脚門が復元されています。
発掘調査により門の跡があったことから、ここに復元されました。
屋根が板葺きなので、中世戦国時代のお城の雰囲気がして良いです。
横の土塀も板葺きですね。
石積土塁と四阿
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四脚門を通ると秩父曲輪です。
秩父曲輪には庭園と掘立柱建造物があったことが発掘調査で判明しています。
茶道具やカワラケが発掘されており、饗宴や歌会が行われていたと思われます。
秩父曲輪の外郭には石積土塁が復元されています。
1m程の高さの石積みが4段に積まれています。
当時はまだ、石垣を高く積む技術が無かった為と思われます。
荒川
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秩父曲輪からは荒川が見えます。
鉢形城の断崖になっている北側を流れていて、天然の堀としています。
本曲輪、二の曲輪、三の曲輪などの主要な曲輪は荒川と深沢川の間にあり、自然の地形を最大限に利用していて、非常に堅固なお城です。
鉢形城・二の曲輪
馬出
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三の曲輪から二の丸に入る為には、馬出を通らなければいけない縄張りになっています。
二の曲輪の馬出は空堀で囲まれているので橋を渡ります。
馬出からは細い土橋を通りようやく二の曲輪に入る事が出来ます。
敵を側面攻撃出来るように、横矢を掛ける事ができ、厳重な造りになっています。
実際に通ってみると、迷路みたいで面白いです。
空堀と木柵
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三の曲輪と二の曲輪の間には空堀が復元されています。
綺麗に空堀が造られていて縁には木の柵があるので、お城の雰囲気がして良いです。
当時はもっと深かったのでしょうか。
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三の曲輪と二の曲輪の間の空堀には、畝が復元されています。
北条氏の造るお城の特徴の一つとして、掘底に畝を設ける事が上げられます。
堀底に畝を造ることで、移動を制限する事が出来ます。
山中城の障子堀が有名です。
鉢形城・本曲輪
深沢川
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本曲輪や二の曲輪の東側には深沢川が流れています。
深沢川は渓谷になっていて天然の堀となっています。
お城を守る側は頼もしい限りですが、攻める側やっかいですね。
石垣
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二の曲輪の北側に本曲輪があります。
本曲輪の直ぐ北側には荒川が流れています。
比較的小さい曲輪ですが、石垣も一部残されています。
本曲輪の北側には笹曲輪があり、防備を固めています。
まとめ
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鉢形城の曲輪を一つひとつ回ると1時間半掛かり、広大な城域です。
荒川と深沢川を利用し堅固な縄張りをしています。
天守こそ無いですが、北条氏邦が改修した中世の見事なお城です。
鉢形城ウェブサイト
https://www.town.yorii.saitama.jp/site/rekishikan/
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