神社の紹介をします。
広島県廿日市の厳島神社です。
593年に宮島を治める佐伯鞍職が、御社殿を建立した事が始まりです。
1168年に平清盛が寝殿造りに大改修を行い、現在に残る厳島神社となりました。
室町時代には足利尊氏、戦国時代には、安芸の大名である毛利元就や豊臣秀吉が厚く信仰した事が伝えられています。
現在では、本殿、祓殿、客神社本殿、客神社祓殿、東回廊、西回廊が国宝に指定され、重要文化財も11棟3基指定されています。
海上に浮かぶように築かれた景観から、日本三景の一つ「安芸の宮島」として多くの観光客が訪れています。
厳島神社・基本情報、アクセス
所在地:広島県廿日市宮島町1-1
御祭神:市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命
拝観時間:年中無休 1/1 0:00~18:30・1/2~3 6:30~18:30
1/4~2月末 6:30~17:30・3/1~10/14 6:30~18:00
10/15~11/30 6:30~17:30・12/1~12/31 6:30~17:00
厳島神社へは、北東の対岸にあるフェリー乗り場から、フェリーに乗って行くことになります。
フェリー乗り場の周辺には有料の駐車場が多数点在していて、1回1,000円程度で利用可能です。
厳島神社は、国内屈指の観光名所である為、休日や長期連休には大変混雑します。
午前中の朝一番に駐車場に着くようにすれば、混雑を回避して駐車する事ができます。
昼前や午後には駐車場周辺の道路が渋滞し、身動きができなくなってしまうほどです。
JR西日本宮島フェリーウェブサイト
http://jr-miyajimaferry.co.jp/
フェリーに乗って宮島に向かう途中で厳島神社を見る事ができます。
フェリー進行方向の右側から見ることができ、海上の上に浮かんでいるかのような光景を見ることができます。
私が訪れた時は大鳥居が修理中だった為、金網で覆われてしまっています。残念。
宮島・平清盛像
宮島に着き、厳島神社方面へと歩いて行くと、平清盛像があります。
平清盛は、平安時代末期の人物で、保元の乱、平治の乱に勝利し、1167年には武家として初めて太政大臣になりました。
貴族によって行われていた政治を武家が行うようにした、まさに武家の先駆者ですね。
平氏の全盛期を築き、厳島神社を厚く信仰しており、大改修を行い現在残る社殿を建立しました。
宮島・鹿
厳島神社に向かう途中には鹿がいます。
夏だった為か日陰でじっとしていて、休んでいます。
ちなみに奈良公園の鹿はエサをあげることができますが、宮島の鹿はエサをあげることは禁止されていますので、ご注意下さい。
厳島神社・大鳥居(重要文化財)
厳島神社に近付いてくると、最初に大鳥居が見えて来ます。
大鳥居は木造の四脚鳥居で、高さ16.6m、重量は60tもあり、木造の鳥居としは日本一の大きさを誇っています。
現在の大鳥居は平安時代から数えて8代目となり、1875年に建てられたものになります。
大鳥居は海中に固定されているわけではなく、自重で立っていることが驚きです。
大鳥居の工事修理は、屋根の葺き替えと塗装を行っているのですが、完了日は未定です。
修理され、綺麗になった大鳥居が待ち遠しいですね。
厳島神社・全景
大鳥居を過ぎると、厳島神社が見えます。
社殿が海中に建てられていることが分かります。
海の上に大規模な社殿を建ててしまうとは、平清盛の力や財力、当時の建造技術の高さをうかがう事ができます。
厳島神社と前面の海、背後の山が絶妙な景観となっています。
厳島神社の入口は1箇所のみで一方通行となっています。
厳島神社の料金は300円、出口には宝物館があり料金300円で、共通券で購入すれば500円と安くなります。
宝物館は、厳島神社に奉納された平家納経や刀、鎧兜、絵画など貴重な品物が展示されているので、必見です。
厳島神社・東廻廊(国宝)
厳島神社の入口を入ると東廻廊になります。
廻廊の床には近代に敷かれた板がある為、靴を脱ぐこと無く見学ができます。
朱塗りの柱が綺麗で、青銅製の灯籠が釣ってあり風情があります。
非日常を感じる事ができます。
東廻廊を進んで行くと、大鳥居が見える場所があります。
廻廊越しの朱色の大鳥居が海と空の青と、山の緑と相まってとても綺麗な景色です。
厳島神社のビュースポットです。
厳島神社・祓殿(国宝)
拝殿で参拝後に、後ろに振り向くと祓殿があります。
廻廊を歩いていた時の明るく爽快感のある景色とは打って変わって、日が遮られ落ち着いた雰囲気です。
祓殿の天井は、二条城の二の丸御殿などで見られる折上げ格天井となっていて、格式高いものになっています。
【京都府・二条城】徳川家の栄華を象徴する、豪華絢爛な二の丸御殿が現存するお城
厳島神社・能舞台(重要文化財)
西廻廊を進んで行くと能舞台が見えて来ます。
能舞台は、毛利元就が寄進したもので、現在の能舞台は1680年に浅野綱長が再建したものです。
檜皮葺きの能舞台には、橋掛、能楽屋が付属していて、趣があります。
厳島神社・反り橋(重要文化財)
西廻廊の途中には反り橋があります。
反り橋は、長さが23.7m、幅は3.9mあり、勅使橋とも呼ばれています。
高欄の擬宝珠には毛利元就、毛利隆元が奉納したものがあります。
綺麗な弧を描いていて、存在感があります。
豊国神社、千畳閣・(重要文化財)
厳島神社から北に100m程の所には、豊国神社があります。
豊国神社は、1587年に豊臣秀吉が安国寺恵瓊に建立を命じましたが、豊臣秀吉が亡くなった為、現在でも未完成となっています。
千畳閣には、857畳もの畳を敷くことができる広さがあり、軒瓦には金箔が押されていて、豪快な伽藍となっています。
有料ですが、内部を見学する事が可能ですので、厳島神社とセットで訪れたい場所です。
豊国神社、五重の塔・(重要文化財)
豊国神社には、五重の塔があります。
五重の塔は、1407年に建立され厳島神社からも見ることができます。
高さが27.6mもあり、朱色が鮮やかで、宮島のシンボル的な塔になっています。
厳島神社はたくさんの観光客で賑わっていますが、千畳閣は人が少なく、落ち着いた雰囲気があります。
千畳閣に座って、ゆっくり海を眺めながら休憩すると、良い時間が過ごせます。
厳島神社は日本三景の代表的な場所で、海上に建てられた社殿は圧巻、人生で一度は見ておくべき景観です。
厳島神社のある宮島には、豊国神社や大聖院、弥山などの景観地や、もみじ饅頭、焼き牡蠣、あなごめし等のグルメもたくさんあり、一日中楽しめる日本屈指の観光スポットです。
厳島神社ウェブサイト
http://www.itsukushimajinja.jp/index.html
豊国神社ウェブサイト
https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/site/kanko/52160.html
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