静岡県静岡市にある八幡山城(やはたやまじょう)。
1411年に駿府守護の今川範政が駿府防衛の為に築城しました。
1476年に今川義忠の子、竜王丸(後の今川氏親)の家督争いの際には関東から派遣された太田道灌が布陣したと云われています。
伊勢新九郎(北条早雲)は八幡山城を改修し、1487年に小鹿範満を倒して今川氏親を駿府館に招きました。
1569年の武田信玄が駿河を占領した時にも八幡山城を利用しました。
1582年に徳川家康が駿府を支配しますが、1590年に関東へ移封されると廃城となります。
現在では八幡山城公園とした整備され、曲輪跡や山頂からの景色が見どころです。
八幡山城・基本情報、アクセス
所在地:〒422-8073 静岡県静岡市駿河区八幡山
城 主:今川氏、伊勢新九郎、武田氏、徳川氏
形 式:平山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
八幡山城・駐車場
八幡山城の麓には八幡神社があるので、こちらの駐車場を利用すると良いです。
10台程は停められる広さの無料駐車場です。
静岡八幡神社
拝殿
八幡山城の南側の麓には静岡八幡神社があります。
品陀別命(ほんだわけのみこと)を御祭神とする神社で、今川氏親が社殿を修築したことがありますが武田信玄により焼けてしまいます。
本殿
拝殿の奥の階段を登ると本殿があります。
本殿は拝殿よりも一回り小さな建物となっていますが、趣があります。
八幡山城・登城口
八幡山城の主郭への登城口は八幡神社拝殿の左手にあります。
登城道は比較的整備されていて、登城口から主郭までは歩いて10分程掛かります。
登城道の途中にはいくつかの平場がありますが、もしかすると曲輪の跡であったかも知れません。
平場にはお社や祠などが建てられています。
八幡山城・主郭
八幡山城は標高63.7m、南北500mの独立丘陵に築かれています。
主郭は広い平地があり、八幡山城の説明板や石碑が立てられています。
太田道灌や伊勢新九郎(北条早雲)と言った名立たる武将がこの城に居たと思うとロマンがあります。
八幡山城・副郭
主郭と副郭の間には空堀のような窪地があります。
当時の遺構かどうかは分かりませんが、空堀や堀切といった雰囲気があります。
主郭の東側に副郭があります。
副郭も主郭と同様の広さの平地が広がっていて、四阿があります。
副郭からは景色を楽しむ事ができます。
天気が良ければ富士山や南アルプスを望むことができます。
残念ながら当時は天気が悪く富士山を見る事は出来ませんでした。
副郭からの富士山の見える景色は八幡山城の見どころです。
まとめ
八幡山城は主郭跡や副郭から見える富士山の景色が見どころです。
残念ながら遺構はほとんど残されていませんが、北西には駿府城(駿府館)、南には用宗、東には愛宕山城、小鹿範満の館などがあり、重要な場所であったことが分かります。
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