静岡県静岡市にある静岡浅間神社です。
静岡浅間神社は「神部神社」「浅間神社」「大歳御祖神社」の三社からなり、「おせんげんさま」と言われ親しまれています。
賤機山(しずはたやま)の麓に鎮座し、朝廷を初め鎌倉将軍家や今川家、武田家、徳川家、豊臣家など様々な人々に尊崇されて来ました。
中でも徳川家康は厚く信仰していました。
幼少期の頃、浅間神社近くの臨済寺に預けられており、14歳の時に元服式を浅間神社で行いました。
また、1582年に武田氏の賤機山城を攻略する際に賤機山城を落す事ができたら必ず壮麗な社殿を再建すると誓いを立てた後、社殿を焼き払い城を落すことに成功しました。
徳川家康は駿河領有後に、約束通り社殿を再建しました。
江戸時代には徳川家康が崇拝する神社とされ、歴代将軍家の祈願所となり幕府から手厚く保護されました。
現在でも大拝殿を初め、楼門や舞殿、八千戈神社などの極彩色の壮麗な社殿が建ち並び、多くの参拝客で賑わっています。
静岡浅間神社・基本情報、アクセス
所在地:〒420-0868 静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
御祭神:神部神社 大己貴命(おおなむちのみこと)
浅間神社 木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
大歳御祖神社 大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)
静岡浅間神社・駐車場
静岡浅間神社の北側に参拝者専用駐車場があります。
40台程駐められる大きさで無料で利用する事ができます。
入り口に駐車場の標識があるのですが非常に見辛い為、注意が必要です。
静岡浅間神社 境内
楼門(国指定重要文化財)
最初に見えて来るのが楼門です。
1816年に建てられた神部神社と浅間神社の楼門で、総漆塗りとなっています。
門の中央には金泊の貼られた「水呑の龍」や獅子の彫刻が施され、堂々としていて且つ壮麗な門となっています。
大拝殿(国指定重要文化財)
舞殿の奥に見えるのが大拝殿です。
1814年に建てられた神部神社と浅間神社の拝殿です。
楼閣造りで二階建て高さは25mあり、内部の合天井には各間には「八方睨みの龍」「迦陵頻伽」「天人」の絵が飾られています。
外側には極彩色に装飾された彫刻があり、壮観です。
舞殿(国指定重要文化財)
大拝殿の手前にあるのが、舞殿です。
1820年に建てられ、奉納行事や催し物を行う為の建物です。
舞殿は入母屋造り、銅板葺きの屋根となっていて、大拝殿とは打って変わって彩色がなく素木となっています。
八千戈神社(国指定重要文化財)
大拝殿の南側には、八千戈神社があります。
1838年に建てられた神社で、徳川家康の念持仏、摩利支天像を安置したことが始まりです。
入母屋造り、本瓦風銅板葺き、外壁は真壁造り黒漆塗りで、至る所に極彩色の彫刻が施されていて圧巻です。
手前には平唐門、周囲には透塀が巡らされていて、赤と黒の色彩が目を惹きます。
大歳御祖神社(国指定重要文化財)
最も南側にあるのが、大歳御祖神社です。
1826年に再建された神社で、三間社流造り、本瓦風銅板葺き、外壁は漆塗りとなっています。
拝殿と髄神門は戦火により、コンクリート造りに再建されています。
麓山神社(国指定重要文化財)
賤機山の中腹にあるのが、麓山神社です。
1834年に建てられた神社で、三間社流造り、外壁は漆塗り、極彩色な彫刻が施されています。
拝殿隣の道へ進むと、本殿を少し見る事ができます。
少名彦神社(国指定重要文化財)
駐車場の奥にあるのが、少名彦神社です。
1850年に建てられた入母屋造り、本瓦風銅板葺き、外壁は真壁造り黒漆喰仕上げとなっていて、黒い外壁が目を惹きます。
見逃しがちなので、こちらも忘れずに拝見しましょう。
まとめ
静岡浅間神社は徳川家康と縁深く、極彩色の彫刻に彩られた様々な社殿が壮観です。
静岡市文化財資料館は改修中で、2023年の「どうする家康」の大河ドラマ館が開かれる予定なので、こちらも目が離せません。
静岡浅間神社ウェブサイト
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