鳳来寺山は標高695mの山で、中腹には703年に利修という仙人によって開山された鳳来寺があります。
文武天皇がご病気になられた時に、利修仙人に勅使を遣わしました。
利修仙人は鳳凰に乗って都にのぼり、7日間祈祷を行い文武天皇のご病気を治しました。
お礼として伽藍を建て、鳳凰に乗って来たことから、鳳来寺と名付けられたと云われています。
鳳来寺の隣には鳳来山東照宮が建立されています。
1648年に徳川三代将軍である徳川家光は日光東照社に社参し、「東照大権現絵巻」の松平広忠と於代の方が鳳来寺峯薬師に参拝祈願すると、竹千代(後の徳川家康)が産まれたと書かれていた事に感銘しました。
徳川家光は老中阿部豊後守忠秋に命じて、1651年に徳川家康公を祀る東照宮が完成しました。
1425段の石段の先、風光明媚な山中に佇む鳳来山寺、苔生した檜皮葺屋根でありつつ豪奢な鳳来山東照宮の社殿が見どころです。
鳳来寺・基本情報、アクセス
鳳来寺山・駐車場

鳳来寺の南西の表参道に鳳来寺山の駐車場があります。
35~40台程停められる広さの無料駐車場です。トイレも駐車場内に完備しています。
こちらの駐車場だと鳳来寺まで1425段の石段を歩いて登る事になります。
鳳来寺の南側には鳳来寺山パークウェイ駐車場があります。
180台程停められる有料駐車場です。トイレも駐車場内に完備しています。
こちらからだと、鳳来寺まで15分、東照宮まで10分で行くことができます。
【鳳来寺山パークウェイ駐車場】
営業時間:8:00~18:00
料金:普通車550円・バイク220円・大型車1100円(※繁忙期だと2倍の料金)
ウェブサイト:鳳来寺山パークウェイ駐車場
鳳来寺山・境内
登り口(表参道ルート)

鳳来寺山駐車場から登山口までは歩いて10~15分程掛かります。
この登山口から1425段の石段が続く事になります。
登山口から鳳来寺までは50~60分掛かるので、登山の装備で行くと良いです。

石段の両脇には寺院跡が点在し、所々に大きな石垣が残されています。
苔生していて静かな空気が流れていて良い雰囲気です。
石段の途中にはベンチが数ヶ所に設けられているので、休憩しながら行きましょう。
仁王門(国指定重要文化財)

石段を1/3程登ると仁王門が見えて来ます。
仁王門は徳川三代将軍家光の命により1650年に着工され、四代将軍家綱の時に完成しました。
入母屋造りの銅板葺き(元は檜皮葺き)の楼門で高さは11.2mあります。
門の両脇には江戸時代に造られた仁王像が安置されています。
趣ある石段の途中に堂々と立っている仁王門は見どころです。
本堂

1425段の石段を登り切ると鳳来寺の本堂があります。
本堂は標高450mに位置していて、背後には名勝に指定されている鳳来山がそびえています。
火山活動により冷え固まった岩肌と、鳳来寺の本堂は非日常的な景観となっていて見どころです。
景色

鳳来寺の本堂の向かい側には四阿があり、景色を見る事ができます。
眼下には奥三河の山々が一望でき、緑一色となっています。
鳳来山東照宮・境内
石垣

鳳来寺から鳳来山東照宮に行くことができます。
鳳来寺の本堂から歩いて3分程で行くことができます。
東照宮の入口にはきっちりと積まれた石垣があり、威厳が伝わってきます。
石段

東照宮にも石段がありますが、そこまで段数がないので安心です。
大きな木に囲まれている真っすぐ延びた石段は雰囲気があります。
番所跡

東照宮の入口には番所跡があります。
当時は通行手形を持っている人のみが番所で確認してもらい、石段を登り東照宮を参拝する事ができました。
ほとんどの人はここから東照宮を参拝したそうです。
拝殿(国指定重要文化財)

石段を登ると東照宮の拝殿があります。
拝殿は江戸時代に建てられたもので日光東照宮や久能山東照宮より小規模ですが、苔生した檜皮葺き屋根が特徴的です。
拝殿は装飾は極彩色でカラフルで彫刻も細やかで華やかなので、見どころです。
拝殿の右手には本殿や中門、透塀を見学する事ができる入口があります。見学するには文化保存協力費の志が必要です。
まとめ

鳳来寺山は鳳来寺の仁王門や本堂、鳳来山東照宮の趣ある拝殿が見どころです。
苔生した1425段の石段は厳かな雰囲気があり、登るのは大変ですが登り切った時の達成感が得られるのでオススメです。
鳳来寺山ウェブサイト:キラッと奥三河観光ナビ ・ 鳳来山東照宮ウェブサイト:鳳来山東照宮
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