静岡県浜松市にある篠ヶ嶺城(ささがみねじょう)。
犬居城を居城とする天野氏が支城として築いた山城です。
三方を気田川に囲まれた要害の地に築かれています。
築城時期は不明ですが1794年の遠州国風土記伝に古絵図の写しがあり、天野宮内エ門、佐渡入道の名が記されています。
明治時代に発掘調査が行われ、古器物、古銭等が見つかり、池之端には端城井戸が伝えられ城館跡と考えられています。
現在では山頂に石碑と説明板が設置され、曲輪跡や土塁が残され見どころとなっています。
篠ヶ嶺城・基本情報、アクセス
所在地:〒437-0605 静岡県浜松市天竜区春野町気田
城 主:天野氏
形 式:山城
文化財史跡:町指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
篠ヶ嶺城・駐車場
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篠ヶ嶺城に専用駐車場はありません。
篠ヶ嶺城の西側の気田川に架かる赤い橋付近に駐車スペースがあります。
車が1台なら停められる広さのスペースです。
駐車場ではないので自己責任となります。
篠ヶ嶺城・登城口
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篠ヶ嶺城の西側に赤い橋があり、この橋を渡った先に篠ヶ嶺城の登城口があります。
車でも渡ることができますが、駐車場がないので歩いて渡ります。
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赤い橋を渡ったら左に曲がり歩いて行くと、キャンプ場の跡地らしき場所があります。
赤い屋根の小屋を越えて左側の緩やかな山の斜面を登って行くと良いです。
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登城道は整備されていません。
山の斜面を登って行くことになります。尾根伝いに東の方角へと歩いて行きます。
グーグルマップなどで方角を確認しながら、迷わないようにしましょう。
篠ヶ嶺城・副曲輪
曲輪内部
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登城口から20分程行くと主郭下段西側にある曲輪跡があります。
曲輪跡は木が生い茂っていますが、平らな場所が広がっています。
奥には主郭の切岸があるように見受けられます。
篠ヶ嶺城・主郭
土塁
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主郭の外周の一部には土塁が残されています。
土塁は高さが約2m、長さは10m程あるかと思われます。
主郭の土塁は篠ヶ嶺城に良好に残る貴重な遺構で、見どころです。
石碑と説明板
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主郭の土塁上には篠ヶ嶺城の石碑と説明板があります。
この石碑と説明板が唯一の城跡と照明されるものとなっています。
ただまったく整備されていない山中によく立っているなと思います。
堀切
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主郭の背後(石碑の先)には堀切が築かれています。
堀切は深さが3~4m、幅は7~8m程はあるかと思われ、主郭に迫る敵を防いでいます。
この堀切も篠ヶ嶺城に残る数少ない遺構なので、見どころです。
まとめ
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篠ヶ嶺城は主郭の土塁と堀切が見どころです。
篠ヶ嶺城は三方を気田川に囲まれた自然の要害の城となっていて、天野氏の支城で規模の大きなものとなっています。
城跡は整備されていない山なので、見学は十分に準備をしていくと良いです。
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