お城の紹介をします。
愛知県新城市の宇利城です。
1469年~1487年に今川氏の家臣である、熊谷重実が築城した山城です。
1529年に松平清康が宇利城を攻略しますが、1545年に今川義元の攻撃を受け落城し、近藤満用が入城します。
その後、1568年に近藤氏が徳川家康側に寝返ると、武田軍の攻撃を受けますが、なんとか持ち堪えると、居城を柿本城へと移します。
現在でも、山頂部に本丸、姫御殿、納所平などの曲輪群が残り、本丸南東部には石垣、本丸周辺の横堀、堀切が残り、見どころとなっています。
宇利城・基本情報、アクセス
所在地:〒441-1334 愛知県新城市中宇利仁田
城 主:熊谷氏、松平氏、近藤氏
形 式:山城
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ場所:該当無し
宇利城・駐車場
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宇利城の南に宇利城址駐車場があります。
専用の無料駐車場で、10台ほど駐められる広さがあります。
宇利城・縄張り
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宇利城は新城市と三ヶ日市の中間地点の山頂に築かれた山城です。
宇利城のある山は、前面や側面が沼地で、背後は山地が続いている要害です。
本丸を中心に堀を隔てた北側に納所平、東側に姫御殿、さらに東に御馬屋平があります。
本丸直下の南側には井戸、本丸南西の段々になった曲輪には石垣が一部築かれています。
宇利城・御城印
宇利城 御城印 1枚300円
宇利城の御城印もあります。
設楽原歴史資料館で、1枚300円で販売されています。
設楽原歴史資料館ウェブサイト
https://www.city.shinshiro.lg.jp/mokuteki/shisetu/shiryokan/nagashinojyoshi/yokoso.html
宇利城・登城口
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駐車場には宇利城までの道順が書かれた案内板があるので、迷うことは無いと思います。
案内板に宇利城まで30分と書かれていますが、宇利城の本丸まで30分程です。
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宇利城への道の途中には、要所要所に案内板があるので良心的です。
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宇利城のある山道を登って行くと最初に分かれ道があります。
左に行くと本丸方面、右に行くと御馬屋平になります。
宇利城・御馬屋平
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分かれ道を右に進んで行くと、御馬屋平があります。
詳細は分かりませんが、名前からして厩があった場所と思われます。
現在は曲輪跡のみですが、当時の緊急事態の際には出丸のような機能があったかも知れません。
宇利城・松平右京亮の墓
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分かれ道を左に進んで行くと、松平右京亮戦死跡があります。
松平右京亮親盛は松平清康の叔父です。
松平清康は、1529年に当時今川領である熊谷実長の籠もる宇利城を攻めましたが、自然地形を利用した堅城の為、苦戦を強いられました。
そんな中、松平右京亮はこの場所で戦死してしまいました。
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松平清康は、宇利城の岩瀬庄右衛門を内応させ、城内に火を付けさせると宇利城を落す事が出来ました。
松平清康は松平右京亮を失ってしまった事は、大きな痛手だったと思われます。
戦死した直ぐそばには墓があり、現代まで大切に供養されているようです。
本丸南西部の石垣
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本丸方向へ山道を登って行くと、石垣の案内板があります。
お城好きとしては見に行くしかありません。
井戸跡
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石垣の案内板を左に行くと、井戸があります。
本丸の近くにある井戸なので、籠城の際には貴重な水源になると思われます。
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井戸の先への道はあまり整備されておらず、道が斜面で草が生えていて注意して行かないと危険です。
上記の案内板がある所まで来れば、石垣は目前です。
石垣
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本丸南西部の石垣です。
草に覆われていて見えづらいですが、石垣が築かれていることが分かります。
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石垣が築かれた時代がまだ浅いせいか、石垣というよりは石積みですね。
石垣は高さが1m程で、斜面に沿って10m程の範囲に築かれています。
戦国時代初期の頃に築かれた貴重な石垣ですね。
宇利城・姫御殿
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石垣のあった案内板を真っ直ぐ登って行くと、本丸の虎口があります。
左手に本丸、右手には姫御殿の曲輪があり、両側に挟まれるように虎口が築かれています。
虎口に近付いた敵に両側から攻撃できるように、縄張りされているのかも知れません。
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本丸虎口の右手には姫御殿があります。
姫御殿は本丸に隣接する曲輪で、二の丸に相当する重要な曲輪と思われます。
名前通り、姫が住む御殿が建てられていたのでしょうか?
本丸
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姫御殿の隣には本丸があります。
本丸は宇利城で最も広い曲輪で、山頂部に位置しています。
現在では、石碑や案内板などが設置されています。
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本丸の南側は木が切られ、視界が開けています。
眼下を見ることができるので、敵が近付いて来るのを察知する事ができます。
松平勢が3000の兵を率いて攻めて来たことを想像すると、生きた心地がしませんね。
本丸横堀
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本丸西側には横堀があります。
横堀は深さがかなり浅くなってしまっていますが、本丸の西側前面に築かれていることが分かります。
横堀によって本丸西側の防備を強めています。
本丸と納所平間の堀切
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本丸の横堀に沿って北の方へ進んで行くと、堀切があります。
横堀と堀切は繋がっています。堀切は本丸と納所平を隔てており、本丸背後の防御の要です。
堀切は現在でもかなり良好に残されていて、深さと幅も十分で迫力があります。
宇利城・納所平
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堀切で隔てられた本丸北側には、納所平があります。
本丸背後を守る為の曲輪と思われ、名前からして食料や武具を保管していたのでしょうか。
納所平のさきにも曲輪があるようですが、これ以上先には進めないようになっております。
最後に
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宇利城は本丸南西の石垣、本丸背後の堀切が見どころです。
実際に戦いがあったお城でもあるので、当時の事を想像しながら曲輪や遺構を巡ると面白いと思います。
御城印があるのも良いです。
宇利城ウェブサイト
https://www.pref.aichi.jp/kyoiku/bunka/bunkazainavi/kinenbutu/siseki/kensitei/0888.html
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