神社の紹介をします。
静岡県静岡市の久能山東照宮です。
戦国時代に終止符を打ち、太平の世を築いた徳川家康公を祀る神社です。
国宝に指定されている御社殿を中心に、神廟、唐門、楼門、鼓楼など多数の重要文化財が現存し、極彩色に彩られた装飾が圧巻です。
また、境内には久能山東照宮博物館があり、御祭神とする徳川家康公の愛用の品や徳川将軍家の武具などが展示されていて、徳川家の栄華を現代に感じる事ができます。
久能山東照宮・基本情報、アクセス
所在地:〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390
御祭神:徳川家康公
拝観時間:年中無休 9:00~17:00 受付は終了10分前まで
久能山東照宮の北に日本平ロープウェイ駐車場があります。
90台ほど駐められる無料の駐車場です。
満車の場合でも、近くに日本平山頂駐車場があり100台ほど駐められる場所があります。
久能山東照宮・楼門(重要文化財)
ロープウェイに乗って境内に行き、社務所横の石段を登っていくと楼門が見えて来ます。
楼門は2階建ての門で、朱色を基調としてあり、2階部分には青や緑、金など様々な色で彫刻が彩られています。
門の2階中央には、後水尾天皇の「東照大権現」と書かれた扁額が掲げられています。
お城の無骨な櫓門とは違い、カラフルな色が使われている為、全く違う雰囲気がします。
楼門中央の蟇股には獏の彫刻があります。
獏は鉄や銅などの金属(刀や槍など)を食べることから、平和の象徴とされています。
戦国時代を終わらせ、太平の世を築いた徳川家康公に相応しい装飾ですね。
久能山東照宮・鼓楼(重要文化財)
楼門を通ると右手に鼓楼があります。
鼓楼は創建当時は鐘が設置されていましたが、明治時代になると太鼓に替わり鼓楼呼ばれるようになりました。
こちらも楼門同様に朱色を基調とし、様々な色で彩られています。緑色の格子が鮮やかで綺麗です。
久能山東照宮・唐門(重要文化財)
鼓楼を右手に真っ直ぐ進むと、御社殿前に唐門があります。
唐門は楼門より大きさは小さいですが、より一層色彩豊かで存在感があります。
特に屋根が黒漆塗りに金色の装飾がされているのが、圧巻です。
久能山東照宮・御社殿(国宝)
唐門を通ると目の前には御社殿があります。
御社殿は徳川家康を祀る「本殿」と、参拝をする為の「拝殿」を石の間で繋いだ、権現造りという様式の建築物で、国宝に指定されています。
本殿、拝殿だけあって様々な彫刻や装飾が極彩色に彩られ、見る者を圧倒します。
大変煌びやかで、徳川幕府の権力や財力の凄さが伝わって来ます。
本殿の西側に回り込む事ができます。そのまま先の石段を進むと神廟があります。
本殿西側の装飾の中に徳川家の葵の家紋が多数有るのですが、一箇所のみあえて逆さまに付けられて居るものがあります。
これは久能山東照宮は完璧ではなく未完成ということであり、完成した時点で崩壊が始まってしまうと云われています。
あえて不完全にする事で、まだまだ発展する可能性を秘め、未来永劫平和な世が続くようにと思いが込められています。
逆さになった葵の家紋を探して見ると面白いです。
久能山東照宮・廟門(重要文化財)
本殿横の廟門をくぐり、石段の途中で振り返った写真です。
廟門は神廟に続く道にある門で、やはり装飾が鮮やかで綺麗です。
久能山東照宮・神廟(重要文化財)
石段を登っていくと神廟があります。
神廟は徳川家康公の御遺骸を埋葬した場所です。
徳川家康公の遺言通りに、御遺骸は一年間この場所で奉られ、その後日光東照宮に移される事になります。
石造宝塔は西を向いて建てられていて、久能山東照宮の西には岡﨑城や菩提寺である大樹寺、更には京の都があります。
久能山東照宮・玉垣(重要文化財)
拝殿の東には玉垣があります。
玉垣は御社殿を囲む垣で鳥の彫刻が多数されていて、平和な世を象徴しています。
緑色の格子が鮮やかで綺麗です。
久能山東照宮・神庫(重要文化財)
御社殿の南東には神庫があります。
神庫は久能山東照宮博物館ができるまで、こちらで宝物が保管されていました。
社務所の横には久能山東照宮があり、久能山東照宮の宝物や徳川家康公の品が展示されています。
特にスペイン国王より徳川家康公に贈られた「洋時計」は、細工が非常に手間を掛けて造られているので必見です。
久能山東照宮は徳川家康公を祀った、極彩色な装飾がされた建築物が圧巻です。
国宝に指定された御社殿は、当時の最高の技術を駆使して造られた建築物で、徳川家の栄華を感じ取る事ができます。
久能山東照宮ウェブサイト
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