静岡県浜松市にある萩野城(はぎのじょう)。
戦国時代に北遠地方の国人で犬居城を居城とした、天野氏の支城と云われています。
北側に熊切川が流れる標高380mの尾根に築かれた山城です。
現在でも尾根上に城跡があり、土橋や堀切が残され見どころです。
萩野城・基本情報、アクセス
所在地:〒437-0614 静岡県浜松市天竜区春野町長蔵寺
城 主:犬居氏
形 式:山城・連郭式
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当なし
萩野城・駐車場
萩野城に駐車場はありません。
萩野城の北西にある県道389号線があり、U字に曲がる所の橋(新筏戸橋)の横道に入ると駐車スペースがあります。
道は旧道で現在は行き止まりとなっていて、車が数台停める事ができます。
正規の駐車場ではないので、自己責任で利用するようにしましょう。
萩野城・登城口
登城口
県道389号線のU字の先に道があり、奥には民家があります。
この民家の横から萩野城の登城口があります。
萩野城は案内板などは一切ないので事前に調べてから行くと良いです。
登城道
登城道はあまり整備されておらず、中々な急斜面を登って行くことになります。
登城口から北曲輪の堀切までは歩いて15分程掛かります。
萩野城・北曲輪
堀切
尾根伝いに登って行くと北曲輪の堀切が見えて来ます。
堀切は深さが5~6m、幅は8~9m程はあるかと思われ、規模が大きいです。
北曲輪の堀切は良好に残されていて、見どころです。
堀切は所々岩盤を削っている場所もあり、豪快な遺構となっています。
正に尾根を断ち切っている事が明確に分かり、見応えがあります。
北曲輪内部
北曲輪は尾根上の細長い曲輪でほとんど自然地形と云った印象です。
両側は斜面となっていて自然の要害です。
北曲輪の堀切を尾根伝いに南側に進むと主郭に着きます。
右手に見える土塁のようなものを目印にして斜面を10分程進むと主郭です。
迷わないようにグーグルマップなどで方角を確認しながら進むと良いです。
萩野城・主郭
土橋と堀切
主郭の北側に土塁と堀切が築かれています。
土橋は両側が堀切となっていて人ひとり通れる程の幅となっています。
山中に突如訪れる土橋と堀切は良好に残されていて、萩野城一番の見どころです。
土橋の両側の堀切は竪堀となっていて斜面を落ちて行っています。
落ちたら登って来ることは難しいと思われ、堅牢な防御機構となっています。
これだけきれいに残されている土橋と堀切は中々珍しいです。
主郭内部
主郭も尾根上に築かれた細長い曲輪です。
主郭の一部の側面には土塁のような土の高まりがあります。
明確な城の遺構かどうかは微妙な所です。
主郭を先に進むと岩盤を削って築かれた切通しらしきものがあります。
切通しは主郭を行き来する為と堀としての機能があるのかも知れません。
切通しの深さは主郭側は7~8m、反対側は2m程となっています。
堀切
主郭の南側にも堀切が築かれています。
こちらの堀切も一部岩盤を削って築かれたもので、深さは主郭側が6~7mあります。
主郭南側の岩盤を削った堀切は迫力があり、見どころです。
萩野城・南曲輪
堀切
主郭の先へ更に進むと南曲輪の堀切らしき切通しがあります。
こちらの切通しも岩盤を削って築かれていて、人ひとりが通れる程の道となっています。
南曲輪も尾根上に築かれた細長い曲輪です。
更に先に進むと開けた場所に出て城域外となっています。
まとめ
萩野城は主郭の北側の土橋と堀切が非常に良好に残されているので、一番の見どころです。
他にも北曲輪の堀切、主郭南側の堀切が良好に残されていて見どころです。
萩野城はほとんど整備されていないので、事前確認を良く行ってから行くと良いです。
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