【天ヶ谷の城平】の駐車場、主郭の堀切、土塁などの見どころを紹介!

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お城

お城の紹介をします。

静岡県御前崎市の天ヶ谷の城平です。

室町時代に在地領主である高橋氏が築いたとされる山城です。

天ヶ谷の城平の詳しい歴史は判明していませんが、武田氏の築城の特徴である横堀や、二重堀切が残されていることから、天正年間に武田軍により改修されたと考えられています。

現在でも主郭に残る土塁や横堀、城内のいたる所に残されている堀切が良好に残されていて見どころとなっています。

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天ヶ谷の城平・基本情報、アクセス

所在地:〒437-1611 静岡県御前崎市新野1931

城 主:高橋氏

形 式:山城 連郭式

文化財史跡:なし

日本100名城スタンプ場所:該当無し

天ヶ谷の城平・駐車場

天ヶ谷の城平 駐車場

天ヶ谷の城平の東に柏木広場があり、こちらに専用駐車場があります。

未舗装ですが、30台ほどは駐められる大きな無料駐車場です。

天ヶ谷の城平の案内板とトイレも完備しています。

天ヶ谷の城平・縄張り

天ヶ谷の城平 縄張り図(現地案内板より)

天ヶ谷の城平は山頂に築かれた、主郭と二ノ郭を主要な郭とした山城です。

主郭の北側の尾根には三箇所に堀切、西側には横堀、主郭外周部には土塁が築かれ防備を強めています。

主郭の西側に広大な二ノ郭があり、西側に延びる尾根には二重堀切が築かれています。

技巧的な縄張りではないですが、自然地形を生かし、堀切を有効的に築いていることがうかがえます。

天ヶ谷の城平・登城道

登城道

駐車場のある柏木広場から案内板の指示に従って歩いて行くと、天ヶ谷の城平の登り口があります。

なお、登り口は2箇所あり柏木広場から真っ直ぐ行く登城道がオススメです。

天ヶ谷の城平・主郭

大堀切

大堀切

柏木広場から真っ直ぐ歩いて行くと、いきなり大堀切があります。

天ヶ谷の城平で最も大規模な堀切で、深さは3~4mもあり迫力があります。

大堀切は主郭の北側に築かれた、一番最初に敵を防ぐ重要な防衛施設です。

左へ行くと主郭、右へ行くと見晴台です。

大堀切

大堀切の斜面を登った所からの写真です。

深さはもちろん堀幅もあるので、見応えがあります。

大堀切は天ヶ谷の城平の見どころです。

北側虎口と堀切

虎口と堀切

大堀切を左に進んで行った先の、主郭目前の堀切です。

主郭の虎口の前面に堀切が築かれているので、強固な防衛ラインとなっています。

虎口の左側には土塁が築かれているので、虎口に近付いた敵を土塁上から攻撃する事ができます。

やはり主郭の虎口だけあって非常に厳重な構えとなっています。

堀切

堀切の深さは2~3m程あり、V字型に堀が形成されていることが分かります。

こちらの堀切も良好に残されているので、見どころです。

主郭の虎口付近土塁

主郭内部から見た虎口と土塁です。

土塁は現在でも、1m程の高さがあるので、主郭虎口の様子が良く分かります。

主郭内部

主郭内部

主郭の内部には案内板が立てられていて、外周部には土塁が残されています。

主郭は二ノ郭に次ぐ広さがあり、北側は複数の堀切、西側は横堀、南側は二ノ郭で守られています。

土塁

土塁

主郭外周の土塁で、虎口付近から続いています。

土塁がL字に連なっていることが分かり、この場所が一番良く残されています。

横堀

横堀の案内板

主郭の西側には横堀へ行く為の案内板があります。

この先の斜面を降りていった先に、横堀があります。

横堀

主郭西側の横堀です。

現在の横堀は浅くなってしまっていますが、横堀の跡が20~30m程続いています。

この横堀により、主郭西側の防衛力を高めています。

南側虎口

主郭南側の虎口

主郭南側の虎口です。

こちらの虎口は右側に土塁の跡が残されていて、虎口に近付く敵に攻撃出来るようになっています。

虎口への道は傾斜登り坂になっているので、攻めづらい形状になっています。

虎口東側の堀切

堀切

主郭の南東には尾根が続いているので、堀切が築かれています。

堀切

主郭南東の堀切は底部が平らになっていて、箱堀の様な形状になっているのが特徴的です。

当時からこのような形状であったかどうかは分かりませんが、堀切にも違いがあって面白いですね。

天ヶ谷の城平・二ノ郭

二ノ郭

主郭の南には二ノ郭があります。

二ノ郭は天ヶ谷の城平で最も大きな郭です。

二ノ郭の東側に堀切があるのですが、写真左にあるように竹藪になっているため、見に行くことはできませんでした。

南側虎口

南側の虎口

二ノ郭を南へ進んでいくと虎口があります。

写真は二ノ郭内部側から見た虎口で、両側が土塁が築かれていて、虎口に迫る敵を攻撃出来るようになっています。

南側の虎口

虎口の外側から見た写真です。

外側から虎口を見ると土塁が高く、通り道はかなりの傾斜があることが分かります。

足場が悪い上に道幅が狭い為、人ひとりしか虎口に侵入する事ができません。

虎口東側の堀切

堀切への道

虎口の東側は尾根続きになっている為、堀切が築かれています。

道幅が狭く、写真の左側は虎口の土塁が頭上にあるので、横矢が掛けられるようになっています。

東側の堀切

虎口東側の堀切です。

堀切の中央は堀残され土橋となっていて、土橋の両側は掘削されています。

土橋横の掘削された堀切

土橋横の堀切は、堀底の幅が広いように見受けられます。

この堀切により、二ノ郭の東側の尾根伝いに迫る敵の侵入を阻んでいます。

虎口西側の二重堀切

西側の堀切への道

虎口の西側も尾根が続いているので、こちらにも堀切が築かれています。

二重堀切

虎口の西側の堀切は二重に築かれています。

現在堀切はかなり浅くなってしまっているのが残念ですが、それでも堀切が立て続けに築かれている様子は分かります。

この細い尾根道に堀切が連続で築かれていたら、攻めづらい事この上ないですね。

二重堀切

堀切が築かれている斜面を見てみると、そのまま竪堀になっていることが分かります。

急斜面なので、転げ落ちたらひとたまりもありません。

滑落しないように注意が必要です。

最後に

見晴台からの景色

天ヶ谷の城平は、随所に築かれた様々な堀切が見どころです。

マイナーなお城ですが、意外と見どころが多く、お城好きな人は見る価値があります。

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