逆井城の駐車場や、二重櫓、井楼矢倉、主殿、櫓門などの見どころを紹介!

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お城

茨城県坂東市にある逆井城(飯沼城)。

享徳年間(1452~1455年)に小山義政の五男である、常宗が逆井氏を名乗り築城しました。

戦国時代に北条方の大道寺盛昌に攻撃され落城し、逆井氏は滅亡しました。

1577年に北条氏繁が入城し改修を行い飯沼城と改名され、下野、常陸方面への最前線基地となります。

1590年に豊臣秀吉による北条氏征伐により小田原城が落城すると、逆井城もほどなく廃城となります。

現在では逆井城跡公園として整備され、二重櫓や井楼矢倉、主殿、本丸櫓門が復元され見どころとなっています。

また、関宿城の移築門もあり、本丸や二の丸の空堀、鐘堀池なども残され見どころとなっています。

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逆井城・基本情報、アクセス

所在地:〒306-0501 茨城県坂東市逆井1261

城 主:逆井氏、北条氏

形 式:平城

文化財史跡:県指定史跡

日本100名城スタンプ:該当なし

逆井城・駐車場

逆井城跡公園駐車場

逆井城の南側に「逆井城跡公園駐車場」があります。

駐車場は2区画あり、合わせて50台程停められる無料駐車場です。

トイレは公園内にあります。

逆井城・西二曲輪

二重櫓(二層櫓)

空堀越しに見る二重櫓と土塀と井楼矢倉

逆井城跡公園の入口からは西二曲輪南側の堀と二重櫓、土塀、井楼矢倉を見ることが出来ます。

堀は幅が20m、深さは10m程あり巨大で、堀だけでも圧倒されますが、堀沿いに建つ二重櫓や井楼矢倉は中世の城郭を彷彿とさせ、壮観です。

大規模な堀越しに建つ質実剛健な二重櫓や土塀、井楼矢倉は逆井城一番の見どころです。

堀に架かる橋と門と二重櫓

二重櫓の東側には堀に橋が架けられていて、奥には簡易的な門が建てられています。

橋を渡って行くと二重櫓や土塀から横矢が掛けられることが体感的に分かり、面白いです。

二重櫓は高さが10.592mで、入母屋造りに望楼を載せた二重の櫓で外観は下見板張りとなっています。

二重櫓から堀を見下ろす

二重櫓の内部に入ることができます。

内部に入ると木造で造られていることが分かり、土壁も使用されているので中世の雰囲気を鹿しっかりと感じる事ができます。

二階部分の廻縁にも出る事ができ、堀や井楼矢倉を一望する事ができます。

井楼矢倉

堀越しに見る井楼矢倉

西二曲輪の西側には井楼矢倉が復元されています。

井楼矢倉は高さが11.86mと高く、敵の監視をする物見矢倉の機能があります。

堀越しに高くそびえる井楼矢倉は存在感があり、カッコ良いです。

西二曲輪内部から見た井楼矢倉

曲輪内部から井楼矢倉に登る事ができます。

階段を登り切ると板の盾に守られた空間があり、二重櫓や堀を見る事ができます。

風が良く通り気持ちが良い場所となっています。

関宿城門

関宿城の城門が移築されている

西二曲輪内には関宿城の城門が移築されています。

薬医門形式で、明治時代に廃城となった際に民間に払い下げられ、個人宅からこの場所に移築されました。

関宿城の貴重な城郭建築物となっていて、見どころです。

主殿

九間の間が再現されている主殿

関宿城の移築門の先には主殿が復元されています。

この主殿は茨城県牛堀町の大台城を発掘調査されたものを参考に復元されました。

内部を見学する事もでき、畳敷の主室には松の襖絵があり、室町時代中期の雰囲気を感じる事ができます。

主殿前にある枯山水庭園

主殿の前には枯山水庭園があります。

枯山水庭園は石や白砂で水を表現している庭園で、主殿から眺めると落ち着きます。

観音堂(町指定文化財)

大安寺から移築された観音堂

西二曲輪には観音堂があります。

観音堂は天正16年(1588年)に建立され、弘化2年(1845年)に改修されたお堂です。

朱色の外壁と茅葺きの屋根が特徴的で、存在感があります。

逆井城・本丸

馬出

本丸南側の馬出

本丸の南側には馬出が築かれています。

馬出の周囲の堀は高さが1~2m程あり、四角い形の角馬出形式となっています。

馬出は綺麗に堀と土塁の形が残されていて、見応えがあります。

鐘堀池

本丸南側の鐘堀池

本丸の南側の堀には鐘堀池があります。

1536年に逆井城主の逆井常繁は北条方の大道寺駿河守により攻められ、討ち死にしました。

この時に城主の奥方(又は娘)は釣鐘を被ってこの池に飛び込み自殺したと云われています。

橋と櫓門

本丸の外周部は空堀で囲まれていて、東側には橋と櫓門が復元されています。

空堀の深さは7~8m、幅は10m程あり良好に遺構が残されています。

橋は発掘調査により礎石や柱穴が見つかっていて、これを基に復元されています。

本丸側から見た櫓門

櫓門は東西に三個ずつ二列の柱穴と雨後溝が発掘調査により見つかっています。

櫓門の高さは5.95m、間口は3.03mで、外観は戦国時代末期をイメージして復元されています。

本丸東側の大規模な空堀に架かる橋と虎口の櫓門は迫力があり、見どころです。

逆井城・東二曲輪

空堀と土塁

東二曲輪と三曲輪の間の空堀

本丸の東側に東二曲輪があります。

東二曲輪の外周部には空堀と土塁が残されていて、空堀の深さは1~2m程でクランク状に折れていることが分かります。

横矢を意識して築城されていることが伝わってきて、且つこれだけ良好に空堀が残されているとは思いませんでした。

石碑

逆井城の石碑と奥に見える櫓門

東二曲輪には逆井城の石碑が立てられています。

本丸にあるわけではなく、二の丸(東二曲輪)にあるのは珍しいです。

まとめ

空堀越しに見る二重櫓、平櫓

逆井城は西二曲輪に復元された二重櫓(二層櫓)、井楼矢倉、移築された関宿城門、主殿が見どころです。

建築物だけではなく西二曲輪、東二曲輪、本丸の外周部の空堀や土塁も良好に残されているので、こちらも必見です。

ウェブサイト:逆井城跡公園 坂東市観光協会

茨城県のオススメのお城:水戸城

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