長野県上田市の真田氏館跡です。
真田幸隆や兄信綱の時代から使用されている真田氏の居館です。
居館の周囲には、北東に真田氏本城、東に天白城、北に尾引城、西に砥石城が築かれていて、要害となっています。
居館の広さは北面150m、南面160m、東面80m、西面130mとなっていて、周囲には土塁が巡らされています。
南側が大手口で石垣が積まれた枡形虎口となっています。北側は搦手口となっています。
また、居館跡には真田昌幸が勧請した皇太神社が建てられています。
現在では御屋敷公園として整備されていて、皇太神社や虎口跡が残り、見どころとなっています。
真田氏館跡・基本情報、アクセス
所在地:〒386-2202 長野県上田市真田町本原2984-1
城 主:真田氏
形 式:平城 居館
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ:該当無し
真田氏館跡・駐車場
真田氏館跡の東側に専用駐車場があります。
20台程駐められる無料駐車場です。
真田氏館跡・縄張り
真田氏館は北側に神川が流れる傾斜地に築かれた居館です。
居館はやや台形となっており、南側に枡形付きの大手門、東側には隅を欠き横矢が掛けられるようになった東門、北側に搦手門が設置されています。
周囲は土塁で囲まれていて、内部は二段となっていて、東曲輪と西曲輪に分けられています。
また、北西隅には馬屋が設けられています。
真田氏館跡・東曲輪
東門
駐車場から歩いて行くと最初に東門跡が見えてきます。
東門は居館の南東隅部に設けられていて、居館外郭の土塁隅が内側に欠けている為、横矢が掛けられるようになっています。
東門は両側の土塁が欠けていて、門となっています。
土塁の高さは1~2m程あり、良好に残されていることが分ります。
皇太神社
東曲輪の中心部には、皇太神社が建てられています。
皇太神社は真田昌幸(真田幸村の父)が上田城に移る際に、居館を残すために伊勢神宮の御分霊を移し建立されました。
御祭神は天照皇大神です。
お社には真田氏の六文銭が掲げられていて、格好いいです。
真田氏館跡・西曲輪
大手門
居館の南西に大手門跡があります。
大手門の手前側には枡形が築かれていて、厳重な門となっていました。
現在でも土塁の両側には石垣が残されていて、重厚感のある門跡となっています。
遺構が良好に残っているので、真田氏館跡の見どころです。
曲輪内部
大手門の先に西曲輪が広がっています。
西曲輪は東曲輪より一段低くなっていている曲輪です。
東曲輪が主郭で、西曲輪は二の曲輪だったと思われます。
厩跡
西曲輪の北西隅には厩跡があります。
厩跡の周りは土塁で四角く囲まれていて、ひとつの空間が造られています。
この内部に厩があったと思われます。
搦手門
西曲輪の北側には搦手門跡があります。
搦手門にも土塁の両側が石垣が築かれていますが、枡形や折れはなく平虎口となっています。
それにしても土塁が真田氏館の外周部の土塁が良好に残されています。
最後に
真田氏館跡は、戦国時代に築かれた居館が良好に残されています。
居館外周部の土塁や、虎口が良好に残されていて見どころとなっています。
真田氏館跡の東隣には、真田氏歴史館があり、真田氏ゆかりの品々が展示されていてオススメです。
真田氏居館跡のウェブサイト
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/kankojoho/6008.html
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