愛媛県大洲市の大洲城です。
14世紀前半に宇都宮豊房が築城した事に始まります。
その後、豊臣秀吉の四国平定後に、戸田氏、藤堂氏、脇坂氏等が城主となりました。
1617年以降は加藤貞泰が入城しその後は加藤氏が代々城主となり明治維新まで続きます。
肘川近くの標高42mの地蔵ヶ嶽に築かれ、肱川を天然の堀として利用しています。
本丸には四重四階の層塔型天守が建てられ、高欄櫓と台所櫓が連結されています。
1888年に天守が取り壊されてしまいますが、2004年に古写真や天守の雛形を参考に木造復元されました。
現在でも、肱川越しに見る復元された四重四階の天守に現存の高欄櫓と台所櫓が壮観です。
また、二の丸の苧綿櫓、三の丸南隅櫓も現存していて、こちらも見どころとなっています。
大洲城・基本情報、アクセス
所在地:〒795-0012 愛媛県大洲市大洲903
城 主:宇都宮氏、戸田氏、藤堂氏、脇坂氏、加藤氏
形 式:平山城
文化財史跡:県指定史跡、重要文化財4件(高欄櫓、台所櫓、苧綿櫓、南櫓)
日本100名城スタンプ場所:台所櫓入口(大洲城内入口)
大洲城・駐車場
お城の南側に市民会館駐車場(大洲城パーキング)があり、有料ですが50台ほど駐車出来ます。
また、市民会館駐車場の南側には観光第一駐車場があるのでこちらでも良いかと思います。
大洲城・二の丸
下台所(県指定有形文化財)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4120-1024x682.jpg)
下台所は大洲城に残る当時の貴重な建物です。
城内の食料を保管していたと云われています。
大洲城には施設の横に綺麗な説明板があるので、分かりやすいです。
苧綿櫓(重要文化財)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4190-1024x682.jpg)
二の丸の東側、肘川沿いに苧綿櫓があります。
江戸時代に建てられた二重二階の現存の櫓です。
写真では写っていませんが、石落としに格子窓が付いているのが特徴的です。
残念ながら内部に入る事は出来ません。
天守と高欄櫓(二の丸から見る)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4130-1024x682.jpg)
坂道を登って、二ノ丸へ行くと天守と高欄櫓が見えます。
石垣越しに見えるので壮観ですね。幟旗が立てられているのも雰囲気があって良いですね。
二の丸には御門番長屋があります。
御門番長屋
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4138-1024x682.jpg)
御門番長屋は曲輪を仕切る土塀に付随して建てられていました。
門番がここに詰めて痛そうです。絵図を参考に再建されました。
本丸への道を登って行くと、井戸が見えて来ます。
大洲城・井戸丸
井戸跡
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4145-1024x682.jpg)
井戸丸にある井戸跡です。
井戸の直径が3.8mもあり、日本最大級の井戸です。
本丸内の唯一の井戸で籠城戦になった時には、非常に貴重な水源ですね。
天守と高欄櫓(井戸丸から見る)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4143-1024x682.jpg)
井戸丸からは大迫力の天守と高欄櫓が目に入ります。
高欄櫓は江戸時代の建てられたものが現存しています。
二重の櫓で高欄が付いているのと、白漆喰の壁に袴腰型の石落としが付いているのが特徴的です。
大洲城・本丸
天守、高欄櫓(重要文化財)重要文化財重要文化財)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4156-1024x682.jpg)
本丸内からは天守と高欄櫓と台所櫓がいっぺんに見ることが出来ます。
それそれが櫓で連結されているのが分かります。
天守が二基の櫓を従えているようで、格好いいです。
大洲城の天守は江戸時代の古絵図や天守の雛形、明治時代に撮られた写真などを参考に忠実に木造で復元されています。
内部には天守の雛形や大洲城の模型が展示されています。
やはり木造で復元されているのは嬉しいですね。
大洲城には天守から少し離れた所に、現存の櫓が二基残っています。
【大洲城天守】
所在地:〒795-0012 大洲城大洲市大洲903
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:年中無休
拝観料:大人550円・小人(中学生以下)220円
大洲城・三の丸
南隅櫓(重要文化財)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4255-1024x682.jpg)
三の丸の南側に三の丸南隅櫓があります。
江戸時代に建てられた二重二階の櫓で、大洲城に現存する最古の建物です。
こちらも白漆喰の壁に袴腰型の石落とし付いているのが特徴的です。
内部にも入り見学することが出来ます。
臥龍山荘(国指定文化財)
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4251-1024x682.jpg)
また、大洲城の近くには「臥龍山荘」という庭園や「おおず赤煉瓦館」があります。
大洲城から少し離れていますが、歩いてでも行ける距離です。
どちらも情緒ある雰囲気でゆっくり散策するのにオススメです。
【臥龍山荘】
所在地:〒795-0012 愛媛県大洲市大洲411-2
営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
定休日:年中無休
拝観料:大人550円・小人(中学生以下)220円
ウェブサイト:http://www.garyusanso.jp/
まとめ
![](https://okaneosiroblog.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_4231-1024x682.jpg)
肘川次ぐ近くの丘にお城が築かれていて、川を天然の堀として利用している事が分かります。
犬山城のような雰囲気もあります。
大洲城は木造復元された天守を初め、現存する櫓も多数あります。
また、「臥竜山荘」や「おおず赤煉瓦館」といった観光名所もあるので、見所が多い魅力的なお城でした。
大洲城ウェブサイト
http://www.ozucastle.jp/index.html
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