宮城県白石市の白石城です。
この地は白石氏が支配していましたが、戦後時代になると伊達氏の支配するところとなります。
1591年の奥州仕置きにより、白石は蒲生氏郷に所領することになり、家臣の蒲生郷成が白石城を築きました。
その後は、上杉氏の支配を経て、1600年の関ヶ原の戦い後は再び伊達氏の所領するところとなりました。
伊達政宗は自身の名参謀である、片倉小十郎景綱を城主に任命し、仙台城の支城としました。
1615年の元和の一国一城令が発せられても、特別に存続が許可され、幕末では奥羽越列藩会議がこの白石城で行われました。
現在では、大櫓と称される三重の天守が木造復元、大手一ノ門、大手二ノ門が再建され、片倉氏の居城を体感することができます。
白石城・基本情報、アクセス
所在地:〒989‐0251 宮城県白石市益岡町1-16
城 主:蒲生氏、甘糟氏、石川氏、片倉氏
形 式:平山城
文化財史跡:市指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:白石城天守閣
白石城・駐車場
白石城の西側に無料の駐車場があります。
30台程駐められる大きさの駐車場です。
また、白石城の北東には城下広場駐車場があり、無料で50台程駐められる大きな駐車場があります。
白石城・二の丸
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白石城の西側の駐車場から登って行くと、二の丸に着きます。
二の丸からは天守閣を見ることができます。
三重の天守閣で、中央一階部分には切妻破風が着いた戸袋型の石落としが設けられています。
また、最上階には花頭窓があり、意匠に富んだ外観となっています。
本丸へは北側に回り込まないと行けません。
白石城・大手一ノ門
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本丸の北側には大手一ノ門があります。
大手一ノ門は、1995年に復元された門で、扉や控柱がない変わった形式です。
冠木門と土塀を合わせたような不思議な形ですが、史実に忠実に復元されたようです。
扉がないのは、伊予松山城の戸無門に似ています。
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大手一ノ門を通過すると、本丸への虎口になります。
本丸の虎口は右側に本丸の石垣が迫り出している為、道幅が狭くなっています。
突き当たりには大手二ノ門が正面にあり、四角い広場枡形になっています。
大手二ノ門と本丸側からの三方向から攻撃できる様に縄張りが工夫されています。
白石城・大手二ノ門
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本丸の枡形虎口には大手二ノ門があります。
大手二ノ門は、大手一ノ門と同様1995年に復元されました。
大手二ノ門は、櫓門形式で、白漆喰の壁面には多数の狭間が切られています。
門扉の位置が右側に造られているので、枡形の入口とずらす事で直進できないようになっています。
白石城・天守閣(大櫓)
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本丸の北東には天守閣があります。
天守閣は1995年に白石城本丸屋形図や古記録を元に、木造で忠実に復元されました。
天守閣は三重三階で、層塔型の白漆喰総塗籠、最上階には廻り縁が設けられています。
実質的には天守閣なのですが、徳川幕府に配慮し大櫓と称しました。
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天守閣の最上階の廻り縁に出ることができます。
眼下を見ると本丸虎口の独特な縄張りを一望する事ができます。
本丸虎口は外周を土塀と門で囲まれていて、中程までの通路が狭くなっています。
上から見ると縄張りがよく分かり、厳重な虎口であることが分かります。
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天守閣の横には鐘堂があります。
鐘は非常事態の時に打ち鳴らされていました。
また、毎年七月の城内の土手と堀の清掃の時に鳴らされていました。
ちなみに天守閣が建てられている天守台は、自然石を使用した野面積みとなっています。
本丸の虎口には打込接ぎの石垣となっているので、石垣の積み方の違いを楽しむ事ができます。
白石城・武家屋敷
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白石城の北、三の丸外堀付近に武家屋敷があります。
1992年に小関家から白石市へ主屋、門、塀が寄贈され修復された武家屋敷です。
小さな川の流れている向こう側には、落ち着いた佇まいの武家屋敷があり、ゆっくりと落ち着いた時間が流れています。
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白石城は伊達政宗の名参謀の片倉小十郎景綱の居城として整備されました。
木造で忠実に復元された天守閣や大手一ノ門、大手二ノ門、独特な枡形虎口は必見です。
また、本丸の北東には白石城歴史探訪ミュージアムがあり、白石城の歴史関連の展示や、シアターでの片倉小十郎や幕末の戊辰戦争のドラマを見ることができるのでオススメです。
白石城ウェブサイト
http://www.shiro-f.jp/shiroishijo/
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