静岡県の浜松市の大平城です。
南北朝時代に南朝方に付いた、井伊氏の三岳城の支城として築かれました。
1339年には、北朝方の足利尊氏の命を受けた高師泰が、北朝方の拠点となるお城を攻撃します。
1340年に北朝方の攻撃により三岳城が落城すると、大平城も標的となり高師泰と仁木義長の軍に攻撃され落城しました。
現在では、山頂の尾根筋に築かれた多数の曲輪跡が残り、特に東曲輪の堀切は良好に残され当時の遺構を体感する事ができます。
大平城・基本情報、アクセス
所在地:静岡県浜松市浜名区大平大平山城
城 主:井伊氏
形 式:山城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ場所:該当無し
大平城・駐車場
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大平城の南側に駐車場があります。
10台ほど駐められる無料の駐車場です。
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駐車場の脇に大平城の入口があります。
階段の両側が草で覆われているので、あまり手入れされていない感があります。
大平城・五体力神社
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階段を登り切ると五体力神社があります。
神社がありますが人気がなく、管理されているか不明です。
横に大平城の案内板があります。
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神社横にある道を上って行くと、大平城の主要部へ行くことができます。
しかし、途中道が草で覆われているため、藪漕ぎしなければ行けません。
12月でこの草の量なので、春夏は登城しない方が良いと思います。
大平城・石碑
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草を掻き分け道を登って行くと、大平城の石碑があります。
少し開けているので曲輪跡と思われます。
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近くに表示板がありますが、文字が消えてしまっていて分かりません。
大平城・本丸
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案内板の先に登って行くと本丸があります。
本丸は大平城の中心にあり、最高所にあります。
本丸と書かれたポール以外は特にはないです。
大平城・東曲輪、堀切
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本丸の東に行くと東曲輪があります。
東曲輪は草があまり生えて無く視界が開けています。
本丸東側の尾根を掘削し造られた、細長い曲輪です。
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東曲輪を進んで行くと、堀切があります。
東曲輪の堀切は深さが3m、堀幅3m程ありかなりの大きさです。
東曲輪を尾根伝いに迫ってくる敵を防ぐ為の防御施設です。
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堀切の下へ降りられるので反対側から見てみます。
これだけ大きな堀切が残されているとは、驚きです。
東曲輪の堀切は大平城一番の見所です。
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大平城の北側は斜面になっているので、こちらからは容易には近付くことができません。
大平城・西曲輪、堀切
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本丸の西側にも尾根を掘削した細長い曲輪があります。
こちらも草が生えていないので移動し易いです。
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西曲輪にも東曲輪同様に、掘切が設けられています。
深さと堀幅は東曲輪と同等規模の堀切で、迫力があります。
西曲輪の堀切は斜面が急で降りるのは危険です。怪我や遭難しないように注意しましょう。
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大平城は東曲輪と西曲輪の堀切が見所です。
しかし、大平城はあまり管理されていないので、お城や登山に精通した人向けの場所で、素人にはオススメできません。
お城好きな人は藪漕ぎ覚悟で行くことを条件にオススメします。
ウェブサイト:大平城/浜松市
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