京都府福知山市の福知山城です。
丹波の国人横山氏の横山城が前身とされ、1579年に丹波国を平定した明智光秀が横山城を改修し、福知山城を築きました。
甥の秀満と藤木権兵衛が城代となりました。
1582年、山崎の戦いで明智光秀が秀吉に討たれると、羽柴秀勝が城主となりました。
関ヶ原の戦いでの功により、有馬豊氏が城主となり城郭や城下町を整備しました。
その後は、岡部氏、稲葉氏、松平(深溝)氏、そして朽木氏となり明治維新を迎えました。
東に由良川を望む丘陵地に天守閣や小天守、続櫓が復元されており、天守台には転用石が多数使用されて独自の景観となっています。
福知山城・異本情報、アクセス
所在地:〒620-0035 京都府福知山市字内記5
城 主:明智氏、有馬氏、岡部氏、稲葉氏、松平氏、朽木氏 等
形 式:平山城
文化財史跡:市指定史跡
続日本100名城スタンプ場所:福知山市郷土資料館 入口受付
福知山城・駐車場
福知山城の東側に、福知山城公園観光駐車場があります。
無料で50台程止められます。
駐車場横には「ゆらのガーデン」というカフェ等の飲食店があるので、休憩するのにオススメです。
福知山美術館
駐車場からお城へ向けて歩くと福知山城美術館があります。
佐藤太清氏の画家が展示されています。
外観がお城の景観と合うように櫓風になっているのが良いです。
アーチ状の橋を渡り、坂道を登ると石垣や土塀が見えてきます。
福知山城・本丸
土塀
坂道の途中には小さな土塀があります。
その背後には石垣が高く積まれていて、お城の中心部に近付いて来たという雰囲気がします。
石垣は野面積みでしょうか。
坂道を登り切ると、福知山城天守閣です。
天守閣
本丸の中程に天守台がポツンとあり、その上に天守閣が建てられています。
想像していたよりも実際に見てみると大きいです。
天守台の石垣には光秀が積んだ石垣と、江戸時代に積まれた石垣との境界線が、斜めに入っているか箇所があります。
天守閣は外観復元された鉄筋コンクリート造りで、内部は資料館になっています。
【福知山城天守閣】
所在地:〒620-0035 京都府福知山市字内紀5番地
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:大人300円・小人110円
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)・12月28日~12月31日・1月4日~1月6日
転用石
天守台の石垣には転用石が使われていて、周辺の寺社から集めた五輪塔、宝篋印塔、石仏、灯籠等が使われているのが特徴的です。
かなり多くの転用石が使われている事が分かります。
発掘調査では500個ほど転用石が確認されています。
同門番所
本丸には銅門番所があります。
銅門番所は福知山城で唯一現存している建物です。
当時は二ノ丸の銅門横にあった番所で、現在は本丸に移築されています。
あまり見かけない珍しい建物です。
楼門
天守閣の入り口側には楼門が復元されています。
史実に基づいているかは分かりませんが、雰囲気は良いです。
天守閣と鳥居
本丸には朝暉神社があります。
福知山初代藩主の朽木稙昌が、父の朽木稙綱を藩祖として祀ったことに始まります。
その後、11代藩主の朽木綱條の時に朝暉神社が建てられました。
また近くには、豊磐井という井戸があります。
朽木稙綱の神号、豊磐稙綱命にちなんでいるそうです。
井戸の深さが50mもあり、現在でも水たたえています。
天守閣からの景色
天守閣内には明智家の武具はもちろん、書状も展示されています。
「明智光秀家中軍法」には軍の決まり事が事細かく書かれていて、明智光秀の人柄がうかがえて、必見です。
また、天守閣からは福知山市を一望出来ます。
由良川が流れているのが分かります。
由良川はたびたび氾濫し城下町に住み住民を困らせていました。
そこで明智光秀は、由良川に水害対策を行い、明智藪と言われています。
治水工事や城下町の発展させる等の善政を行いました。
まとめ
明智光秀といえば、本能寺の変で主君である織田信長を殺害した事で逆臣のイメージが定着しています。
しかし、福知山では今でも善政を行った名君として、語り継がれています。
福知山城では明智光秀の人柄を垣間見れる良いお城です。
福知山城ウェブサイト
https://www.fukuchiyamacastle.jp/
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