日本全国には多数のお城がありますが、現在でも当時の天守が残っているのは十二基のみです。
そんな貴重な天守を総称して、現存十二天守と呼ばれています。
国宝や重要文化財に指定されている、貴重な天守を紹介します。
弘前城 (重要文化財)
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青森県
形式:三重三階・層塔型
見所:関東、東北地方の唯一の現存天守で、桜のシーズンに下乗橋から見る堀越しの天守は絶景です。屋根瓦には雪国ならではの銅瓦が葺かれ、時間の経過を経た青緑が特徴的です。南・西面と東・北面では全く違った意匠になっていて変化に富んでいます。
丸岡城 (重要文化財)
福井県
形式:二重三階、望楼型
見所:日本最古とも云われる現存天守で、下見板張りで覆われた古式の無骨な姿が特徴的です。北陸雪国ならではの瓦の割れ防止の為に、笏谷石という石で瓦が造られています。雨が降ると青み掛かり、美しい色合いになります。
松本城 (国宝)
長野県
形式:五重六階・層塔型
見所:五重六階の天守に小天守、辰巳櫓、月見櫓が付属した天守群が圧巻です。天守の下見板張り部分は黒の漆で塗られていて、他にはない色彩を放っています。多数の石落とし、狭間、突上戸が戦国時代の荒々しい雰囲気が伝わってきます。
犬山城 (国宝)
愛知県
形式:三重四階地下二階・望楼型
見所:木曽川横の小高い丘の上に建つ天守は風情があります。望楼屋根の上には唐破風が配され、最上階の花頭窓と合わせ趣があります。また、天守内には畳敷きの「上段の間」があり、城主専用の部屋が用意されているのも特徴的です。
彦根城 (国宝)
滋賀県
形式:三重三階・望楼型
見所:小ぶりな天守に入母屋破風、切妻破風、唐破風など多数の破風が造られていて変化に富んでいます。唐破風には金色の装飾が施され、アクセントになっています。また、花頭窓、突上戸なども設置され、見る角度によって様々な表情を見ることができます。
姫路城 (国宝)
兵庫県
形式:五重六階地下一階・望楼型
見所:大天守は現存では日本一の大きさで、外壁が白漆喰総塗り籠めで白亜の姿が白鷺城と呼ばれています。大天守には西小天守、乾小天守、辰巳小天守が渡櫓で連結されていて、重なり合う天守群は壮麗です。世界遺産、国宝に指定された天守群は息をのむ美しさです。
松江城 (国宝)
島根県
形式:四重五階地下一階・望楼型
見所:柿渋で黒く塗られた下見板張りの漆黒の天守に、大きな千鳥破風が造られ五重に見える工夫がされています。天守の前面には付櫓が付属し、突上戸、石落としが設けられています。更には付櫓内部に侵入した敵を攻撃する為の、狭間が設けられている徹底のしようは戦国時代の生き残りを懸けた厳しさを体感する事ができます。
備中松山城 (重要文化財)
岡山県
形式:二重二階・層塔型
見所:山城唯一の現存天守です。小ぶりな天守ですが岩盤の上に石垣が積まれ、その上に天守が建てられており、自然の地形を生かした他にはない姿の天守です。一階部分には唐破風付きの大きな石落としが付属し、屋根下に付いている懸魚は変わった形をしているのも特徴的です。
丸亀城 (重要文化財)
香川県
形式:三重三階・層塔型
見所:段々に積まれた石垣の最上部に建てられた天守は、麓からの仰ぎ見ると圧巻です。白漆喰で塗り籠められた白壁に、一階下部のみは下見板張りになっていてアクセントになっています。また、北面のみに戸袋型の石落としが設けられているのも特徴的です。
伊予松山城 (重要文化財)
愛媛県
形式:三重三階地下一階・層塔型
見所:本壇と云われる、迷路のような複雑な縄張りの中にそびえる天守が圧巻です。天守には小天守、南隅櫓、北隅櫓が渡櫓で連結されていて、鉄壁の防御機構になっています。天守最上階からは松山の城下を一望する事ができます。
宇和島城 (重要文化財)
愛媛県
形式:三重三階・層塔型
見所:戦争のない江戸時代に建てられた天守には、敵を攻撃する狭間や石落としがありません。天守入口には、唐破風屋根の玄関が設けられているのが特徴的です。天守前面には比翼千鳥破風、最上階には軒唐破風が配され変化に富んでいます。
高知城 (重要文化財)
高知県
形式:四重六階・望楼型
見所:四重の天守最上階には廻り縁、高欄が設けられていて、古式の天守が必見です。望楼部分の大きな千鳥破風や天守下部には忍び返しと云う、剣山が飛び出ているのが特徴的です。麓からは大手門と天守を一望できる、唯一の現存天守です。