愛知県犬山市の犬山城です。
1537年に織田信長の叔父である、織田信康により築かれた平山城です。
1547年に美濃攻めに出陣した織田信康が亡くなると、織田信清が城主となりますが、織田信長に反抗した為攻められ、信長家臣の池田恒興が入城しました。
1584年に小牧長久手の戦いでは、織田信雄家臣の中川定成が城主でしたが、池田恒興が攻め落とし、その後秀吉が入城しました。
1617年に尾張徳川家の重臣である成瀬正成が城主となると、明治時代まで成瀬氏が城主として存続しました。
1871年の廃藩置県により、犬山城は愛知県の所有となり、天守以外の建物は破却されてしまいました。
現在では、木曽川そばの丘陵地に建てられた国宝天守が残されていて、見どころとなっています。
犬山城・基本情報、アクセス
所在地:〒484-0082 愛知県犬山市犬山北古券65-2
城 主:織田氏、池田氏、石川氏、成瀬氏
形 式:平山城
文化財史跡:国宝(天守)
日本100名城スタンプ:城郭内(門2階 管理事務所)
犬山城・駐車場
犬山城の南西に「犬山城第一駐車場」があります。
140台程駐められる有料駐車場で、犬山城に最も近い場所にあります。
犬山城は国宝天守がある為、日本トップクラスのメジャーなお城なので、混雑します。
駐車場が満車になる可能性があるので、午前中の早い時間帯に行くことをオススメします。
犬山城・三の丸

駐車場からお城へ向けて歩いて行くと、犬山城の石碑が見えて来ます。
石碑に国宝の文字が刻まれていて、ワクワク感が高まります。
犬山城・本丸
復元門

犬山城の大手道は左右に杉の丸、樅の丸、桐の丸等の曲輪が配されていて、安土城の大手道に似ています。
大手道を登って行くと、復元された櫓門が見えて来て、右手に料金所があるので料金を支払います。
櫓門の先が本丸となっています。

櫓門を通ると本丸で、本丸内部から櫓門の2階に入る事ができます。
櫓門の2階に日本100名城のスタンプがあるので、忘れずに押印しましょう。
天守(国宝)

本丸に入ると正面に天守が待ち構えています。
犬山城の天守は、三重四階地下二階の望楼型の現存天守で、国宝に指定されています。
最上階には花頭窓の装飾があり、その下には唐破風が附属していて、古風な風格を漂わせています。
日本で現存している天守は12基、その中で国宝に指定されている天守はわずかに5基(姫路城、松本城、犬山城、彦根城、松江城)のみとなっていて、大変貴重な建築物となっています。

天守には付櫓が附属していて、天守内に入る敵に対して、横矢を掛けられる様になっています。
天守の一階の下部分のみ下見板張りで上階は白漆喰塗り籠めとなっていて、変化に富んでいます。
壁面にある突上げ戸が無骨で、戦国時代の荒々しさも感じられて好きです。
景色(本丸側)

もちろん天守内に入ることができて、一階中央には城主が座る為の上段の間があります。
上段の間は畳敷きとなっていて、奥には城主を守る武者が待機する為の、武者隠しがあります。
また、最上階の廻り縁部分に出る事ができて、天守最上階からの景色を楽しむ事ができます。
景色(木曽川側)

標高88mの丘陵地に築かれた犬山城の天守最上階からは、木曽川を眼下に見ることができます。
犬山城は木曽川を天然の堀とする、後ろ堅固な縄張りとなっています。
麓から見る犬山城は、日本の白帝城(三国志の劉備の居城)と呼ばれていて、風光明媚な景観となっています。
特に側のライン大橋や、対岸から木曽川越しに見る犬山城天守は絶景です。
御神木(大杉様)

天守の東側には御神木が佇んでいます。
この杉は元々は犬山城天守より高く、伊勢湾台風の時に落雷により枯れてしまいました。
天守の身代わりとなってくれたと考えられ、御神木として祀られています。
最後に

犬山城は日本で5基しかない国宝の現存天守は大変貴重で、木曽川そばに佇む姿は必見です。
天守には付櫓が附属し、唐破風や花頭窓、突上げ戸、下見板張り、白漆喰と変化に富んでいて、非常に魅了的です。
犬山城ウェブサイト
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