愛知県北設楽郡設楽町にある田内城(たないじょう)。別名、金ヶ崎城。
天文年間(1532~1555年)に菅沼氏の一族である、島田菅沼氏の定盛が築城したと云われています。
その後、定勝、三照(定清)と続きますが、三照が新城の井道に移ると廃城となります。
田内城は豊川(寒挟川)西側の独立山地の標高300mに位置し、西側は湿地帯で天然の要害となっています。
現在でも城跡には、本曲輪、二の曲輪、小曲輪などの曲輪跡があり、本曲輪の南虎口跡、東虎口跡などが残され見どころとなっています。
田内城・基本情報、アクセス
所在地:〒441‐2222 愛知県北設楽郡設楽町田内インベ22番地
城 主:菅沼氏
形 式:平山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当なし
田内城・駐車場
田内城の西側に専用駐車場があります。
恐らく個人宅の敷地をご厚意で貸して下さっているような駐車場となっています。
田内城にはトイレはありませんので、道の駅を利用すると良いでしょう。
田内城・御城印
田内城 御城印 1枚300円
田内城の御城印が販売されています。
「道の駅 したら」の2F設楽町観光協会で1枚300円で購入する事ができます。
観光協会は土日は休みで火曜日定休日なので注意が必要です。
【道の駅 したら】
所在地:〒441‐2302 愛知県北設楽郡設楽町清崎中田17番地7
営業時間:9:00~17:00
休業日:火曜日、土曜日、日曜日
田内城・縄張り図
田内城は豊川(寒挟川)の西にある標高300mの独立山地に位置しています。
最も高い場所に本曲輪、北側に小曲輪、南側に二の曲輪を配置し、南側が大手口となっています。
田内城・登城口
登城口
駐車場の横に登城口があり、田内城の説明板も設置されています。
登城口から本曲輪までは歩いて5分程で行くことができます。
大手口
登城口を登って行くと大手口の標識があります。
大手口は田内城の南側にあり、お城の正門と云える場所です。
田内城・腰曲輪
大手口の先に腰曲輪があります。
腰曲輪は二の曲輪を守るためにある細長い曲輪で、広さは80㎡あります。
田内城・二の曲輪
本曲輪の南側に二の曲輪があります。
二の曲輪は本曲輪に次ぐ重要な曲輪で、平坦地ではなく緩やかな傾斜地となっています。
田内城・西曲輪
本曲輪の西側に西曲輪があります。
西曲輪は狭い曲輪で、腰曲輪のような印象を受けます。
田内城・本曲輪
南虎口跡
本曲輪の南側に虎口跡があります。
虎口は地面を掘削して右に曲がるように工夫されています。
本曲輪南側の虎口は良好に残されていて、田内城の見どころです。
本曲輪内部
本曲輪は900㎡の広さがあり、田内城で最も広い曲輪となっています。
本曲輪には四阿や縄張り図付きの田内城の説明板が設置されています。
城山稲荷
本曲輪の西側には城山稲荷があります。
城山稲荷は五穀豊穣と繁栄を願う為に建立されています。
西虎口跡
城山稲荷の横には西虎口跡があります。
西虎口は遺構が分かり辛いですが、左に折れるようになっているかと思われます。
田内城・小曲輪
搦手口
田内城の北西には搦手口があります。
搦手口は簡単に言うと裏口で、小曲輪に繋がっています。
小曲輪内部
本曲輪の北側に小曲輪があります。
小曲輪は270㎡の大きさの曲輪で、田内城の北側(搦め手)を守る機能があります。
東虎口跡
小曲輪の東側に東虎口跡があります。
東虎口も遺構が分かり辛いですが、なんとなく道があるように感じられます。
まとめ
田内城は本曲輪の南側虎口が良好に残されていて見どころです。
各所に案内標識が設置されているので、分かり易く気軽に見学できるお城となっています。
田内城ウェブサイト
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