愛知県の北設楽郡にある田峯城。
1470年に菅沼定信が笹頭山の中腹に築城し、居城としました。
菅沼氏は奥三河で力をもっていた山家三方衆に数えられる有力者でした。(田峯菅沼氏、作手奥平氏、長篠菅沼氏)
1575年に城主菅沼定忠は長篠の戦いで敗れた武田勝頼を田峯城で慰労しようとしたが、留守居の菅沼定直や家老今泉道善により入城を拒まれました。
その為、勝頼一行は武節城まで命からがら逃げる事になりました。
1576年に菅沼定忠は入城拒絶という屈辱を晴らす為、田峯城を急襲し菅沼定直と今泉道善を捕らえ処刑しました。
1582年に甲州征伐により武田家が滅ぼされると、後ろ盾を失った菅沼定忠は捕らえられ、徳川家康の命で従兄弟の菅沼定利が田峯城主となりました。
1583年に菅沼定利が飯田郡代となると田峯城は廃城となりました。
現在では本丸に中世の本丸御殿や大手門、物見台、厩などが復元され見どころをなっています。
田峯城・基本情報、アクセス
所在地:〒441‐2221 愛知県北設楽郡設楽町田峯字城9番地
城 主:田峯菅沼氏
形 式:山城
文化財史跡:町指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
田峯城・駐車場
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田峯城の西側に専用駐車場があります。
15台ほど止められる広さの駐車場で、トイレも完備しています。
駐車場までの道がやや狭いので大きな車の場合は注意が必要です。
田峯城・御城印
田峯城 御城印 1枚300円
田峯城の御城印が販売されています。
田峯城本丸御殿の受付で1枚300円で購入する事ができます。
田峯城・表曲輪
空堀・橋
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表曲輪の前面には空堀が築かれていて、空堀には橋が架けられています。
空堀は深さが2m、幅が5m程あり、田峯城の最初の防衛施設となっています。
表曲輪の外周には柵が立てられていて、中世の城郭の雰囲気がします。
曲輪内部
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表曲輪は田峯城の表にある事から表曲輪と名付けられています。
現在は茶畑となっています。
田峯城・無名曲輪
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本丸の西側には無名曲輪があります。
言い伝えなどに名前が見られない為、無名曲輪と名付けられています。
本丸の西側を守る細長い曲輪となっています。
田峯城・井戸曲輪
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表曲輪の奥に井戸曲輪があります。
井戸曲輪に井戸はなく、雨水を貯めておく施設があったとされています。
田峯城・蔵屋敷
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井戸曲輪の東側に蔵屋敷があります。
蔵屋敷には蔵があり、食料や武具が保管されていたと考えられています。
どの曲輪も草が刈られていて、見学しやすいです。
田峯城・畷曲輪
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本丸の西側に畷曲輪があります。
比較的狭い曲輪でその意を示す畷(あぜ)と名付けられています。
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畷曲輪からは本丸御殿が少し見えます。
石段を登った先が本丸御殿が復元されている本丸です。
田峯城・本丸
搦手門
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本丸の入口には搦手門が復元されています。
ここから先は入場料が必要になり、本丸御殿の受付で払います。
田峯城の御城印も受付で購入する事ができます。
【歴史の里 田峯城】
所在地:〒441‐2221 愛知県北設楽郡設楽町田峯字城9番地
開館時間:9:00~16:00
入場料:大人210円・小人100円
休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始
本丸御殿
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本丸には本丸御殿が復元されています。
本丸御殿は書院造りと呼ばれる様式で復元されていて、大きな入母屋造りの屋根が特徴的です。
本丸御殿は大きく立派な建物で、中世の武士の館が再現されていて見どころです。
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本丸御殿の北側には色代が付属しています。
色代はひとにあいさつするという「しきたい」に由来し、家人の出入口として利用されていました。
壁が一面にしかなく風通しが良く風情があります。
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本丸御殿の内部には上段の間や二の間、鍵の間、公卿の間などがあります。
上段の間には一段高くなった場所があり、城主が座る場所が用意されています。
本丸大手門
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本丸の東側には本丸大手門が復元されています。
本丸大手門は棟門形式で屋根は板葺となっていて、質実剛健な門構えとなっています。
本丸大手門は田峯城の見どころのひとつとなっています。
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本丸大手門は閉められていて、通ることはできません。
また、本来の大手門とは違った場所に復元されているようで、搦手門と位置が逆な感じがします。
物見台
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本丸の南側に物見台が復元されています。
物見台は切妻造りの板葺の屋根で二階建てとなっています。
簡易的なものではなく、しっかりした造りの物見台は見どころです。
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物見台は実際に登る事ができます。
物見台の二階部分の外周部は板張りとなっていて、敵から矢を射かけられた時に防御できるようになっています。
物見台からは周囲の山々や本丸御殿を見下ろす事ができます。
厩
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本丸の北側に厩が復元されています。
厩は切妻造りで板葺の屋根となっています。屋根の片側が長くなっていて特徴的です。
田峯城・裏曲輪
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表曲輪の奥側に裏曲輪があります。
表曲輪の裏手にある事から裏曲輪と呼ばれています。
裏曲輪の先に進むと堀切が残されている場所に行くことができます。
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裏曲輪の先に搦手門跡の標識があり、細い道の先に堀切が残されています。
道が細く足場が悪いため注意が必要です。
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細い道の先に馬屋跡があります。
少し開けた場所で文字通り馬がここで飼われていたのでしょうか。
堀切
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馬屋跡の隣に堀切が残されています。
堀切は深さが2~3m、幅が5~6m程あり良好に残されています。
堀切は復元されたものではなく当時の貴重な遺構なので、見どころです。
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堀切は本丸東側に続く尾根を分断していて、搦手から攻める敵を意識して築かれています。
堀切は見落としがちな遺構なので、忘れずにチェックしましょう。
堀切の先には仕置場という場所があったようです。
まとめ
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田峯城は本丸に復元された本丸御殿、本丸大手門、物見台が見どころです。
本丸の東側には堀切が良好に残されていて、裏曲輪から行くことができるので、要チェックです。
田峯城ウェブサイト
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