お城の紹介をします。
愛知県新城市の塞之神城です。
1570~1573年に奥平氏と武田氏との和睦の証として築かれた山城です。
また、奥平氏が来住する以前、米福長者時代に存在していたとも考えられています。
文殊山城の近くの標高628mの山頂に築かれ、御城の規模は150m×900mに及びます。
現在でも主郭の虎口や外周部には土塁、尾根には堀切などが残され見どころとなっています。
塞之神城・基本情報、アクセス
所在地:〒441-1414 愛知県新城市作手清岳クザ畑2
城 主:奥平氏
形 式:山城
文化財史跡:なし
日本100名城スタンプ:該当無し
塞之神城・駐車場
塞之神城の専用駐車場はありません。
しかし、文殊山城から歩いて塞之神城に行くことができるので、文殊山城の駐車場を利用すると良いでしょう。
文殊山城の駐車場は3台程駐められます。
塞之神城・縄張り
塞之神城は標高628mの山頂に築かれた山城です。
中心部に主郭があり、周囲は土塁で囲まれ、虎口が南側と東側に設けられています。
主郭の東側には馬出のような曲輪が存在し、その先の尾根には堀切が築かれています。
主郭の西側にも曲輪が複数設けられ、西端には大きな堀切が築かれています。
塞之神城・登城道
文殊山城の脇に塞之神城への道があります。
比較的道が整備されていて、歩き易いです。
途中から笹が広がる道になりますが、それでも普通に歩く事ができます。
堀切
登城道を20分位歩いて行くと、塞之神城の西端に着きます。
塞之神城の西端には堀切が築かれています。
堀切の深さは2m、幅も2m程はあり、規模が大きいです。
塞之神城・主郭
虎口
堀切を越えていくつかの曲輪の先へ進んでいくと、主郭の虎口があります。
虎口への道は途中で左に折れていて、侵入しづらい縄張りになっています。
虎口の両側には土塁が築かれているので、横矢が掛かるように工夫されています。
主郭内部から見た虎口です。
虎口の両側には、土塁が高く築かれていることが分かります。
また、土塁のそばには塞之神城の案内板が設置されていて、縄張り図も掲載されているので、ありがたいです。
内部
主郭の内部は平坦な地が広がっていて、塞之神城で最も広い曲輪です。
土塁
主郭の外周は土塁で囲まれています。
土塁は高さが2m程あり、かなり良好な形で残されているので、見どころです。
特に主郭西側の土塁がコの字に良く残っているので、壮観です。
山奥の山頂にこれだけのお城の遺構が残されているのは驚きです。
お城好きな人が見たらテンションが上がるのは間違いないです。
塞之神城・東側の曲輪
主郭の東側にも虎口があり、この虎口を降りていくと東側の曲輪に行くことができます。
主郭の東側の曲輪です。
主郭東側の曲輪は馬出のような形になっていて、外周部にはうっすらと土塁の跡が残されています。
坂道の途中にあるので、見逃してしまわないように注意して見ると良いでしょう。
堀切
東側の曲輪の先へ進んで行くと、堀切があります。
堀切は一部を堀残して土橋を形成しているように見受けられます。
土橋の両側は掘削されていて、敵の侵入を防いでいます。
堀切の深さは2m、幅も2m程あり、迫力があります。
ちなみにこの堀切の先にはお城の遺構はないので、引き返します。
最後に
塞之神城は主郭の土塁が一番の見どころです。
意外と土塁や虎口、堀切などの遺構が多数残されているので、文殊山城とセットで訪れる事をオススメします。
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