応永年間(1394~1427年)に松平親氏が築城しました。
二代松平泰親が三男信光と共に岩津へ進出すると、次男信広の居城となりました。
松平信広は松平郷松平家の祖となり子孫は松平郷に留まり、442石の交代寄合旗本となりました。
廃城時期は諸説あり、ハッキリと分かっていません。
現在でも標高300mの山頂部に主郭などの曲輪跡が残り、主郭を取り囲む横堀や竪堀、井戸跡、櫓台などが残り見どころとなっています。
松平城・基本情報、アクセス
所在地:〒444‐2202 愛知県豊田市松平町三斗蒔15
城 主:松平氏
形 式:山城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
松平城・駐車場
松平城の西側に松平郷入口駐車場があります。
30台以上は停められる大きな無料駐車場です。トイレは駐車場にあります。
駐車場から松平城の登城口は歩いて5分程です。
松平城・御城印
松平城 御城印 1枚300円
松平城の御城印が販売されています。
松平東照宮の拝殿横にある社務所で、1枚300円で購入する事ができます。
松平城だけではなく大給城の御城印も販売されています。
登城口
松平城の登城口には松平城の縄張り図付きの説明板や、松平城の石碑があります。
登城道は整備されていて、途中にある分かれ道には主郭、曲輪4などの案内板が設置されているので迷う事はありません。
松平城・縄張り図
松平城は松平氏館の南東500mにあるお城山に築かれています。
主郭(曲輪1)は標高300mに位置し、西側に曲輪2、曲輪3、曲輪4が続いています。
西側は急斜面となっていて、主郭の北、東、南には200mに渡る横堀が築かれ防備としています。
松平城・曲輪4
曲輪内部
松平城の最も西側に曲輪4があります。
曲輪4は松平城で最も広い面積を持つ曲輪で、標高は最は低い位置にあります。
観音堂
曲輪4の東側には観音堂があります。
由緒などが分かりませんがお堂の前に花があるので、現在でも信仰されているようです。
櫓台
曲輪4の西端には櫓台跡があります。
櫓台は曲輪4の平地より一段高くなっていて、松平城の西側の眼下がよく見えます。
松平城・曲輪3
曲輪4の一段高い場所に曲輪3があります。
曲輪3は曲輪4よりも一回り小さい曲輪となっています。
松平城・曲輪2
曲輪3と主郭の間に曲輪2があります。
曲輪2は尾根上にある細長い曲輪で、主郭に次ぐ重要な曲輪となっています。
松平城・主郭
虎口跡
曲輪2の東側に主郭の虎口跡があります。
主郭の虎口は右に折れるようになっていて、直進できないようになっています。
主郭内部
松平城の最も東側に主郭があります。
主郭は標高300mと最も高い場所にあり、大きな石がゴロゴロとしています。
大給城のような雰囲気がします。
石碑
主郭には松平城の石碑があります。
松平城の石碑は大きな石の上に立てられているのが特徴的です。
井戸跡
主郭の南西の谷部に井戸跡があります。
井戸跡は曲輪4から行くことができ、案内板も設置されています。
井戸跡には石碑があります。
現在、井戸は葉に覆われていて中の様子は見え辛いですが、松平城の貴重な水源となっていたようです。
竪堀
井戸跡の東に続く道を進むと竪堀があります。
竪堀は主郭の南側にあります。深さは3~4mはあり、斜面を落ちて行っています。
竪堀は良好に残されていて迫力があり、見どころです。
横堀
竪堀の先へ進むと横堀があります。
横堀は主郭の北、東、南側をぐるっと囲むように築かれていて、主郭に敵を近づけないようにしています。
横堀は深さが2~3m、幅は3~5mあり、全長は200mにも及びます。
横堀は途中の数カ所で竪堀となり、防備を強化しています。
横堀は松平城で最も良好に残されている遺構で一番の見どころです。
まとめ
松平城は主郭を取り囲む横堀や竪堀が見どころです。
徳川家康の祖先である松平城ゆかりの歴史ある城郭で、松平郷と合わせて巡りたい場所です。
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