大分県速見郡日出町にある日出城(ひじじょう)。
関ヶ原の戦い後、木下延俊は豊後国日出3万石で入封し1601年に築城しました。
義兄である細川忠興の支援を受けて築城したと云われ、縄張りを細川忠興が行い、石垣を木下家臣の穴生理右衛門が行いました。
別名暘谷城と呼ばれ、3代藩主の木下俊長が中国の「書経」淮南子から引用して名付けたと云われています。
1871年の廃藩置県により日出藩が廃藩され、1874年の廃城令により本丸内の天守や櫓などの建物が競売にかけられ取り壊されました。
現在でも城跡には隅が欠けている鬼門櫓や裏門櫓、日出藩校致道館、天守台をはじめとする石垣が残され見どころとなっています。
日出城・基本情報、アクセス
所在地:〒879‐1506 大分県速見郡日出町2610‐1
城 主:木下氏
形 式:平山城、海城
文化財史跡:町指定史跡、県史跡(日出藩校致道館)、町有形文化財(鬼門櫓)
日本100名城スタンプ:該当なし
日出城・御城印

日出城 御城印 1枚300円(通常版)
日出城の御城印が販売されています。
日出城の二に丸跡にある「二の丸館」で1枚300円で購入する事が出来ます。
二の丸館では地域の特産品の販売や観光案内、レンタサイクル(有料)などのサービスがあります。
【二の丸館】
日出城・駐車場

日出城の二の丸跡にある「二の丸館」の駐車場を利用すると良いです。
12台停められる無料駐車場です。トイレは二の丸館内にあります。
また、少し離れますが、東側の三の丸跡に「的山荘駐車場」三の丸公園にも駐車場があります。
日出城・縄張り図

日出城は南側の別府湾に突出する台地上に築かれた平山城(海城)です。
南端の断崖部に本丸があり、本丸をコの字に囲むように二の丸、東側に三の丸、北側に外郭が配置されています。
各曲輪の間には空堀が築かれ、本丸には三重の天守、五基の二重櫓、一基の平櫓が建てられていました。
日出城・二の丸
裏門櫓

二の丸館の近くに裏門櫓があります。
裏門櫓は本丸東側の搦め手門(裏門)に建てられていた平櫓です。
1871年の廃藩置県により城内の建物は取り壊されてしまいますが、1875年に徳永家に買い取られ敷地内に移築されました。
2000年に日出町教育委員会が譲り受け、2009年に復元工事が行われました。
裏門櫓は日出城の数少ない貴重な建築物で見どころです。
日出藩校致道館(県史跡)

日出城の二の丸西側に致道館があります。
致道館は1858年に日出藩主15代の木下俊程により創立された藩校です。
8歳以上の子弟に読書や習礼、漢学の教育を行い、武芸の練習も行われました。
元々は二の丸東側にありましたが、1951年に現在の地に移築、修築され県史跡にされています。
致道館内部を無料で見学出来て、江戸時代の日出藩の様子を目にすることができ見どころです。
石垣

致道館の建てられている場所にも石垣が築かれています。
高さは3~4m程あり自然の石を使用した野面積みのように見受けられます。
日出城・本丸
空堀、石垣

本丸の北側には空堀が築かれています。
空堀の深さは10m、幅は15m程あり野面積みの石垣が築かれていて、壮観です。
小学校の入口が本丸の大手門跡となっていて、当時は直進出来ないようになっていて、右に門が建てられていました。

本丸側だけではなく二の丸側にも石垣が築かれていて、3万石のお城とは思えない程立派です。
本丸の北西隅(写真左側)には二重の月見櫓(金物櫓)が建てられていました。
本丸北側の空堀は深く、幅広で石垣も築かれているので迫力があり見どころです。
鬼門櫓(町有形文化財)

二の丸には鬼門櫓(隅櫓)が残されています。
鬼門櫓は本丸の北東隅に建てられた二重二階の隅櫓で、1601年の日出城の築城の際に建てられたと云われています。
鬼門の方角である北東隅を欠けた状態で造られているのが特徴的で、全国的にも珍しいものとなっています。
廃藩置県の際にも取り壊しを免れて所有者が移り替わり、2008年に日出町に寄付され現在の地に移築されました。
北東隅を欠いた鬼門櫓は大変珍しい城郭建築物で、日出城一番の見どころとなっています。
日出町歴史資料館・帆足萬里記念館

鬼門櫓の近くに「日出町歴史資料館・帆足萬里記念館」があります。
資料館では日出町の原始から現代までの歴史と、江戸時代に学者である帆足萬里の資料が展示されています。
日出城に関する資料もあるので、日出城に訪れたら見ておきたい場所です。
【日出町歴史資料館・帆足萬里記念館】
所在地:〒879‐1506 大分県速見郡日出町2602‐2
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:歴史資料館・帆足萬里記念館/日出町
天守台

本丸の南東に天守台があります。
天守台の石垣の高さは10m程あり、自然石と割石を使用した穴太積みの乱積み(乱積みと布積みの間の布目崩し積みとも呼ばれている)となっています。
天守は三重で初重が南北9間半、東西8間で破風が無い層塔型であったと云われています。
天守台は荒割石を使用して10m程の高さで迫力があり見どころです。
望海櫓跡

本丸の南西隅には望海櫓跡があります。
望海櫓(久頓櫓)は二重二階の櫓で天守よりも少し南側にあり、海に近いので文字通り海を望む事が出来る櫓であったと思われます。
現在望海櫓はありませんが、壮大な石垣群が残されていて見応えがあります。
石垣

本丸の側には帯曲輪のような小さな空間があります。
現在は城下公園となっていて、四阿や16世紀のポルトガルの冒険家であるフェルナン・メンデス・ピントの像があります。
城下公園周辺にも段状の石垣が多数残されています。

城下公園の更に南側は別府湾が広がっています。
別府湾の添うように300m程に渡り長大な石垣が築かれていて圧巻です。
本丸の南西側には築城時の人柱となったと考えられている祠があり、棺と老武士らしき人骨が発見されています。
まとめ

【日出城の見どころ】
・全国的にも珍しい北東隅部が欠けていて、日出城の貴重な建築物である鬼門櫓
・本丸南東部にある高さ10m程、粗割石を使用した穴太積みの天守台
・本丸北側の深さ10m、幅15m程の迫力ある空堀と石垣
・大分県で唯一残されている貴重な藩校のである日出藩致道館
・本丸の搦め手門にあり日出城の貴重な建築物である裏門櫓
ウェブサイト:日出城址|スポットを探す|ひじまち観光情報公式サイト

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