静岡県駿東郡にある戸倉城。
戦国時代に北条氏綱が築城したと云われています。
1568から1571年にかけて武田信玄が駿河に侵攻し、北条氏と戸倉城で戦いが行われました。
1580年には武田勝頼が三枚橋城に入り、戸倉城を攻撃しました。
北条方の戸倉城将の笠原新六郎はよく戦いましたが、1581年に武田方に寝返り落城します。
1582年に武田氏が滅亡すると戸倉城は北条氏のものとなりますが、1590年の豊臣秀吉の小田原征伐が始まると北条氏は城を放棄して韮山城に退きました。
現在は本城山公園として整備され、山頂の主郭跡や展望台から見える富士山、麓の居館跡などが見どころとなっています。
戸倉城・基本情報、アクセス
所在地:〒411‐0917 静岡県駿東郡清水町徳倉1920
城 主:北条氏、武田氏
形 式:山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
戸倉城・駐車場
戸倉城の北側に本城山公園駐車場があります。
20台程停められる無料駐車場で、トイレも完備しています。
戸倉城の東側にも本城山公園東駐車場がありますが、こちらは狭い駐車場となっています。
戸倉城・御城印
戸倉城 御城印 1枚300円
戸倉城の御城印が販売されています。
「清水町観光案内所わくら柿田川」で1枚300円で購入する事が出来ます。
【清水町観光案内所わくら柿田川】
戸倉城・縄張り図
戸倉城は狩野川に西、北、東側を囲まれた本城山に築城された山城です。
山頂部に主郭があり、東側の尾根に東曲輪、西側の尾根に西曲輪、南側に山麓に居館が築かれています。
北側山麓の狩野川に接する川曲輪では泉頭城と船で連絡を取っていました。
戸倉城・登城口
戸倉城の登城口は北側駐車場側と東側駐車場側と南側の登城口があります。
北側駐車場の登城口から頂上の主郭までは歩いて7~8分で行くことが出来ます。
整備された道なので歩き易くなっています。
東曲輪
北側駐車場から登って行くと途中で分岐点があります。
右の登って行く方は主郭(山頂)に行く道で、真っすぐ行く道は東側駐車場へ続く道となっています。
主郭跡
主郭跡には展望台や戸倉城の説明板が設置されています。
当時の主郭には外周部に土塁が築かれていたようですが、現在は失われています。
主郭は東西40m、南北30m程の広さの曲輪で、東側の一段下がった場所には袖曲輪があります。
景色
展望台に登る事が出来ます。
展望台は360°見渡す事が出来る様になっていて、北側を見ると富士山を見る事が出来ます。
展望台からは富士山や伊豆半島に連なる山々などを一望する事ができ、見どころです。
土橋
主郭から南側に降りる道を進むと土橋のような場所があります。
明確な城郭遺構が分かりませんが、土橋の両側は堀があるように見受けられます。
居館跡
戸倉城の南側山麓には居館跡があります。
現在は龍泉寺という臨済宗妙心寺のお寺があります。山号は金通山となっています。
戸倉城の城主の居館があった場所で、平時はここで過ごしていたと思われます。
目の前には狩野川が流れていて落ち着いた良い雰囲気となっていて、境内にはしだれ桜があり春にはお花見を楽しむ事が出来ます。
まとめ
【戸倉城の見どころ】
・主郭跡にある展望台から見える富士山や伊豆半島の山々
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