岐阜県岐阜市にある鷺山城。
鎌倉時代の文治年間(1185~1190年)佐竹常陸介秀義が築城しました。
室町時代の1353年に、美濃国守護の土岐氏が川手城を築城すると支城となります。
1509年に土岐政房により福光御構がが普請されると、川手城から鷺山城へ美濃守護所が移されます。
1519年に政房が死去すると追放されていた、土岐頼武と斎藤利良は越前国の朝倉孝景の支援を受けて鷺山城を攻め落とします。
1525年に頼武の弟である土岐頼芸が鷺山城を占拠すると、頼武は大桑城へ入ります。
斎藤道三が下剋上を果たし美濃国守護となり、斎藤義龍に家督を譲ると道三は稲葉山城から鷺山城に隠居します。
1555年斎藤義龍は道三が家督を弟の龍定に譲ると思い反発し、1556年義龍は長良川の戦いにより、斎藤道三を討ち取りました。
その後、鷺山城は廃城となります。
現在では鷺山城跡(鷺山公園)として整備され、山頂部や麓の北野神社、鷺山公園から見える岐阜城などが見どころとなっています。
鷺山城・基本情報、アクセス
所在地:〒502‐0857 岐阜県岐阜市鷺山150
城 主:土岐氏、斎藤氏
形 式:山城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
鷺山城・駐車場

鷺山城の南東部に「鷺山公園駐車場」があります。
50台程停められる広い無料駐車場ですが、道幅が狭い住宅地を通らなければいけません。
トイレはないので注意が必要です。
鷺山城・縄張り図

鷺山城は標高67mの鷺山に築かれた山城です。
鷺山は長良川の北側に位置し北側に東山道が通り、周囲を一望できる要地となっています。
東側山麓部には東西150m、南北200mの方形の館跡があったと考えられています。
鷺山城・山麓部
北野神社

鷺山城の東山麓部には北野神社があります。
北野神社は菅原道真、応神天皇などを御祭神とする神社です。
北野神社付近は2005年の発掘調査により堀幅が20mある堀跡が確認され、守護や守護代クラスの館跡であったと推定されています。

北野神社には斎藤道三公の慰霊碑があります。
斎藤道三は美濃国守護の土岐氏の家臣でしたが、下剋上を果たし美濃国戦国大名となります。
土岐頼芸を追放した跡、道三は鷺山城を隠居城にしたと云われています。
鷺山公園

鷺山公園は鷺山城の南側麓に数段の広場があり、ベンチが設置されています。

鷺山公園からは岐阜城を見る事が出来ます。
鷺山城は長良川を挟んだ対岸の金華山の北西側に位置しています。
金華山の山頂部にそびえる天守閣が見えて、歴史ロマンが感じられます。
鷺山城・山頂部
登山口

鷺山公園の奥に鷺山城への登山口があります。
登山口から鷺山山頂部までは5分程で行くことが出来ます。
石碑

鷺山の山頂部には鷺山城の石碑と説明板が設置されています。
当時の縄張りは分かりませんが、山頂部には主郭があったと思われます。

鷺山は標高67m、東西200m、南北400m程の規模の小さな丘で、残念ながら明確な城郭遺構は残されていません。
鷺山の南側には四阿、北側には太子殿と呼ばれる建物がありますが古びています。
まとめ

【鷺山城の見どころ】
・鷺山公園から見える金華山に山頂部の岐阜城天守閣
・歴史ロマンが感じられる鷺山山頂部や北野神社(斎藤道三公慰霊碑)
ウェブサイト:鷺山城跡|観光スポット|岐阜県観光公式サイト

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