岐阜県岐阜市の岐阜城です。
鎌倉時代に二階堂行政が砦を築いた事に始まると伝えられています。
戦国時代に斉藤道三が居城とし、稲葉山城と呼ばれていました。
1567年に織田信長が攻略し、本拠地を小牧山城から岐阜城に変更しました。
織田信長がこの時に岐阜と改名しましたが、古代中国に周の文王と武王が岐山から殷を倒し周王朝を開いた事に由来します。
山頂部と山麓部を改修し居館を建て、ここから天下布武の印を使用し信長の天下統一への道が始まったお城でもあります。
1600年、関ヶ原の戦いの際に城主の織田信秀が西軍側に付いた事で、池田輝政に攻められ開城しその後廃城となります。
1910年に観光目的で天守閣が再建されましたが、1943年に失火により焼失してしまいます。
現在では1956年に再建された天守閣が金華山山頂にそびえ、岐阜城の象徴となっています。
また、岐阜城のある金華山山頂からは濃尾平野を眼下に壮大な景色を見ることが出来ます。
岐阜城の麓の発掘調査により、信長時代に金箔瓦を使用した居館や巨石を配した虎口などが確認されています。
岐阜城・基本情報、アクセス
所在地:〒500-0000 岐阜県岐阜市金華山天守閣18
城 主:二階堂氏、斉藤氏、織田氏
形 式:山城
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ場所:岐阜城資料館
岐阜城・駐車場
岐阜城麓の北西に岐阜公園第一駐車場があります。
有料ですが143台駐車出来る大きな駐車場です。
岐阜城・山麓部
天守閣遠景
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岐阜城の麓にある岐阜公園に向かいます。
公園内には岐阜市歴史博物館や信長の居館跡、庭園などがあり憩いの場になっています。
公園からは、標高329mの金華山山頂に岐阜城天守閣がそびえています。
庭園
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信長の庭は長良川の石を1000t使い、信長をイメージして造られました。
四季折々の景色を見ることができ、風情のある場所です。
居館跡
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金華山西麓に信長の居館跡があります。
居館の入り口には巨石を並べて威厳を示しています。
現在は残されていませんが、入口の先には御殿があり、その横には滝が流れていました。
また、発掘調査により金箔瓦が使用されていたことが確認され、信長らしい常識に捕らわれない豪奢な居館があったことが判明しました。
天守閣へ向かう場合は、ロープウェーで頂上付近まで行くことが出来ます。
ちなみに徒歩でも登る事が出来ますが、時間と体力が必要でかなり上級者向けです。
麓のロープウェー乗り場にはお土産内売り場があるので、ついつい見てしまいます。
【ぎふ金華山ロープウェー】
所在地:〒500-8734 岐阜県岐阜市千畳敷下257
営業時間:3月16日~10月16日 9:00~18:00・10月17日~3月15日 9:00~17:00・
乗車運賃:大人往復1100円・小人550円
岐阜城・山頂部
天下第一の門
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ロープウェーを降りて天守閣の方へ歩いて行くと、天下第一の門があります。
1567年に織田信長が稲葉山城を攻略すると、本拠地を移しました。
城下町の井ノ口を岐阜と改名し、楽市楽座の継続を承認し、美濃国を栄えさせました。
信長の功績を称えてこの冠木門が建てられました。
実際の城郭の遺構とは関係ないですが、冠木門があるとお城の雰囲気がして良いです。
伝一ノ門跡
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天下第一の門の先には一ノ門跡があります。
道の横に大きな石があり、当時は石垣があったようです。
石垣の横には門があったとされています。
伝二ノ門跡
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伝一ノ門の先には伝二ノ門と下台所跡があります。
二ノ門の入口には石垣が残っています。
写真の先が下台所跡です。現在は閻魔堂があります。
土塀をイメージしたものが造られているので、雰囲気があります。
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下台所の先、上台所からは天守閣が見えます。
鬱蒼とした木々の間から、日に当たって見える天守閣が神秘的です。
思わず先へ急ぎたくなります。
井戸跡
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上台所には井戸跡があります。岩盤をくり抜いて雨水を貯めています。
非常時に使用する為の水のようです。
天守閣
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岐阜城天守閣は明治時代に日本で最社に観光目的で天守閣が建てられましたが、その後焼失してしまいます。
現在の天守閣は1956年に鉄筋コンクリートで建てられました。
内部は資料館になっていて、岐阜城の歴史や城主に関連した展示がされています。
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金華山の山頂にこのような建物を建ててしまうとは、凄いですね。
模擬天守閣ですが、所々にある金色の装飾が信長らしい感じがしますね。
【岐阜城天守閣】
所在地:〒500-0000 岐阜県岐阜市18
開館時間:3月16日~10月16日 9:30~17:30・10月17日~3月15日 9:30~16:30
入場料:大人200円・小人100円
休館日:年中無休
ウェブサイト:https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/kankou/1013051/1005097/1005098.html
景色
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天守閣最上階からは濃尾平野、長良川を見ることが出来ます。
信長もこの景色を見て、天下を獲ろうと考えたのでしょうか。
歴史ロマンがあります。それにしても絶景です。
お城から見る景色は日本一と云っても良いのではないでしょうか。
岐阜城資料館
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天守閣から少し歩いた所に岐阜城資料館があります。
外観は武器庫、食料庫をイメージして造られています。
内部は岐阜城に関係する資料が展示されています。こちらも忘れずに見学しましょう。
日本100名城のスタンプもこちらにあります。
本丸井戸
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天守閣のある本丸の一段下の曲輪には本丸井戸があります。
貯水用の井戸です。
石垣
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井戸の上には石垣が状態良く残されています。
信長が入城した後に積まれた石垣で、野面積みと思われますが綺麗に積まれていますね。
このような斜面に良く積んであると思います。
まとめ
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岐阜城は斎藤道三や織田信長など誰もが知る戦国大名が城主となり、動乱の戦国時代を戦い抜きました。
また、関ヶ原の前哨戦の舞台にもなり、戦国時代の大きなターニングポイントを数々迎えた歴史深いお城です。
山頂の資料館だけではなく麓にも博物館があるので、戦国時代のロマンを十分に堪能できる良いお城です。
岐阜城ウェブサイト
https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/kankou/1013051/1005097/1005098.html
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