兵庫県尼崎市にある尼崎城。
大坂夏の陣後、江戸幕府は西国の守りとする為に、1617年に戸田氏鉄に尼崎城を築城させました。
庄下川を西の堀として、南側には海に囲まれ、中国街道上に築く事により陸と海の両方の要衝に位置しています。
1618年から着工され3重の堀、4層の天守、8つ町からなる城下町などが数年の歳月を掛けて築かれました。
1635年に戸田氏鉄は10万石で大垣城へ転封となり、青山幸成が尼崎城主となります。
青山氏が4代城主を務めた後、1711年に松平氏が城主となると明治維新まで松平氏が代々城主となります。
1873年に廃城令により尼崎城は廃城となります。
現在では尼崎城址公園として整備され、4層の天守閣や付櫓、石垣などが復元され見どころとなっています。
尼崎城・基本情報、アクセス
所在地:〒660-0826 兵庫県尼崎市北城内27番地
城 主:戸田氏、青山氏、松平氏
形 式:平城
文化財史跡:ー
日本100名城スタンプ:該当なし
尼崎城・御城印
尼崎城 御城印 1枚300円
尼崎城の御城印が販売されています。
尼崎城天守閣内の1階受付で1枚300円で購入する事が出来ます。
【尼崎城天守閣】
所在地:〒660-0826 兵庫県尼崎市北城内27番地
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
入館料:一般500円、小・中・高校生250円
休館日:月曜日(祝日の場合は営業し、翌日休業)、年末年始(12月29日~1月2日)
ウェブサイト:【公式】尼崎城
尼崎城・駐車場
尼崎城の天守閣の横に「尼崎城址公園駐車場」があります。
20台停められる有料駐車場で、1時間400円となっています。トイレは天守閣内にあります。
尼崎市立歴史博物館の横には「尼崎市立城内自動車駐車場」があります。
37台停められる有料駐車場で、30分毎に100円、最大料金は一日600円となっています。
「尼崎城址公園駐車場」が満車の場合はこちらを利用すると良いでしょう。
尼崎城・西三の丸
天守閣
尼崎城は近年に堀が埋め立てられ、市の関連施設や宅地などの開発により城の遺構が失われており、現在は西三の丸跡に尼崎城址公園が整備されています。
2015年に尼崎城址公園に家電販売店の旧ミドリ電化の創業者である安保詮氏が市に天守閣を寄贈し、江戸時代中期の絵図を基に鉄筋コンクリート造りで建てられました。
天守閣内は尼崎城に関する資料やシアター、体験型の展示、城主やお姫様の衣装を着る事が出来る場所、最上階の展望台などがあります。
本来の場所には建てられていませんが、唐破風や千鳥破風などの意匠に富んだ付櫓が付属する四重の天守閣は尼崎市のシンボルとなっていて見どころです。
石垣と土塀
天守閣だけではなく石垣や土塀も復元されています。
史実に基づくものではないかも知れませんが、隅部は算木積みとなっていて良く復元されていて、尼崎城の見どころのひとつとなっています。
尼崎城・本丸
尼崎市立歴史博物館
本丸跡には尼崎市立明城小学校や「尼崎市立歴史博物館」が建っています。
博物館では尼崎の原始、古代から現代までの歴史展示があり、企画展も開催されます。
博物館は尼崎市立高等女学校の校舎を利用していて、展示スペースが広くて無料で入館する事が出来ます。
【尼崎市立歴史博物館】
所在地:〒660-0825 兵庫県尼崎市南城内10-2
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
ウェブサイト:歴史博物館|尼崎市公式ホームページ
石垣の石
「尼崎市立歴史博物館」の敷地内には尼崎城の石垣の石が展示されています。
当時の本丸は100m四方の四角い郭で、北東に四重の天守、他の三隅には三重の武具櫓、伏見櫓、塩噌櫓が建てられていました。
本丸御殿もあり、城主の居住空間や藩の政務をと取り仕切る場所や、牡丹之間と菊之間という客人をもてなす湯殿と茶室も設けられていました。
まとめ
【尼崎城の見どころ】
・西三の丸に復元され、尼崎城の歴史を知ることが出来る四重の天守閣
・西三の丸に復元された石垣と土塀
・本丸跡に建つ尼崎の歴史を知ることが出来る歴史博物館
ウェブサイト:歴史博物館|尼崎市公式ホームページ
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