滋賀県米原市にある京極氏館。
戦国時代に北近江を支配した京極氏が伊吹山麓に構えた館です。
京極氏は1241年に近江守護の佐々木信綱の四男である氏信が、愛知川以北の6郡を与えられた事に始まります。
当初は柏原館を拠点としていましたが、1505年に一族の内紛を収めた京極高清が伊吹山の上平寺の麓に京極氏館を築きます。
京極氏館には巨石を利用した庭園があり、付近には弾正屋敷や隠岐屋敷などの重臣の居住区も設けられました。
更に外堀の先には民家が立ち並ぶ城下町、東国と北陸を結ぶ越前街道が通り、要衝に位置していました。
1523年に京極高清の重臣である上坂信光の専横に反発した浅井、浅見、三田村、堀氏等が上平寺城を攻め落とした為、京極氏館も廃城となります。
現在では上平寺城や弥高寺跡と共に国の史跡に指定され、庭園跡や家臣団屋敷跡が残り見どころとなっています。
京極氏館・基本情報、アクセス
所在地:〒521‐0327 滋賀県米原市上平寺
城 主:京極氏
形 式:館
文化財史跡:国指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
京極氏館・御城印

京極氏館 御城印 1枚300円
京極氏館の御城印が販売されています。
京極氏館跡から西へ2㎞程行った所にある「伊吹山文化資料館」で1枚300円で購入する事が出来ます。
資料館では伊吹山に関係する歴史や文化、民俗に関する資料が展示されています。
【伊吹山文化資料館】
所在地:〒521‐0314 滋賀県米原市春照77
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人200円、小人100円
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
ウェブサイト:伊吹山文化資料館/米原市
京極氏館・駐車場

京極氏館跡の南側に「京極氏史跡見学者用駐車場」があります。
15台程停められる広さの無料駐車場です。トイレは無いので注意が必要です。
京極氏館・縄張り図

京極氏館は標高1377mの伊吹山南麓に築かれた城館です。
京極氏の住まいである京極氏館の南側には、隠岐屋敷や弾正屋敷などの家臣団の屋敷立ち並んでいました。
家臣団の屋敷の外側に内堀があり、武家屋敷や町屋敷、更に外堀の先に民家や市が広がる城下町が形成されていました。
京極氏館跡・城下町
一之御門跡

城下町跡に一之御門跡があります。
一之御門は内堀と外堀の中間地点にあり、京極氏館の大手に位置しています。
現在は遺構は残されていませんが、標識が立てられています。
内堀跡

「京極氏史跡見学者用駐車場」のそばにある水路が内堀跡です。
内堀は東西に貫かれていて、武家屋敷や町屋敷と家臣団屋敷の境界線となっています。
橋を渡った先が京極氏館の主要部となります。
京極氏館跡・主要部
薬師堂跡

内堀の橋を渡った右手に薬師堂跡があります。
元々は伊吹神社と並んで建てられていましたが、1868年の神仏分離令によりこの場所に移されました。
弾正屋敷跡

薬師堂跡の先には弾正屋敷跡があります。
内堀の中に位置していて、弾正氏は京極氏の一族と云われています。
現在は建物等はなく標識が立てられているのみです。
土塁跡

弾正屋敷跡の向かい側には土塁跡があります。
土塁は高さが2m程あり、隠岐屋敷の外側に築かれていたものとなります。
土塁は京極氏館に残る貴重な遺構となっています。
隠岐屋敷跡

隠岐屋敷跡は京極氏館に最も近い家臣団の屋敷です。
隠岐氏は京極氏の一族で広大な敷地が広がっています。
京極氏館跡

一番奥に京極氏の館跡があります。
標高は345mで1500年頃に一族の内紛を収めた京極高清が築き、自身の住まいと北近江の政治を執り行った場所です。
現在は京極氏と上平寺の説明板や庭園跡が残されています。
京極氏館庭園跡

京極氏館跡には庭園跡があります。
庭園は池泉鑑賞式で背後の河内谷の四季を借景としていて、宴や武家の儀式が行われました。
発掘調査で直径20~50㎝程の礎石が25点確認され、2棟の建物があったと推定されています。
庭園の中央には虎石と呼ばれる巨石や池の中心に据えられた平たい石の中の島があり、戦国時代の武家庭園の様子を伝えていて、見どころです。
伊吹神社

京極氏館跡の奥に伊吹神社があります。
スサノオノミコトが御祭神で、越智泰澄が上平寺を建立して、その守り神として祀った事が始まりと云われています。
石段を登った先に拝殿が建てられています。
京極氏一族の墓

伊吹神社の隣には京極氏一族の墓があります。
京極高清の墓石がありましたが、江戸時代に丸亀藩主である京極高豊が菩提寺徳源院に歴代藩主の墓を整備した時に移されました。
現在の墓石、五輪塔は京極氏ゆかりの女人のものと云われています。
まとめ

【京極氏館の見どころ】
・苔生した巨石が並び戦国期の武家屋敷庭園が残る庭園跡
・隠岐屋敷、弾正屋敷や土塁などが残る家臣団屋敷跡

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