山梨県甲府市の甲府城。
武田家が滅亡した後に、豊臣秀吉傘下の浅野長政が築城しました。
豊臣政権下では関東にいる、徳川家への押さえのお城として機能していました。
関ヶ原の戦い以後は徳川家によって支配されました。
江戸時代では徳川綱吉の側用人である柳沢吉保が城主となったことでも有名で、吉保の子吉里が大和郡山へ転封となると幕府の直轄領となります。
1868年の明治維新では、板垣退助により無血開城しました。
現在でも甲府市の中心に野面積みの高石垣、天守台や稲荷櫓、鉄門、山手御門などが復元され、当時の姿を垣間見る事が出来ます。
甲府城・基本情報、アクセス
所在地:〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1-5-4
城 主:加藤氏、浅野氏、徳川氏、柳沢氏
形 式:平山城
文化財史跡:県指定史跡
日本100名城スタンプ場所:舞鶴城公園管理事務所、甲府城稲荷櫓
甲府城・御城印
甲府城 御城印 1枚300円
甲府城の御城印が販売されています。
甲府市観光案内所(JR甲府駅南口広場)で1枚300円で購入する事ができます。
【甲府市観光案内所】
所在地:〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目2‐14
営業時間:平日 9:00~18:00
土日祝日 9:00~19:00(4月~11月)9:00~18:00(12月~3月)
ウェブサイト:https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/rekishi/gojyoin.html
甲府城・駐車場
甲府城は専用駐車場が無いので駐車場探しに苦戦します。
甲府城の南にパークジャパン丸の内第11駐車場があります。20台ほど駐車する事が出来ます。
また、甲府城の北に甲府駅北口第2駐車場があります。15台ほど駐車出来ます。甲府城はコインパーキングを利用するしかありません。
甲府城・稲荷曲輪
稲荷櫓
甲府城の北側には復元された稲荷櫓があります。
稲荷櫓は2004年に復元された2重2階の櫓です。
1階中央に石落としが付属しているのが特徴的です。
甲府城の石垣は野面積みの乱積みです。石が全体的に黒っぽいので独特な雰囲気がします。
甲府城の北側の入り口からぐるっと回り込み、稲荷曲輪に入ります。
城内側から稲荷櫓の内部に入る事が出来ます。
資料の展示は無かったと思います。展望台的な感じだったと思います。
【舞鶴城公園 稲荷櫓】
所在地:〒400-0032 山梨県甲府市中央2丁目4-2
開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
入館料:無料
休館日:月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
ウェブサイト:https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/rekishi/kofujyou.html
天守台(稲荷曲輪から見た)
稲荷曲輪から天守台が見えます。
天守台のある本丸は甲府城の中心に位置しているので、様々な曲輪から天守台を見ることが出来ます。
石垣が段々になって積まれているのが、見応えあります。
甲府城・本丸
天守台
本丸からみた天守台です。
天守台は綺麗な四角形ではなく、不整形な形をしています。
写真では伝わり辛いですが、かなりの大きさで天守台だけでも迫力があります。
天守台の上に登る事が出来ます。
天守台の形からすると穴蔵の地階があったと思われます。
しかし、天守が建てられたのか定かではありません。
近年の発掘調査により金箔瓦が発見されています。
豊臣政権下で使用されたものと思われ、天守に金箔瓦があったとするとさぞかし立派な天守だったことでしょう。見てみたかったです。
鉄門
本丸の南側には鉄門があります。
2013年に史実に基づき、木造で復元された櫓門です。
門の部分に鉄板を貼り付けてあるので、鉄門(くろがねもん)と呼ばれています。
2階の櫓内に入る事も可能です。
写真の左にあるのは本丸内に建てられた謝恩碑です。とても大きく甲府城で一番目立っています。
甲府城・二の丸
武徳殿
二の丸には武徳殿があります。
1933年に建てられたもので、現在は山梨県警の武道場として使用されているようです。
お城の雰囲気に合ってますね。
内松陰門
二の丸西には内松陰門があります。
復元された高麗門です。
両側が石垣と土塀で挟まれているので、かっこうの的になってしまいます。
甲府城・鍛冶曲輪
鍛冶曲輪門
鍛冶曲輪の西には鍛冶曲輪門があります。
1997年に復元された薬医門です。
門の横側に土塀があるので、側面攻撃が出来る縄張りになっています。
櫓門、高麗門、薬医門と甲府城は様々な種類の門が復元されていますね。
甲府城・山手御門
山手門
甲府駅の北側には山手御門が復元されています。
山手御門は山手門と山手渡櫓門から形成されている桝形虎口で、甲府城の北側の出入口とされていました。
桝形虎口の入口に復元されている高麗門が山手門で、高さは約6mあります。
山手渡櫓門
桝形虎口の奥には山手渡櫓門が復元されています。
山手渡櫓門は高さ4.5mの石垣の上に櫓が載せられている櫓門で、高さは11.4mあります。
見るからに近世城郭の桝形虎口で、高麗門、櫓門、石垣で囲まれた桝形内に入ると迫力があり、見どころです。
線路の北側にあるので見逃さないようにしましょう。
まとめ
甲府城には天守こそありませんが、関東には珍しい総石垣がお城です。
石垣がきれいな状態で残されていて見応えがあります。
また、要所要所に城門や櫓が復元されているのも魅力的です。
甲府城から線路を挟んだ北側には山手御門が復元されているので、こちらも見学しましょう。
甲府城ウェブサイト:https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/rekishi/kofujyou.html
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