静岡県島田市にある石上城。
石上城の築城時期は不明ですが、南北朝時代には南朝派の徳山城の支城として機能し、城主は石上氏でした。
1353年に遠江守護の今川範氏に攻められ落城し、今川氏の支配する所となりました。
桶狭間の戦い後には今川氏かた武田氏が支配するようになりましたが、城主は石上氏でした。
1575年に城主の石上兎角之介は二俣城の守備に付き、二俣城の戦いで討ち死にしてしまい、石上城は廃城となります。
現在でも山頂に本曲輪、二の曲輪跡があり、堀切、土塁が残され見どころとなっています。
石上城・基本情報、アクセス
所在地:〒428‐0211 静岡県島田市川根町笹間上
城 主:石上氏
形 式:山城
文化財史跡:市指定史跡
日本100名城スタンプ:該当なし
石上城・駐車場
石上城の麓にある登福寺の駐車場を利用すると良いでしょう。
トイレがないので注意が必要です。
石上城・登城口
登城道
登福寺の右側の脇道の先に石上城への登城道があります。
道標が設置されているので分かりやすいかと思います。
神社
山道を3分程登ると神社のある開けた場所に着きます。
とても広い場所ですが、石上城に関係しているかは分かりません。
石上城・二の曲輪
登り口
神社の右側に石上城への登り口があります。
ここにも道標があるので分かりやすいです。
堀切
山道を5分程登ると、二の曲輪の前面にある堀切跡があります。
かなり遺構は失われてしまっているかと思いますが、なんとなく堀切があったような雰囲気があります。
石上城・本曲輪
虎口跡
本曲輪の前面には虎口跡があります。
虎口は人ひとりが通れる程の幅で平虎口となっています。
簡易的な虎口となっていて、小領主の山城といった感じです。
曲輪内部
本曲輪は山頂にあり、現在では神社が建立されています。
細長い曲輪で山頂を削って造られているようです。
土塁跡
本曲輪の東側の外周部には土塁の跡が残されています。
土塁は高さがほんの僅かでかすかに残されている程度が、石上城の貴重な遺構です。
堀切
本曲輪の背後には堀切が残されています。
堀切は深さが2~3m、幅は3~4m程あり良好な状態で残されているので、石上城で一番の見どころです。
本曲輪の裏手(北側)にあるので、見逃さないように注意が必要です。
堀切は本曲輪の背後の尾根伝いから迫る敵に備えて築かれています。
堀切の両側はそのまま竪堀になっているようにうかがえます。
まとめ
石上城は本曲輪の背後にある堀切が見どころです。
登福寺には石上城の縄張り図付きの説明板も設置されているので、比較的整備された山城です。
石上城ウェブサイト
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/shimahaku/docs/shi-09.html
静岡県のオススメのお城
コメント