奈良県生駒郡にある信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)。
910年、命蓮上人が醍醐天皇の病気平癒祈願を行い、たちまちに病気が治りました。
このことから天皇の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜りました。
戦国時代には松永久秀が信貴山に城を築き居城としますが、織田信長に攻められ城と共に堂塔も焼失してしまいます。
1610年に豊臣秀頼公の祈願所といて本堂を始めとし諸堂が再建されます。
現在でも本堂や千手院、成福院、仁王門などが残され金運上昇、商売繁盛、厄よけ開運などの御利益があり、多くの参拝客でにぎわっています。
信貴山朝護孫子寺・基本情報、アクセス
信貴山朝護孫子寺・駐車場
信貴山朝護孫子寺の南側に駐車場があります。
40台程停められる有料駐車場で、1回500円となっています。トイレは駐車場内にあります。
また、第一駐車場の奥に50台程停められる広さの、第二駐車場もあります。
信貴山朝護孫子寺・境内
仁王門
駐車場のやや東側に仁王門があります。
仁王門は1760年に再建され、1881年に大修理が行われました。
門の両側には仁王像が安置され、寺内への仏敵侵入者を防いでいます。
千手院
千手院は平安時代に命蓮上人により開かれた、信貴山内最古の塔頭寺院です。
1572年の兵火により信貴山の堂塔が炎上した際に、快信上人が本尊の毘沙門天像を守り、焼け跡に仮道を建てて本尊を安置しました。
護摩堂では命蓮上人の開壇以来毎日欠かさず毘沙門護摩が修されていて、商売繁盛、開運厄除、心願成就などの御利益があります。
信貴山最古の塔頭寺院である千手院の護摩堂、毘沙門天像は歴史が深く見どころです。
本堂
境内の東側に本堂があります。
信貴山は毘沙門天王が最初に御出現した霊地で、毘沙門天王信仰の総本山です。
1958年に再建された懸け造りの建物で、本尊は秘仏で普段公開されている毘沙門天像は「お前立ち」となっています。
本堂は懸け造りとなっていてるので眺望が大変良いです。
本堂では戒壇巡りと云われる暗闇の中を進み、心願成就を祈る場所があります。
毘沙門天王信仰の総本山である本堂(毘沙門堂)はパワースポットであり、信貴山朝護孫子寺の一番の見どころです。
多宝塔
境内にある多宝塔は江戸時代後期に建てられた建物です。
朱色の柱や四方に広がる扇垂木が美しく、内部には大日如来が安置されています。
成福院
成福院は信貴山の塔頭の宿坊を営んでいる寺院です。
成福院の融通さまは後嵯峨天皇が下賜された御念持仏であり、至心に念ずればいかなる願いも叶えてくれると云われています。
融通殿に祀られている如意宝珠は無量の財宝を涌出すると云われていて、仕事の成功を祈る人が訪れています。
仕事の成功や様々な願いを叶えてくれる成福院は見どころです。
玉蔵院
玉蔵院は信貴山の塔頭の宿坊を営んでいる寺院です。
平安時代に興教大師覚鑁上人が毘沙門天様より授かった玉「如意宝珠」を納めている寺院です。
境内には大地尊像や三重塔、融通堂、縁結び観音があり、子宝、安産、恋愛や人との縁結びなどの御利益があります。
迫力ある大地尊像や三重塔がある玉蔵院は見どころです。
まとめ
【信貴山朝護孫子寺の見どころ】
・信貴山毘沙門天王信仰の総本山である懸け造りの本堂
・信貴山内最古の塔頭寺院であり、1000年以上も毎日欠かさず毘沙門護摩が行われている千手院、護摩堂
・仕事の成功を始め様々な願いが叶う成福院
・大地尊像や三重塔が迫力あり、子宝や縁結びの御利益がある玉蔵院
ウェブサイト:信貴山朝護孫子寺-信貴山真言宗総本山
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