那谷寺の駐車場や書院、庭園、奇岩遊仙境、本殿などの見どころを紹介!

スポンサーリンク
神社、仏閣

石川県小松市にある那谷寺(なたでら)。

717年に奈良時代の修験道の僧で白山を開山した泰澄が創建しました。

986年に花山法王は右大臣藤原兼家に出家させられ、989年に北陸へ旅立ち岩屋寺に訪れ那智山と谷汲山からそれぞれ一字を取り、那谷寺と改名されました。

南北朝時代と戦国時代に3度焼かれ、衰退してしまいます。

1640年に小松城に隠居していた前田利常公が鷹狩りの際に那谷寺に訪れ、1642年にかけて本殿や拝殿、三重塔、護摩堂、庭園などを造り再興しました。

現在でも前田利常公が再建した大悲閣(本殿)書院三重塔護摩堂鐘楼などが残され見どころとなっています。

また、名勝に指定されている奇岩遊仙境や小堀遠州の指導を受けた加賀藩の作庭奉行が造園した書院庭園、緑一色に苔生した森林に延びる参道なども見どころとなっています。

スポンサーリンク

那谷寺・基本情報、アクセス

所在地:〒923-0336 石川県小松市那谷町ユ122

営業時間:9:15~16:00

拝観料:大人600円・小学生300円・幼児0円 特別拝観(書院、庭園、三尊石)200円

休業日:年中無休

ウェブサイト:那谷寺

那谷寺・駐車場

那谷寺駐車場

那谷寺の西側に「那谷寺駐車場」があります。

100台以上は停められる大きな無料駐車場で、トイレは境内にあります。

那谷寺・境内

山門

邪気を払うドシッと構えた山門

受付の先の境内の入口には山門があります。

山門の扉の右側には口を開けた阿形、左側には口を閉じた吽形の仁王像が安置されていて、邪気を払っています。

横にある黒い土塀も特徴的で、堂々と構えた山門となっています。

金堂華王殿

朱色が鮮やかな金堂華王殿

金堂華王殿は、1990年に再建された鎌倉時代の和風建築様式で、総桧造りとなっています。

堂内には7.8mの寄せ木造りの十一面千手観音が鎮座しています。

堂内に特別拝観の書院、庭園、三尊石を見学できる入口があります。

書院(重要文化財)

書院の横には小堀遠州から指導を受けた、加賀藩の作庭奉行 分部卜斉が作庭した庭園がある

書院は室町時代末期に起こった天正の戦乱で焼失した伽藍の仮御堂として建てられていたもので、1637年に前田利常公が再建しました。

武家書院造りで玄関は土天井となっているのが特徴的で、御成りの間や琴の間、鞘の間などの部屋があります。

江戸時代初期の貴重な武家書院で見どころです。

琉美園

ミニ兼六園のような琉美園

書院の奥にある琉美園は、釈尊生誕の地であるルンビニ園に因んで命名された庭園です。

園内には三尊石と云われる自然の岩があり、手前の池と相まって特別な空間となっています。

小さな川が流れる琉美園は静かな空気が流れていて、見どころです。

参道

参道の両側には苔生した森林が広がる

境内の真っすぐ延びた参道の両側には、緑色に苔生した自然が広がっています。

杉並木は小松から那谷寺まで続いていた御幸街道杉の一部で、前田利常公が植樹したものとなっています。

緑一色の参道は気分がリフレッシュできる場所となっています。

奇岩遊仙境(名勝)

複数の窟が口を開けた奇岩遊仙境

境内には奇岩遊仙境があります。

奇岩は海底噴火の跡であると云われ、長い年月の風雨により現在の形が形成されました。

複数の窟が口を開けた奇岩と手前の池、周囲の木々が織りなす景観は唯一無二で、見どころです。

観音霊水

観音霊水と鳥居

奇岩遊仙境の先には、観音霊水があります。

古来から枯れることない霊水で、不動明王が見守っています。

境内にお供え物はこの霊水が使用されています。

大悲閣(本殿)「重要文化財」

堂内には本尊十一面千手観音が安置されている、いわや胎内くぐりがある大悲閣

観音霊水の先に大悲閣(本殿)があります。

一向一揆の戦火により荒廃していましたが、前田利常公が1642年に再建しました。

岩壁に沿って造られた大悲閣(本殿)は自然と調和していて壮大で、見どころです。

三重塔(重要文化財)

屋根が綺麗に逓減していく三重塔

本堂の先に三重塔があります。

1642年に徳川家綱の生誕を祝い前田利常公が建立しました。

内部には新田義貞の軍に焼かれた際に白山宗徒が火中より運び出された、胎蔵界大日如来が安置されています。

小ぶりながらも三重の垂木や扉に彫られた唐獅子、牡丹が壮麗で、見どころです。

展望台

展望台 背後には鎮守堂が建立されている

三重塔の先には展望台があります。

展望台からは奇岩遊仙境や周囲の木々を一望する事ができ、壮観です。

紅葉の時期には奇岩の周囲が紅く染まるようで、見てみたいものです。

芭蕉句碑と翁塚

苔生した芭蕉句碑と翁塚

松尾芭蕉は「石山の石より白き秋の風」と呼んだと云われ、句碑の文字は大聖寺藩の前田刑部菅原信行が書いたと伝わっています。

翁塚には奥の細道より那谷寺の景観の美しさが綴られています。

護摩堂(重要文化財)

禅宗様と和様を織り交ぜた護摩堂

芭蕉句碑の先の階段を登って行くと、護摩堂があります。

1642年に建立され、護摩を焚いて修法を行う場所です。

創建当初は内部に金の箔押しが施されていたと云われています。

鐘楼(重要文化財)

袴腰の上部まで石造りになっている鐘楼

護摩堂の先には鐘楼があります。

寛永年間に建立され鐘楼で、入母屋造りで屋根は檜皮葺きとなっています。

内部の鐘は、1700年に大聖寺藩の前田利直公により鋳造されたものとなっています。

まとめ

展望台から見る奇岩遊仙境

那谷寺は長年の歳月を掛けて形成された奇岩遊仙境を初めとして、江戸時代に建立された書院大悲閣(本殿)三重塔が見どころです。

三尊石がそびえる琉美園や緑一色に苔生した参道なども那谷寺特有の景観となっていて、非日常の体験をすることが出来ます。

ウェブサイト:那谷寺

コメント

タイトルとURLをコピーしました