神社の紹介をします。
静岡県周智郡森町の小國神社です。
555年に本宮山の御神霊を祀る為に、都より勅使が訪れ山麓に社殿を造営しました。
1572年には徳川家が御神霊を別の場所に移し、戦勝を祈願した後に社殿を焼失しました。
1575年に戦に勝った徳川家は、御本殿や拝殿などの社殿を造営し、以来社殿の改造や修復料を寄進しました。
1873年に火災により社殿が焼失してしまいますが、1886年に復興されました。
大国主命、大黒様を御祭神として、緒業繁栄、縁結び、厄除けなどの御利益があり、「遠江國一宮さま」として多くの参拝者に親しまれています。
小國神社・基本情報、アクセス
所在地:〒437-0226 静岡県周智郡森町一宮3956-1
御祭神:大国主命、大黒様
拝観時間:年中無休 (御祈祷は9:00~16:00)
小國ことまち横町 9:30~16:30
小國神社・駐車場
小國神社には専用駐車場が周辺に多数あります。
いずれも無料で合計900台も駐められる規模です。
まず満車になることは無いかと思います。
小國ことまち横丁
小國神社の参道の手前には、小國ことまち横丁があります。
お土産店、カフェ、休憩所などが建ち並んでいて、森町のお茶や団子やかき氷、パフェなどのスイーツや軽食まであります。
以前はここまで多数のお店はなく、最近リニューアルされたようで、小國ことまち横丁に訪れるのが目的にしても良い位の充実度です。
小國神社・参道
小國神社の参道です。
本殿へと一直線に参道が続いていて、神聖な空気感があります。
参道の右手には勅使参道があり、当時の勅使が通った道が残されています。
小國神社・鉾執社
参道の入口左手には、鉾執社があります。
鉾執社は神社に奉仕した先祖代々の方達に対して感謝し、建てられました。
小さなお社ですが、石畳になっていて綺麗にされています。
小國神社・八王子社、事待池
参道を進んで行くと左手に大きな池があります。
事待池と呼ばれていて、本社に願掛けをして事のままに待ち、心願成就すれば池に鯉を放つと云う事から名付けられています。
奥には八王子社があり、国挟槌命、五男神、三女神の八柱の神が御祭神として祀られています。
池に掛かる赤い橋が印象的で、良い雰囲気です。
小國神社・神幸所
事待池の先には神幸所があります。
神幸所は年に一度4月の御例祭の時に、御祭神が神輿に乗りやってくる場所です。
ちなみに中に入る事はできません。
小國神社・全国一宮等合殿社
神幸所の先には、全国一宮等合殿社があります。
全国一宮等合殿社は、全国一宮等御祭神七三柱が境内に祀られていましたが、明治時代に本社が焼失した為、1989年にこの場所にお社を復興し祀られています。
小國神社・大杉
全国一宮等合殿社の先には、大杉があります。
大杉は小國神社の御神木であり、樹齢は1000年にも及びます。
残念ながら1972年に台風により倒れてしまった為、この場所に据えられています。
幹が大変大きく、樹齢が1000年とはとてつもなく長い年月で、驚きです。
小國神社・二の鳥居
参道の終着点には二の鳥居があります。
1882年までこの場所に楼門がありましたが、火災により焼失してしまいました。
現在の鳥居は楼門に変わる物で、檜皮葺のユネスコ無形文化遺産に登録されたとの幕が掲げられています。
小國神社・家康公立ちあがり石
二の鳥居の横には、家康公立ちあがり石があります。
徳川家康が三方原の戦いの前年に小國神社に訪れ、願文と太刀と奉納し開運を祈願しました。
また、犬居城攻略の際にも参拝し、この石に腰掛けたと云われています。
徳川家康が数々の苦難を乗り越えた事にあやかり、再起をする方が腰掛けていくようです。
縁起の良い石で、徳川家康の武運にあやかりたいですね。
小國神社・舞殿
境内には舞殿があります。
この舞殿では、国指定無形文化財の「田遊神事」や国指定重要無形民俗文化財の「十二段舞楽」が舞われます。
小ぶりな舞殿で、趣のある建築物です。ここで、昔から代々伝わる文化が継承されて行くのですね。
小國神社・拝殿
小國神社の拝殿は、1886年に再建された社殿で、祭典や祈祷等が行われています。
拝殿の屋根は檜皮葺(ひわだぶき)といって、檜の樹皮を何重にも重ねて屋根とする日本古来の工法です。
鳥居にも掲げられていましたが、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
杉林に囲まれた中にある拝殿は重厚感があり、所々にある金の装飾がアクセントになっていて良いです。
最後に
小國神社は1000年以上の歴史がある、遠州の名刹です。
杉林の中に佇む社殿群は神聖な空気に包まれていて、非日常を味わう事ができます。
また、小國ことまち横丁では、様々なスイーツを食べる事ができるので、小國神社に寄った際には必見です。
小國神社ウェブサイト
小國ことまち横丁
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