長野県上田市にある信綱寺(しんこうじ)。
室町時代に真田の郷梅ノ木に好雪斎大柏寺があり、真田信綱が大柏山打越寺として現在の地に移しました。
真田信綱が須坂興国寺から順京和尚を招いて、大柏山信綱寺としました。
また、真田昌幸が1594年に兄信綱の位牌所として建立したとも云われています。
境内には黒門や楼門、本堂、真田信綱夫妻の墓などがあり、見どころとなっています。
信綱寺・基本情報、アクセス
信綱寺・駐車場
信綱寺の麓の南側に「黒門前駐車場」があります。
20台程停められる無料駐車場です。トイレは楼門の手前にあります。
また、楼門の横にも数台停められる駐車場があります。
信綱寺・境内
黒門
麓の駐車場から信綱寺に登って行くと、途中に黒門が見えて来ます。
黒門は信綱寺の総門で1823年に他の寺へ移築された為、新たに建てられた門です。
全体が黒い為、通称黒門と呼ばれています。両側に塀が付属している立派な門です。
楼門
境内の入口には楼門があります。
楼門は門の上に入母屋造りの望楼が載せられていて、下頭窓が特徴的です。
柱には彫刻が施されていて立派な楼門は見どころです。
門
楼門をくぐり階段を登って行くと門があります。
こちらの門は切妻屋根が載せられた薬医門形式となっています。
真田信綱の墓
門の横には真田信綱の墓があります。
真田幸隆が死去した後、嫡子である真田信綱が当主となりました。
しかし、1575年の長篠の戦いで信綱と弟の昌輝は戦死してしまいました。
信綱の首級は家臣の白川兄弟が陣羽織に包み信綱寺に運び、鎧胴と青江の太刀と共に桜の木の下に埋葬しました。
1717年の寺の移築の際に墓所は裏山に移され、陣羽織と鎧胴は寺に保管されています。
真田信綱の墓と桜は真田家の歴史を現在に伝える貴重な場所で、見どころです。
本堂
境内の中心に本堂があります。
本堂は大きな屋根が特徴的で、屋根の頂部には真田家の六文銭の意匠が施され、鯱も載せられています。
本堂は信綱寺で一番大きな建物で真田家のゆかりを感じられ、見どころです。
本堂の前にある常香炉にも真田家の六文銭があります。
真田家の六文銭を探すのが楽しくなります。
鐘楼
本堂の右後ろ側には鐘楼があります。
こちらの鐘楼にも真田の六文銭があります。古風な外観ですが、屋根が大きく立派です。
真田信綱夫妻と昌輝の墓
信綱寺の裏山に真田信綱夫妻と昌輝の墓があります。
中央が信綱、左側が信綱夫人、右側が昌輝の墓となっています。
本堂のある所から歩いて3分程の裏山にあるので、信綱寺を見守っているように感じられます。
まとめ
信綱寺は黒門や楼門、本堂、真田信綱の墓が見どころです。
風光明媚な小さなお寺ですが、真田家の歴史を感じる事ができる場所となっています。
ウェブサイト:信綱寺 上田市ホームページ
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